認知症の人がスッと落ち着く言葉がけ○×ノート
認知症ケアの第一人者が教える
おうちの介護が劇的にラクになるスゴ技集!
「何度も言ったでしょ!」
「そんな大事なこと、なんで忘れるの?」
「まだ夜中なのに起きてこないでよ……」
認知症の人と日々接していると、ついイライラして強く当たってしまうことがあるかもしれません。
あるいは、「こうしたほうが認知症が進まないはず」と良かれと思って突き離してしまうこともあるのではないでしょうか。
認知症の人には、その脳の特性によって、
得意なこと、苦手なこと、自分でできること、自分ではできないこと、があります。
介護する人も、認知症の人も、ストレスなく過ごしていくためには、
認知症ケアの科学的な知識を持って、伝わる言い方・接し方の「正解」を冷静に選んでいくことが重要です。
本書は、具体的な困りごとに対するコミュニケーションのコツを○×形式で紹介していきます。
例えば、「もの盗られ妄想」には、「またまた、盗むわけないでしょ」と相手にしなかったり、被害妄想であることを認めさせようとしたりすると逆効果。「え? それは大変!」と一先ず驚いてあげるだけで、落ち着いて話を聞いてくれます。
そんな知っておくだけで介護がラクになるコミュニケーションのコツを
科学的な解説とともに詰め込んだ1冊です。
※カバー画像が異なる場合があります。
はじめに
序章 認知症ってどんな病気?
認知症の症状はダメージを受けた脳の場所で変わる
認知症が発症する原因
認知症には様々な種類がある
死ぬまでに認知症になる確率
平均寿命の変遷について
認知症の「2つの空白期間」
認知症の進行度と苦手が出る順番
進行度によって適切なケアがある
第1章 年齢相応~疑い
case1 置き忘れ、なくしものが多い
case2 ものや人の名前が出てこない
case3 同じことを何度も聞いてくる
case4 何度も同じことを話す
case5 片付けられない・書類の整理ができない
case6 約束をすっぽかす・時間を守らない
case7 支払い時にまごつく
case8 日付を忘れる・間違える
case9 何事にもやる気が出ない
case10 文字を読むことを面倒くさがる
case11 火や電気をつけっぱなしにする・鍵を閉めない
case12 目的地にたどり着けない
コラム1 会話は短い文章でゆっくりと! 句読点の「間」を大切に
第2章 初期
case13 同じものを何度も買ってくる
case14 お店で目当ての商品を見つけられない
case15 借りたお金を返さない
case16 「もの盗られ妄想」をする
case17 物を引っ張り出して部屋を散らかし放題
case18 取りつくろう言い訳が増える
case19 お会計をしていない商品を持ち帰る
case20 家電の使い方が分からない
コラム2 場にそぐわない困った行動はくり返しやんわりと伝えて
第3章 中期
case21 怒りっぽい・常にイライラしている
case22 自動車の運転が危ない
case23 身なりがだらしない
case24 季節に合わない服装をする・服の用途を間違える
case25 入浴を拒否する
case26 夜中に歩き回る
case27 排泄の失敗が増える
case28 食事をしたはずなのに「食べてない」と言い張る
case29 話の内容を理解できない
case30 昼間ずっと寝ている
case31 家にいるのに帰りたいと言う
case32 自分の悪口を言われていると勘違いする
case33 性的逸脱行為をする
コラム3 視覚情報を妨げてしまう「耳打ち」は逆効果!?
第4章 後期
case34 遠くを眺めてボーっとしている
case35 言葉がはっきりしない
case36 急に立ち上がって転倒する
case37 何もしていないのに怒り出す
コラム4 一見、不可解な行動の裏には「トイレ欲求」が隠されていることも!
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(C) Satoshi Kawabata 2025
出版日:2025/02/28