この小説が原作の星合操先生のコミックは大好きな一冊です。星合先生の描かれた二人の出会いはお気に入りのエピソードなのに原作は違うんですね。

とても面白かったです。読み応えタップリ。ヒサさん ペンペンさんのレビューを読んで購入して良かったです。始まりはまるでアラブの時の流れの様にゆったりと物語が進み、後半は駆け足の馬に乗った様でした。痛快なエピソードもあり盛り沢山ですが、飽きさせずまとまり良く楽しめました。

洞察力に優れて、自らの望む物をハッキリと自覚しているヒロイン。若い時にはロマンスに流されて自分を見失う事もありがちなのに、素晴らしく頭の良い女性だと感心しました。反対にヒーローの魅力が今一つだった様に思えます。でも楽しめました。

ヒロインは数ヶ月前に恋人と別れ、その恋人とは5年間付き合い、その内２年は同棲していた。それなのにヒーローと初対面の時に男性に不慣れな様子になってしまったのは、ときめいてしまったからなのかしら？ヒーローの家族関係とヒロインと姉の関係が二人の人間性を理解するのに良かったです。楽しめました。

ヒロインが冴えない容姿という点がハーレクインには珍しいし、共感出来るので購入しました。サスペンスや謎解き的な面では満足出来ませんが、ロマンスは楽しめました。君を傷付けたくないと言うヒーローに全然従わないヒロインが面白かったです。

ヒロインの勇気に感動です。拒絶されるとわかっていたのに、ヒーローへチャンスを与える為に自分の立場をハッキリさせ、あいまいな関係に甘えなかった。ヒーローの冷たい言葉に涙が止まりませんでした。

アナスタシアと言えば、ロシア帝国の皇帝一家が処刑された時に一人だけ生き残った皇女が存在するのではと逸話と憶測が有名ですよね。だから題名だけでサスペンスを期待してしまいました。しかし皇女としての話では無かったです。諜報機関に関わる人間が日記を残す事も不信に思いましたが、それも杞憂でした。普通にロマンスとして楽しめました。

独立心が強く自立した生活に誇りを持っているヒロインは甘える事も頼る事も苦手です。ヒーローは思いやり溢れる策略家で自分の希望が叶うまで諦めない人です。本当は心が強く惹かれているのに、利害関係を全面に出してビジネスの様に計画する姿に失笑しました。楽しんで読めました。

真相が明らかになるにつれて緊迫感が煽られるようでした。ヒロインの寛大さは魅力ですが、いつでもヒーローに主導権を握られているみたいで不満です。話の組み立てが良かったと思う。面白かったです。

ヒロインの激しい性格に驚きましたが、そんな一面を見せるのはヒーローに対する時だけのようでした。情熱的なホットシーンも良かったですし、全体的にロマンチックでした。ヒロイン姉と姉の夫が冷静にヒロインと接する所が夢物語に現実味を持たせていました。面白かったです。

不幸な夫婦関係から新たな人間関係を築く事が難しい心理状態になってしまったヒロイン。そんなヒロインに惹かれていくヒーロー。ヒーローの姉がヒーローにしたアドバイスが素敵でした。

お互いに相手に取って自分はふさわしくないと感情を抑えようとしていました。惹かれてしまう、でも…みたいなシーンの繰り返しで酷く退屈でした。ヒーローはヒロインの事を純粋だと言っているけれど、愛してもいない男性の子供を妊娠しているのに純粋っておかしいと思う。私には何だか良く理解出来なかった。

ヒロインが男嫌いなのが納得出来なかった。両親の夫婦関係が悪く愛情をかけてもらえなかった事も一因の様ですが、それなら母親にも責任があるはず。ヒーローを拒絶するのも不自然でヒーローが可哀想でした。そして保護者でも後見人でも無い人が学校から子供を外出させるのはダメでしょう。

憎らしいくらい魅力的なヒーローはプライドが高く自信家で何も恐れない男性です。そんなヒーローの唯一の弱点がヒロインなのです。二人の過去が心に深い傷をつけたとしてもヒロインに対する真っ直ぐな思いは揺るぎないものでした。情熱的で正直なヒーローのアプローチにウットリしました。

後編も短すぎる。そして途中迄は良かったけれど、ヒロインの母親の告白あたりから割愛したみたいに駆け足で物足りなかった。

もう終わり？前編短すぎる。出だしから予想外の展開で後編に期待します。

事故で記憶を失くしたヒーローですが、愛と情熱は失っていなかった。ヒロインを一目見た時から強い感情に揺さぶられたのです。ヒロインに対するヒーローの強引さにムカつく場面が多々ありました。

ヨーロッパの美しい街並み、ハンサムな大公の戴冠式と舞踏会、それだけでウットリします。ヒーローの肩には義務と責務がのしかかり常に感情を抑えていなければならないのは理解出来ます。でもヒロインに対する秘めた情熱が感じられず楽しめなかったです。

幼い頃からステージママの母親に支配されていたヒロイン。逆らうより従う方が楽だとマインドコントロールされていました。母親と不実な夫からの自立を助けたのがヒーローです。策略家の様なヒーローですが、決してヒロインに無理強いしないんです。ヒロインからの電話を待つヒーローがイライラ、ウロウロする様子が微笑ましくて可愛いと思う。

心臓に欠陥を抱え余命数ヶ月の娘を持つヒーローと、妹を亡くしたばかりのヒロインの物語です。最初から泣きながら読みました。ヒロインの深い洞察力と無償の愛に心を打たれました。ヒーローの娘が指摘した“すごくすごく”は目から鱗でした。

若く自分勝手な思い込みからヒーローのプロポーズに投げやりな態度で応じてしまうヒロイン。しかし本来の優しい心と勇気を持って夫婦関係を改善させていきます。イギリスの男性は感情を表に出さない様に教えられるとありました。簡単に愛を口にしないからこそ重みを感じます。

貧乏で無欲なヒロインと大富豪のヒーローが出会った時から強く惹かれていきます。夢物語によくある感じです。大した障害や葛藤も無くトントン拍子にお話が進みました。

二人共に激しい性格ですね。私なら疲れて嫌になるけれど、この二人はお似合いでしょう。激しく言い合ってもベッドでは求めあっちゃうのよね。何だかんだ言ってもヒーローは一途な人だと思う。

これ程に酷いヒーローは初めてです。ヒロインの弱みにつけこみ服従を強いる。行いに嫌悪感が溢れるのに何故か引き込まれてしまいました。愛は美しいばかりではなくて醜い面もある。そういう事なのかな。

シャドールさんと同感です。

もうヒロインを苛めないでと何度も思いました。ヒーローが辛く厳しい体験をしたのは理解出来ますが、そんなにヒロインに酷い態度を取らないで欲しかった。ヒロインが子供の頃から二人が培った絆が土台にあったから許せたのでしょうが、ヒロインの心情を思うとかわいそうでした。

始まりがドラマチックだったのに、その後はくどくど ねちねち理屈っぽくて面白みに欠けていました。ヒーローがあまり魅力的に思えなかった事が原因かもしれません。ヒロインが拒みながらも徐々に惹かれてゆく様子は楽しかったです。

最高に素敵な男達に囲まれて生活するってどんな気分かな。しかもヒーローは誘惑をハッキリ言葉にする。あんなに大事に扱われたら誰だって拒絶出来ないわ。ヒロインが抵抗しきれなかったのも納得です。ニヤニヤが止まりません。

出会いから強く惹かれ合う二人。ヒーローの情熱的で強引なアプローチにトキメキました。ヒロインと弟の絆も素敵です。ヒロインは自分の事を平凡な女性と思っていますが、すれ違う男性が振り返るとありました。具体的なルックスの魅力がもっと強調されても良かったかな。

ああ なんて素晴らしい男性なんでしょう。忍耐強いだけでなく優しく心の広いヒーローです。ヒロインが秘密を打ち明けたシーンでは、告白後ヒーローの言葉を聞いた瞬間ヒロインは泣き崩れ、私も泣き崩れました。