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小説をまんま漫画にすると、反感かうもんですね……
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- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 21人の方が参考にしています。
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原作は確か台詞とモノローグ中心で組み立てられ、その中で深い悲しみや切なさが切々と語られている感情中心の作品だった記憶があります。そしてその分物語の動きや変化に乏しかった印象です。で、それをまんま漫画に詰め込むとこうなっちゃうんですよね…。ヒステリックで容赦ない二人がいがみ合ってるかでなきゃHしてるかばかり、という…。ちなみに「バージン&後継ぎ」発言への反発というのはつまり「愛してるからじゃなくて条件で選んだの?」という、日本で言うなら「恋愛か見合いか」発想なわけです。男性は見合いでも恋愛でも結婚すんだからいいじゃねえかと思い、女性はあくまで「望まれてから嫁ぎたい」んですね。それを欧米風に表現するとこの作品になるわけです。日本では愛というのは言葉にするのではなく長い年月を共に積み重ねることで証明するもの、なわけですが、欧米では「誓うもの・宣言するもの」なわけです。誓ったって貫かなきゃ意味ない、という日本人には、言葉にこだわる気持ちは分かりにくいもんです…。
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…ヒロイン父は頭が悪いのでは…
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- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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これ、そもそも論なのですが、ヒロインの恋人は手切れ金の為なら結婚をやめるような財産狙いの人なんですよね…。なら「結婚してすぐ婚姻無効にしたらヒロインが信託財産を受け取れるのでそこからお前の学費が出せるぞ」とそそのかしてヒロインを騙すようにさせる方が、自分の懐も痛まないし、娘をより手酷く打ちのめせる(恋人が意図的に自分を騙すわけですから)し、結果娘に他の人間を信じる気持ちをなくさせることが出来て、より娘を支配しやすくなるので効果的ではないでしょうか…。わざわざほとんど知らない人間を連れてきて、不払いなんてせこいことするから予想外の動きをされて台無しにされてしまうわけです…。この父、偉そうにしている割には物事を複雑にしてしまうなんて無能だな~、きっとビジネスでもヘンリーだよりなんだろうな~、と思わずにはいられませんでした…。計画を立てる場合、新たな冒険や不確定要素は避け、確実でシンプルなプランでいく方が成功の確率が高まるのはビジネスの常識だと思うんですけど…。
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【ネタバレ】忌々しいあなた…!!、どうしてこんなに時間がかかったの?
5
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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とにかくスタイリッシュで都会的、洗練された表現方法にがつんとやられましたw。交互に激しく繰り返される辛辣な舌戦と鋭い値踏み、それが一転突然の熱いラブシーンに、その後ゆっくりとお互いを理解し合っていく…。HQの描く「情熱」の形をこれほど見事に漫画化したのを見たのは初めての気がします。「表面上の激しい反発とそれを凌駕する湧きあがる引力」を凝縮して見せてもらいました。高飛車や傲慢、といった受け入れがたい感性をこれほど抵抗なく見せてくださった漫画家さんの技量に感服です。蛇足ですが、値踏みし合うモノローグの部分を見て、大昔(80年代)の「バービーボーイズ」というツインボーカルのバンドの歌を思い出したのは私だけでしょうか…おばさんですいませんw。…でもどうして彷彿とさせるかのかを考えてみると、この作品に出てくる小道具たちや感性って、日本ではかつて「バブリー」と呼ばれたものなんですよね…。なんか「そっかあ」と納得してしまいましたw
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あ、ま~いっ!
5
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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物語の中の美しい部分だけを表面に浮きあがらせたような、きれ~な作品でした。すんなりしすぎると感じる方もおられるのでしょうが、私は凄く気分良く読めて堪能できました。苦い部分は隠し味としてにおわせているだけで十分伝わってくるので、この位抑えた表現の方が性に合います。HQは欧米のものなのでどうしても「語る」ことに重きがおかれますが、日本人の私としては語らずに「察する」方が感動しやすくなるのです。そういう意味で、「うまく翻訳」できているコミック化だと思いました。
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こんな男はひどい目に合ってしまえ!と思ったら既に合ってました…
4
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 32人の方が参考にしています。
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このヒーロー、出だしから一貫してやることなすことくそ野郎で、「報いを受けろ~」と思っていたら、既に受けていて笑ってしまいましたw。そこではっと気がついたのですが、傲慢ヒーローのトラウマって、良く考えたら因果応報なんですよね…。外見や才能に恵まれていても、人として浅はかだから人を見る目がなくてひどい目に合い、そして浅はかだからその自分の浅はかさを棚に上げて人のせいにし、その反省のなさが人を見る目をないままにさせている「だめだめスパイラル」なわけです。長年HQを読んでいますが、この作品で初めて「なるほど、傲慢ヒーローはだめをこじらせた結果なんだな~」と気づくことが出来ました。目から鱗でしたw
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【ネタバレ】画が「ユーモラス」でないのが致命的では…
3
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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このお話、別の方も書いていらっしゃるように、まんまゴールディ・ホーンとかメグ・ライアンとかのロマンティックコメディ映画そのものなんですが、ああいう作品はヒロインが独特の「愛らしさ」というか「隙」をもっていないと成立しないので、楽しめませんでした…。映画なら「動き」でそれが作れるのですが、漫画だと「画柄」くらいしかないんですよね…。残念です…。
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【ネタバレ】アメリカの方の感覚なんでしょうかね…
4
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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いろいろ突っ込みどころはあると思うんですが、ヒロインが車の修理をしたら国民ががっかりして「去っていく」というのがどうしても腑に落ちなくて苦しみました。どれほど古臭い国でも、そう感じる国民なんていないんじゃないかな、と思わずにいられません…。王族に対する敬意とは、そういう下世話なことを王族が「しない」ことにあるのではなく、王族に「させない」ことにあると思うからです。こういう場合、「なんで誰も代わりにして差し上げないのか」とお付きの人々に落胆を覚えるのが当然だと思ってしまうのです。「高貴」に対する感覚ってそうですよね…。それと王様が露骨にアメリカ的「政治家」(いかにも善人の態度なのにやることが腹黒い)なのも考え合わせると、やっぱり王族をもたないアメリカの方が考える「王族」って「アメリカの権力者(金持ち?)」のことなのかなあ、と思わずにいられません…。
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【ネタバレ】なんかもったいないな、と思いました。
4
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 1人の方が参考にしています。
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この手のお話は、「やなやつだけど憎めない」の「憎めなさ」がいかに描けるか、がポイントだと思うのですが、ペース配分のおかげで損してるな、と思いました。立ち読み部分がすべて「やなやつ」方向になってしまっているので、続きを読みたい気がそがれていましたが、その後の変わりようがとても愛らしくて素敵なので、これがもっと早くに出てきていれば…と思わずにいられませんでした。あるいはヒロインが落胆続きの中で、ちょっとしたエピソードやしぐさ、モノローグなどでちらりとかわいらしさをのぞかせるとかして下されば読む気が失せたりしないのに、と感じました。
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おとぎ話でした♡
4
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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この話、どこをピークにするんだろ?と思っていたら、思いのほかあっさり系でした。ちなみに王族の軍務については、英国は有名ですが、戦前の日本でも当然の義務としてほとんどの皇族男子は軍役に就いていました。ただし歴史資料等によると、戦死しないよう「しかるべき地位」に就くのが当たり前でしたが。たださすがに第二次世界大戦末期には、「皇族が戦死すれば国民も敗戦を受け入れやすくなるのでは」という発想で、自ら前線を志願した皇族の方がおられたようですが、内輪もめの末、叶わなかったそうです。結局敗戦時に占領軍に抵抗しようとした人々の説得の為に、皇族男子皆で日本中をかけずり回ったので、戦死するより役に立ったらしいです。ドラマなどでは皆がすんなり受け入れているように描かれますが、実際は終戦後数カ月は各地の基地で抗戦しようとする人々がいたようですよ。内乱になっていたら今の日本の繁栄はないわけで、何が幸いするかは分からないもんです。
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ヤコーバ姉さんは苦労人です
4
- 重箱の隅派 2015/12/03 このレビューを 40人の方が参考にしています。
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この作品のヒロイン・ヤコーバは、原作では確か前独裁者とは血の繋がっていない義娘(なのでモデルという顔をさらけ出す仕事も出来ている)で、「炎のドレスの誘惑」のヒロインでもある妹レクシ-だけが実子だったと記憶しています。尚、この著者の作品は複雑に繋がっていて、イリュリア関連の作品は「古城の~」シリーズ3作品の他「プリンスと水の精」「優雅な略奪者(ファライシ島)」小説「結ばれたパリの夜」小説「買われた恋人(ファライシ島)」、そしてこの「買われた恋人」に登場する王国ダキアの王族の物語が「地中海の宝石」シリーズ、また「炎のドレスの誘惑」のヒーロー・モラ-ツの君主ラフィーク、の妹ハニは、「愛と気づくまで(カラシア国)」のヒーロー・ガ-ド大公の弟ケルト公爵の妻(二人の物語は小説「愛を捨てる理由」)です。そして「愛と気づくまで」のヒーロー・ガード大公の元婚約者・モンテヴェルのプリンセスセリーナは「ティアラよりも輝く日」のヒロインです。…ややこしくてうまく説明できなくてすいません…。
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口笛、吹かなかったのね…
4
- 重箱の隅派 2015/12/02 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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原作のファンなので楽しみにしていたのですが、一番好きなシーンが出てこなかったのがちょっと残念でした。でもまあ、そのシーンになるまでの背景がややこしいので、分量の関係で仕方なかったんだな、と納得はしているのですが…。導入部は原作の雰囲気に近くて良かったです。ちなみに原作のヒロインは、もっと男前でかっこいいです♡
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……顔芸大会?
4
- 重箱の隅派 2015/12/02 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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…これは、キャラクター達の表情が豊かというより、顔…芸…ですよね…。ホラーやサスペンスドラマのお約束の大袈裟リアクションの連打、連打で、コントとしての出来が他のあらゆる要素に勝ってしまっていて、そういう意味で面白過ぎでした。なんかお話そっちのけで楽しんでしまいましたw。実は物語としての出来も結構いいのに、それに気づくのは後からになってしまう、ちょっと可哀想な作品ですw
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【ネタバレ】ぐっじょぶ親友!物語も吹き飛ぶ衝撃の行く末にやられましたw
4
- 重箱の隅派 2015/12/01 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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物語とは全く何の関係もないのですが、ラストで親友が見つけた新天地に爆笑www。いやそりゃハリウッドより無理があるだろ、と大いに笑わせていただきました。あそこには白人女性の需要は「意地悪」役しかないでしょう…型にはまりっきたとんでも役(北朝○のドラマでの日本人役のように)でもいいのか親友!いやきっと才能がないからこれが最もいい行く末なんだろうな…、とそちらの方が物語よりもずっと面白くて楽しみすぎましたwありがとう親友よw
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【ネタバレ】本当の男女逆転!まじ「びっち」なヒロインに驚愕!
3
- 重箱の隅派 2015/12/01 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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驚きました…。今まで強がりなヒロインは多々いましたが、本気で言い訳なしで性格悪いヒロインは初めてです。…まあ、一応「夢」という形で読者には理由を提示されているわけですが、本人からは全くなしという、清々しいほど迷いなく「傲慢で自分勝手な」ヒロインはこの作品が初めてです…。通常のヒーローのキャラクターがまんま女性になっているわけですね…。そしてまた、これほどドアマットなヒーローも初めてで、男女が逆転するとこういう風になるんだな…とつくづく感心してしまいました。この作品、ヒロインに感情移入するのではなく、ヒロインは観察対象として、ヒーロー(困っている人を放っておけなくて、意地っ張りでダメな人に惹かれてしまう真摯で純粋な人)に感情移入して読むと通常のHQ作品として楽しめる気がしました♡
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ヒーローはごつくて優しくて哀しくて、どストライクです♡
5
- 重箱の隅派 2015/11/26 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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納得の「元ラグビー選手」体型です♡ヒーローのすべての画がちゃんとごつくなっていたのに感動しました。ここまで完璧に気を配って描いていただけて正に眼福♡話も素晴らしく組み上がっていて感動しました。注意が逸れるような余計な要素は一切入れず、物語としての完成度を高めているので、気を散らさずにクライマックスまで一気に引っ張られました。藤田先生は主人公たちのどちらかを純粋で朗らかな性格になさることで、もう一方の人物の抱える心の問題から解き放つ力をもたせていらっしゃるのですが、今回はそれがもうひと捻りあってよりラストの解放感がより増してると思います。ちなみにスタジアムでパフォーマンス中におっぱいポロリって…やっぱあれだよねえ、と普段なら思うところですが、全然気になりませんでしたw
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【ネタバレ】クレンショー兄弟はみんな素敵です♡
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- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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このお話もとてもよかった記憶があります。ただ漫画化されたものを読んでみると、原作のヒロインの魅力は画にしづらいのだな、と納得しました。ヒロインの目が大きくなっているのは、原作のイメージを絵で伝えようされている気がします。原作では本物の箱入り娘で、父娘二人きりなのでそれはそれは過保護に大事に育てられて(でもこっそり自立の道を模索したり彼女なりに頑張ってるわけですがw)、結果世間知らずで純粋で上品で、しつけのおかげで感情を露わにしないレディでした。なので確かに漫画のように必死に父をかばうのですが、怒っているというよりわけがわからず納得できなくて困惑している感じを受けました。ヒーローはそんなヒロインを見守りつつ、ヒーローに迷惑をかけまいと(結婚を断ったり就職したり)頼りないながらも(結局父にほだされて今度は自分から結婚を申し込む)頑張るけなげな姿に惹かれていきます。ちなみに、確か原作のヒロイン父は、自分の政治生命が間もなく醜聞によって終わるのを覚悟しており、その前に娘を自分から切り離すことで守ろうとあせって今度のことを画策したように思います。なので漫画の通り、ラストは父親と離れています。漫画の通りの展開なのですが、なんだかヒロインがヒステリックに見えてしまうのがかなしかったです。
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【ネタバレ】えっ!そんなことで10年も放置?驚愕です!!
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- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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途中まではお約束の「外国の名家に嫁いでいびられて逃げ出しもの」として普通に楽しんでいたのですが、驚きの破綻理由に口ぱっかーん、で、あとは何もかもが吹き飛んでしまいました。これ原作もそうなんでしょうか…そうだとしたらそれはそれで凄い!いやあそりゃ人それぞれ好き好きがあるから仕方ないと思いますが…ヒーローはまともな大人なんでしょうか…。だってヒーローは逃げられた後すぐ追うこともせず、後日花嫁迎えに行くのに母同伴って…マザコンかっ!一人じゃ何もできんのかい!その後も10年そのまんまって、行動力も実務能力もなさ過ぎでしょ…。面白すぎて別の意味でおなかいっぱいになってしまいました。あとガレスの迷走ぶりも大いに笑わせていただきました。3人とも行動がティーンですよねwつきあってるだのとられただの、キスしたのしないの、やったのやらないので騒ぐ中学生の痴話げんかだと思うと、心から納得できましたw
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【ネタバレ】うーん私はいい人でも前妻の行動は受け入れがたいです…
3
- 重箱の隅派 2015/11/25
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物語はそれなりに紆余曲折ありつつ熱っぽく進むので文句なしなんですが、個人的には経済的に問題もなく、そのために結婚までしたのに勝手に中絶してそれを気に病む様子もない前妻の子供っぽさは、どれだけいい人でも好感が持てませんでした。新たな結婚相手である従兄弟は、自分の子供が出来ても気分で中絶されちゃうかもしれないことは平気なんでしょうか…そこが気になって心から楽しめませんでした…。あ、あと話題のスーツの柄は、「サイバー(仮想)空間で服がバグっとんのかい!」という話とは無関係のあほな突っ込みを入れることで楽しく乗り切らせていただきましたw
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【ネタバレ】サスペンスなどでたま~にある壮年ものw
3
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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米国のHQではたま~にあるのですが、ヒーローの年齢が40~50代という異色作で、原作では長いサスペンスシリーズ(SPEARの)の最終巻だったように記憶しています。「死んだことになっていたヒーローが宿敵との決着の前にひと目だけでも会いたくて帰ってくる」わけ(他には隠し子の存在がバレて誘拐されたため再会、というパターンもあり)ですが、こういう場合シリーズの他の作品では脇役として度々シブ~く決めていて、「あ。最後はこの人の話なんだあ」と楽しみになります。この話もそう思いながら読んだ記憶がありますが、シリーズの後片付けの部分を極力省くと、こんなにもシンプルで初々しい純愛なんだなあ、とちょっと感心してしまいました。ヒーローと兄との因縁が悲しいんですよね…かつて自分がとどめを刺さなかった為に、ねじくれて祖国の敵という巨悪になって帰ってきた兄を食い止めようと戦い続けてきたあたりが泣かせます。
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かつてのかまってちゃんと現在のかまってくんに切なさ倍増
5
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 22人の方が参考にしています。
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荻丸先生は本当に「心情の翻訳」がお上手だと改めて感動しました。漫画化が巧い先生は他にもいらっしゃいますが、人物の性格を素直になさることで物語に明るさと清々しさを与える藤田先生や、笑いの中で痛みや哀しみやコンプレックスを巧く引き出して切なさや感動を与えるさちみ先生など、それぞれ特徴があると思うのです。荻丸先生は競争原理が強い欧米では通常肯定されることのない弱さや未熟さや女々しさを実に見事に物語に織り込まれるので本当に尊敬してしまいます。原作を読んでいないのでわかりませんが、おそらくこの作品も、原作よりコミックの方が日本人の感性に近くて素直に感動できるのではないかな、と感じました(映画の予告編の作りの違いに端的に表れるそうですが、欧米と日本では感動のツボが違うらしいです)。安定の高評価の漫画家さんです。あ、画柄は好き好きなのでそれはあると思いますがwちなみに私は画柄にはさほどこだわらないのでもーまんたいですw
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お互い未練たらたらなので理不尽な言いがかり合戦にw
2
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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ヒーローもヒロインも相手に執着しすぎているので、お互い秘密を守るための嘘をつきつつも疑心暗鬼で様子を探り合っているわけですが、結果両者とも支離滅裂なセリフとモノローグの応酬になっていて、読んでいて「?」の連続になってしまいました。原作ではその苦悩と葛藤のプロセスを丹念に追っているので切なさ満載なのですが、漫画の場合画にできない為、二人とも自分勝手の極み同士のかみ合わないののしり合いと、暴発するラブシーンの繰り返しに見えて残念です。確か原作ではヒーローはヒロインを忘れようと必死に迷走した挙句、結局ヒロインを求める気持ちを抑えきれず押しかけて来たところ、自分が与えられなかった子供を別の男が与えていたことに驚愕し、激しい苦悩と子供への嫉妬(なんで俺の子じゃないんだ!)に引き裂かれ、それがヒロインと子供への冷たい仕打ちとなってヒロインを傷つけるわけです。読んでいる方は「いや、あんたの子だから」とすれ違いのじれったさにまんまとはまる仕掛けになっているのですが、漫画ではそれができないんだなあ、とそちらの方に切なさを感じました…。
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【ネタバレ】原作大好きなので残念です…ので脳内補足用に蛇足をw
3
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 33人の方が参考にしています。
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漫画家さんはとてもうまくコミック化して下さっていると思うのですが、いかんせん内面を画にするのは難しいので限界があるなと思いました。ので原作について少し。原作のヒーローは、過剰に女性を喜ばせようとし過ぎて(「夢の一夜にしたいと…期待を裏切れない」等)自分を後回しにする(不満を言わない)ために土壇場で耐えきれなくなるという失敗を繰り返す「嫌われることを極端に恐れて期待に応えすぎる優しい男」なんですが、その辺が伝わりにくいのが残念です。ヒーローは、女性の望みを全て叶えてくれて(=女性以上にロマンチストで、プロポーズまですんなり一気にしてくれる)ベッドでも超サービス満点、付き合っている間は夢見心地にさせてくれるハイスペックな「理想の男(Every Woman`s Fantasy=原題)」なわけです(ペラく見えるのは欧米ではレディファースト&積極的&情熱的が好まれるので…)。のでDОAの5人は、破談にされても憎みきれず(=訴えられていない)、甘い思い出(原作ではその辺若干語られていたと思いますw)を忘れることもできなくて、彼の行く末を見届けてやろうと同盟を組んでお節介を焼いてくるわけです。そのヒーローがようやく「自分の望み」を考えて相手に伝え(=文通)、彼の気持ちを思い遣ってくれる気配りのできる聡明な女性を見つけようとしてヒロインと出会い、「見た目から始まる(5人は美人でセクシーで積極的で妥協しない=知らない女性を突然訪ねてヒーローの過去をぺらぺら話す&各々の破談の原因の行動は全く変化なし)交際」ではなく、「心が通じ合う体験」をするわけです。しかし女性にとっての「理想の恋」と「真実の愛」は、行動としては同じ(特に「情熱」重視の欧米ではこうなってしまうわけですねw)なので…困ったもんですw。
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【ネタバレ】甘さ>せつなさ>無理な設定や展開→好みです!!
4
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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ひえ~、なんてらぶらぶなの、と堪能しているうちに、あれ?これって表面的には「適齢期の王様が遠縁の若いお嬢さんと秘密裏の交際を経て結婚」で、心理的以外の障壁がないのでは…、と気付きました。そういう意味では「HQ」のではなく、「ロイヤルロマンス」の王道なんでないの?と思いました。あと、キスの理由ですが、日本人の私にとっては「え?」なんですが、実は別の作品(ヒストリカルでした)でも同じ理由(ただし感想は逆)でヒーローにキスをねだったヒロインがいて、「外国では普通なんかいのう…」と釈然としないながらもしぶしぶ納得することにしました…。
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【ネタバレ】有能でまとも=傲慢さに納得!!だと知りましたw
5
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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ヒーローの行動は実は傲慢なんですが、発想がまともで能力的に有能だと、それがごく自然に感じられるのだということがこの作品ではじめて分かりました。HQでは傲慢ヒーローは定番ですが、それを支える「人としての優秀さ」がないから腹が立つんだなあ、と発見した次第ですwビジネスで有能だから商談の予測がつくし内緒でコネを使って手を回せる、成程そりゃそうだ、です。ちなみにヒロインの勘違いですが、赤ちゃんの世話はまったなしなので、それであわあわしてるところに時間通りに男性が訪ねてきたら、私もやっちゃうな、と思ったので、それが分かっていない時点のヒーローが軽率だと判断するのも分かりますが、個人的には仕方ないように思えました。特にはじめての子供にはなんでもないことでもおろおろしちゃうんですよね…。
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堅物男に奔放女♡…そして腹パン♡
5
- 重箱の隅派 2015/11/25 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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好物の組み合わせを堪能しました♡個人的には、元婚約者の開き直りっぷりが最高に楽しめました。ヒーロー義弟とヒロイン母は実は似てるんじゃない(発想のぶっとび具合が)?と思いました。ニコニコしてるけど、あなたの男性選びが娘の心の傷の原因なんですよ…ヒロイン母。自分のことは占えなかったのか、そんなことはどうでもよかったのか分かりませんが…。相手の気持ちを考えずに訳知り顔で相手を操ろうとするところがヒーロー義弟と共通してる気がしました。つまるところ、良く似た近親者をもつ主人公たちは、きっとうまくいくんだろうな、と妙に納得してしまいました。
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【ネタバレ】ヒロインのだらしなさに一貫性を感じました。
3
- 重箱の隅派 2015/11/10 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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友人の彼がギャングだと知っても友人に伝えないとか、さしたる理由もないのに借金のことを隠すとか、個人間の借用証に宛名を書かない(書いてたら譲渡されたものと分かりますから…)とか、行動に思慮がないところが隅々まで貫かれていて、なんか妙に納得しました。こういう人が借金地獄にはまって自己破産とかするんだろうなあ、と。ヒロインは女手一つで育ててもらったそうですが、お母さんはヒロインに何の苦労もさせなかったんでしょうね…そりゃ旅先で危険な目にも遭いまくるわけですw。あとイギリス英語にクイーンズイングリッシュとルビを振るのは、仮にも翻訳もので、しかもジュリア・ジェイムズさんの作品ではひどすぎる気が…。上流階級だの富豪だののきらきらしい世界を得意となさる方の作品なのに…がっくりと肩を落としてしまいました。
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【ネタバレ】夫婦漫才??&「見た目はオトナ、頭脳はコドモ」のヒーローにびっくり!!
4
- 重箱の隅派 2015/11/10 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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ヒロインは「片付けられない女」の割に理路整然と考えられるし他人の気持ちを思いやれるし、「衝動的」な割に責任感があるので、語られる性格とモノローグが一致してなくて「???」の連続でした。ヒーローは逆に行動があまりに幼稚なので「ほんとに有能な実業家なの???」の連続で、普段几帳面で行動を極端に抑制している分、タガが外れると暴走してしまう、というより、単なる天然のアホの子、に見えて苦労しました…。漫画家さんの力量で物語としてはとても面白く読めたのですが、プッツンなヒーローを温かく許し見守るヒロイン、という一方的なパターンに見えてしまったのが残念です…。でも「整然とした予測可能な自分の世界をかき乱す『衝動』を起こさせるヒロインを恐れて拒絶する傲慢ヒーロー」を魅力的に描こうとするとこうならざるを得ないのかもなあ…とも思いました。
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【ネタバレ】家族の不和の起点が後出しでは…
3
- 重箱の隅派 2015/11/10 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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混乱を招くなあ、と思いました。そもそもの「痛み」が見えないと、その結果であるそれぞれのキャラクターの行動に必然性が感じられなくなってしまい、皆がただのひどい人にしか見えなくなってしまいます。特にヒロインは若いので「周囲に誤解されやすい」のですが、このコミック化では「読者に誤解され」てしまうと思います。そのためヒロインが魅力的に感じられず、そうするとヒーローの行動もわけがわからなくなって、ドミノ倒しのようにつまらなくなっているなあ、と思いました。ヒロインは天真爛漫な分軽率に、純粋無垢な分愚かに、見えるわけですが、これでは軽率で愚かなだけ、と映るのが残念です…。この家族はヒロインに限らず全員が自分の痛みに苦しめられていてお互いを思いやれなくなり結果齟齬が生じているのですが、これではヒロインだけが家族を思いやっていないように見えてしまう気がして、なんか可哀そうです…。
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【ネタバレ】エレベーターの故障で「暗闇」なのに…カメラは別電源?しかも暗視が可能?
3
- 重箱の隅派 2015/11/10 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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「恐怖から逃れるにはH」はHQのお約束なのでそこはもう何も言いません…。が、赤外線ではない暗視カメラ(「暗闇」で上部からなのに見た人誰もが即座に被写体が誰かを特定できる程の超高性能)を設置してるって、どんだけ防犯にお金をかけている会社なんでしょう…。物語の重要な起点となる部分がこれだけいい加減なのはさすがにちょっとツラすぎます…。誤植に関しては、昨今これだけ巷に氾濫している用語を間違うというのはむしろ凄いと感心してしまいましたw。あとエレベーター内で、というのは別に人気ではないと思いますが、「出会い頭に密室」になりえるのはエレベーターくらいなので、物語の都合上どうしても多くなるのでしょう。さすがにロマンス小説といえど犯罪(公共の場所ではほとんどの国で)はちょっと困りますからw
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【ネタバレ】何をした…僕は彼女に何をしたんだ
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- 重箱の隅派 2015/11/10 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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ってあんた(呆)…明白でしょ…精神的虐待ですよ。そしてヒーロー父、「家のなかにいた私にまで聞こえたよ」って、なら放っておくなよ…かりにも父親でしょ…12歳にもなっているんだから、父親がちゃんと説明したらそれなりに理解も納得もできるでしょ…傷は完全に癒えないにしても、もう一人の親が気にかけているって分かるだけでも大違いですよ…。あと「気にもしなかった」って、妻に対して無関心過ぎでしょ、気にしなさい、そして大事に愛しなさい、そうしなかったから逃げられたんですっ!妻のせいにだけするなっ!つまり親子そろって人の気持ちを考えないダメ男なのね~、そしてそれを女性のせいにするのも同じなのねと笑ってしまいました。
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