教養としてのコーヒー
この一冊を読めば、
あなたの一杯はもっと美味しくなる。
アジア人で初めてワールド・バリスタ・チャンピオンシップで優勝した、世界一のバリスタ(第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン)が歴史、地理から時事問題、嗜み方まで、コーヒーの教養を1冊に詰め込みました。
本書の話題の一部
・欧米のエスプレッソに対し、なぜ日本ではドリップが主流なのか?
・世界や日本でコーヒーが飲まれ続け、カフェがなくならない真因
・ファストフード店やコンビニで提供される低価格高品質のコーヒーの裏側
・気候変動により存続が不安視されているコーヒー栽培
・世界一のバリスタが教える家でできる簡単で美味しいドリップの手順
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者・三宅香帆氏との対談も収録。
読書に欠かせないコーヒーの魅力をバリスタと文芸評論家が語り合います。
※本書は『世界のビジネスエリートは知っている教養としてのコーヒー』(2023年)を加筆修正のうえ新書化したものです※
※カバー画像が異なる場合があります。
はじめに なぜコーヒーが「教養」なのか
コーヒーはなぜ世界中の人たちに愛されているのか
コーヒーが人生を変える
コーヒーで世界がわかる
第1章 コーヒーをたどると世界史が見える
コーヒーの原産地エチオピア
コーヒーの起源にまつわる伝説
コーヒー文化発祥の地イエメン
なぜイスラム教徒から始まったのか?
カフェの原点はメッカにあった
ヨーロッパとコーヒーの出会い
ロンドンで火がついたコーヒーハウス
コーヒーハウスが生んだ音楽、保険
コーヒーが変えたジャーナリズム
イギリスの茶、アメリカのコーヒー
コーヒーが「人権」となったヨーロッパ
植民地主義――コーヒーの負の歴史 ほか
第2章 コーヒーの飲み方の奥深い歴史
コーヒーは食べ物だった!
イエメンに残る飲み方「ブン」と「キシル」
コーヒーを変えた「焙煎」の発明
ユネスコ無形文化遺産にもなったトルコ式コーヒー
コーヒーの抽出方法:浸漬法
コーヒーの抽出方法:透過法 ほか
第3章 コーヒーが届くまでの裏側
コーヒーノキとはどんな植物なのか?
コーヒーの三大栽培原種とユーゲニオイデス
コーヒーの生育環境
災害や病気と価格高騰
遺伝的な脆弱性とは?
コーヒーベルトと各産地の違い
収穫の仕方でも品質が変わる ほか
第4章 知る人ぞ知るコーヒーの現在
スペシャルティコーヒーとは?
「トレーサビリティ」と「サステナビリティ」
SNSによって進む個人生産者の躍進
焙煎度合いの基準は店によって違う
焙煎度合いのベストは?
焙煎エラーで起こる違和感
焙煎機の民主化 ほか
第5章 コーヒーが教えてくれること
コーヒー業界の抱える問題点
ラディカルトランスペアレンシー
体験を売るスターバックスに学ぶホスピタリティ ほか
第6章 コーヒーの嗜み、まずはここから
最初に必要な道具はこれだけ
ドリッパーは滞留時間で味を変える
ペーパーフィルターは白いものを ほか
おわりに コーヒーの未来
2050年、コーヒーが飲めなくなる!?
コーヒーをなくさない努力
コーヒーで世界平和を
特別対談「読書と珈琲」三宅香帆×井崎英典
コーヒーは「料理」である
ふたりの読書習慣
日本独自の文学とカフェ文化 ほか
解説「嗜みとしてのコーヒー、楽しみとしてのコーヒー」増永菜生
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(C) Hidenori Izaki 2025
出版日:2025/09/07