素晴らしいヒーローです。忍耐強くて思いやりがあって行動力もある、しかもルックスも良い、こんな男性は現実にはいないよね。だからこそ魅了させられるんだわ。トラウマを心の奥深くに持ちながらも一歩踏み出そうと決めたヒロインも魅力的です。巻頭の主要人物紹介があまりにも少なくて読む前に驚きましたが、納得です。始終セクシーな気分にされられました。

刺激的な体験を求める二人。一夜だけのつもりが沼に。でも相性はピッタリみたいね。ホットなシーンが満載です。

当初は大人版あしながおじさんの話かな～と思っていました。途中からサスペンスの色が濃くなって、少しチグハグでした。でも楽しんで読めました。

父親の酷い仕打ちに自分は愛される資格が無いと苦しむヒロインがとても気の毒で胸がつぶれる思いでした。ヒーローからも誤解され、弁解もさせてもらえない状態で本当にかわいそうでした。ヒーローには、もっと辛い思いをさせたかった。許すのが早すぎるわ。

欲望が愛を育てるのか、愛が欲望を煽るのか、表裏一体ということでしょうか。二人の未来を阻む大きな壁をどうやって乗り越えるの？ラストは驚きました。そんな手があったの。というか、そんなんでいいの？

愛する人が信頼出来ず苦しむヒロイン。それでもヒーローに尽くそうと努力していましたが、とうとう爆発させてしまいました。けれどもヒーローは誠実な人だと思います。隠している事はあってもヒロインに嘘や偽り無く真摯に向き合っている。とても素敵なお話でした。

ヒロインの身元がいつ明らかになるのかハラハラしました。そしてヒロインがヒーローの事を慕う気持ちが切なくて胸が締め付けられる思いでした。ヒーローがヒロインに対して大きく揺れる思いには同情しました。南国の明るい景色と、対比する様な二人の関係性が物語を印象深くしています。とても良かったです。

ヒロインは家族を亡くし筆舌に尽くしがたい過去を持ちながらも施しは受けず自らの足で立つ素晴らしい女性です。周りから見ればヒロインに惹かれているのは一目瞭然なのにヒーローだけが認めない様子で微笑んでしまいました。ヒーローの祖母が策士だけれど、ヒーローの父も策士ですよね。とても面白かったです。

面白かった。事件の犯人も大方目星は付いてしまうけれど冒険的な場面もワクワクします。そしてヒーローがヒロインの気持ちをつかみきれずヤキモキするところでは読んでいてニヤニヤしてしまうのです。こういうヒストリカルは大好物です。

「自分は聞く耳持たず、相手には聞け」全くその通り。私のイメージする傲慢なギリシャ人男性そのもののヒーローでした。振り回されるヒロインだけど、やっぱり愛しちゃっているのよね。仕方がないじゃない。そして結局二人はラブラブなの。

ペニー・ジョーダンお得意の相思相愛なのにすれ違う二人でした。ヒロインがヒーローのことを愛すればこそ、ついた嘘が何年も二人を隔て遠ざけてしまいました。ヒロインの心情を思うと切なくなります。大おばさまの企てはナイスですよね。感謝しなくちゃ。

癇癪持ちのヒロインがいつ怒りを爆発させるのか楽しみにしているヒーローの気持ちが何となく理解出来ます。怒るヒロインが次々と物を投げつけていた時に、投げようとした物を取り上げたヒーローがかわりの物をヒロインに手渡した場面は笑ってしまいました。包容力溢れるヒーローの掌の上で転がされているみたい。でもラストにはヒロインの包容力にヒーローが包まれていましたよね。サスペンスもありましたがロマンスが素敵でした。とても面白かったです。

空港でヒーローの妹が家族にそっくりな双子を見つけ写真を撮ったことからストーリーが始まります。ヒーローとヒロインは運命に導かれて再会するのです。ヒーローもヒロインも心に葛藤を抱え、心理描写が長々と続きます。もっと会話がほしかったかな。

最初 ヒーローがヒロインをからかってやり込める様子が不愉快でした。でも策士ヒーローの思惑通りにならずヒロインに振り回されて、ヒロインは気が付いていないけれどヒーローがメロメロになっているのが心地よかったです。二人の会話のテンポが良くてドンドン引き込まれてしまいました。やっぱり愛を請うヒーローっていいよね。とても面白かったです。

無垢なヒロインがヴェネツィアでヒーローに出会い、女性としての喜びに目覚め、精神的な強さに気付き、自分の中にある醜い心を知りました。でも醜い心が自分にもあることを知って、本当の意味でヒーローを理解するようになれたのです。迷路の様なヴェネツィアの街がミステリアスで複雑に物語を彩ります。とても面白かったです。

ヒーローはいかにも肉食系男子でヒロインをあの手この手と誘ってきます。そんなヒーローがいつの間にか偏見の無い誠実な人に。ヒロインが過去を打ち明けた時の緊迫感が即座に流れて、二人の愛を確かめる形に変わりました。何だか都合良く出来すぎていませんか？いい人なのね。

ヒーローが二人を表して言った「昼と夜のよう」まさにピッタリです。寂しい人達を訪問して慈善活動をする「昼」のヒロイン、人目を避け日光も避けて「夜」の生活をしていたヒーロー。ヒロインの飾らない人柄と明るく素直な性格が少しずつヒーローを夜の心から連れ出していきます。そしてヒーローの祖父がおっしゃった「何もわからなくなるのが恋のすてきなところだ。」その通りだと思います。

読み終えて不思議な感覚でした。登場人物達の会話の大部分は俗物的で、噂話や悪口も多い。頭が空っぽと称される人物がいたり、打算的な人もいます。古今東西どこにでもあり得る事なんですね。そして恋愛に関しては「ほのめかし」は必要なんです。サクラさんがおっしゃる様に別の方の翻訳がある様です。気になりネットでざっと調べたら初版1813年の作品で今から約200年前に執筆でした。

育ってきた環境の為に心から人を信頼することが出来ないヒーローですが、否定しながらも本当は愛に飢えていたのです。最初からヒーローに強く惹き付けられながらも、ヒロインは丁寧に愛を育んでいきます。用心深いヒーローの心の壁を壊すことが出来るのはヒロインの率直な言動以外にはあり得ないでしょう。とても心の暖まるお話でした。

ヒロインとヒーローは好感の持てる人達です。物語の前半は起伏に富んだ展開でとても面白かったです。でも後半はスッキリしなかった。魔の手に翻弄されるばかりで反撃して欲しかったです。後味も良くなかったです。宮廷が舞台のヒストリカルだからかしら？

やっぱりジェシカ・スティールさんの書くヒロインはとても可愛らしくて魅力的です。ヒーローと自分の心に振り回される様子が微笑ましくて暖かい気持ちになります。ヒーローだってヒロインの魅力にメロメロなのにクールに振る舞おうとしているのは一目瞭然。もう解りきった事柄なのにラストで振り返るのは止めて欲しいなあ。それさえ無ければ最高です。

とても面白かった～ ハラハラドキドキのスパイ小説です。悪役が思い切り嫌な奴で何の迷いも無く楽しめました。クールなヒーローと気の強いヒロインの組み合わせは最高です。

題名からの印象はセクシーな誘惑を思わせますが、全く違う内容です。ロマンスはありますが、自分のルーツや街で起こる犯罪のサスペンスです。とても面白かったのですが問題が解決していないのが不満です。続きが気になります。

行間を読むのに苦労しました。この会話で何故この展開？と思う事が多々ありました。だいたい身内の策略で結婚話が持ち上がった時に反発していたヒーローがプロポーズをするのは理解出来ない。全然楽しめなかったです。

様々な人が、恋人だったり夫婦だったり親子だったり雇い主だったりに対して裏切りをしています。複雑にからまった裏切りにヒロインとヒーローがからみとられ翻弄されるのです。荻丸先生のコミックも読みました。どちらも面白かったですが、ラストは荻丸先生の方が好きです。

純情なヒロインはヒーローと出会ってめくるめく世界に開花させられます。ホットなシーンが多くセックスという単語も多々登場しますが、心の結びつきを大切にしていると思う。とても面白かったです。湊よりこ先生のコミックも読みました。そちらも面白かったです。

楽しかった～。 思う通りの展開に満足です。心優しいヒロインは誠実に生きてきたのに、偏見に凝り固まったヒーローに面白い様に誤解され悪女呼ばわりされます。これが気持ち良かった。ヒーローが真実をいつ知るのかとニヤニヤしながら読みました。シークものや砂漠が舞台の小説は価値観の違いからか苦手なのですが、これは文句無しに楽しめました。

俺様ヒーローと無垢なヒロインのロマンスです。ヒロインが無邪気に過ごしていた常夏の楽園で、ヒーローに出会い一気に精神的大人になりました。疑うことを知らずにいたのに、自分の気持ちを隠す仮面を被る様にまで成長しました。女ってすごいね。最後は、これで終わりなのって感じで物足りなかったです。

こういうヒーローが好きです。HQではプレイボーイや放蕩者が多いですが、遊び慣れていない内気なヒーローがとても好ましく思えます。ヒロインとヒーローのやり取りも好感が持てました。ただ ヒロインをつけ狙う追っ手がうやむやになった気がします。

とても切なくて涙が出ました。ヒロインが真実を打ち明けられないもどかしさに胸がつまりました。ヒーローの姉の事を非難する様な場面がありましたが、こんなに素直な子供に成長して本当に愛されていたのを実感します。クリスマスに相応しい素敵なお話でした。