って何回でてきたかしら？ 顔に傷を負ったことで心にも更に深い傷を負ったヒーローと（いとこは金髪のアドニスだし）、美しい素顔を隠す特殊メイクで身を守りながら奴隷のように働いてきたヒロイン。 ヒーローと共に育った幼馴染みで親友でもある護衛の３人は、ヒーローへの愛情＆友情に偏見と誤解も加わってヒロインへの言動がヒドイものの、楽しく読めた前半でしたが。 読み進むごとに、ヒロインもなんだかなー、この状態このままずっと続くのか？とテンション下がりました。 そもそもの事の発端も酷いです。 『金色のアドニスの花嫁』は翌年のお話で、もちろん親友達も登場し、今作カップルの幸せそうな様子も見られます。

冒頭の、ヒロインが友人の医療費を得るためにかつて持っていた宝石を取り返そうと強盗を働くのは荒唐無稽。 盗品で、しかもとんでもなく豪華で世に知られた特別な首飾りなど、まともな値段では売れようもないのですから。 ヒーローは、かつて彼の家から不当に奪われたその首飾りを取り返すために、8年前にヒロインと結婚して、彼女から首飾りを手に入れるやありがとういなや、故国に帰ってしまった。18歳の花嫁をひどく傷つけただけでなく、彼女の父も首飾りを失って事業を支える資金の工面もできなくなっと自殺し、母と姉はそれをヒロインのせいだと責めて絶縁状態に。18歳でこんな酷い目にあったのに、それについてはろくに話し合いもなく、謝罪もない。 2人が惹かれあって欲情したり、身体を重ねる場面はしっかりあって、古典的な（？）ハーレクインである点は良い、ただ、どうせならもう少し具体的な描写があったらなおよいと思いました。

妻をめとるかもとは言いましたが，実際にめとるかどうかは別問題？ 愛しているからこそヒロインを自由にしたはずのヒーローが，何にも手につかずにボーっとしてしまっている様子を想像してみるととても・・・^m^ 見るに見かねて，反対していたはずの側近たちも最後には折れるしかなかったのでは？できれば文明人らしく，しがらみに負けずにハーレーヒーローらしくヒロインだけにメロメロでいてほしいです。

読んでてイライラしっぱなしのストーリー（笑）　ヒロインが意を決してヒーローの愛人疑惑について聞いたのに、何も答えず３ヶ月放置って何じゃそりゃ！？　ヒーロー秘書の勝手な病的妄想だったとわかって解雇したんだったら、すぐにヒロインに説明しなきゃ！ヒーローが説明せずに放っておいた間にヒロイン思い悩んでまた流産してたらどうするつもりだった？？？まったくもう〜〜〜

ヒロインは、見目よく、仕事でも有能で、思いやりがあり、子どもにも好かれる素敵な女性です。そんなヒロインに対して、ヒーローが何とかよりを戻そうとあれこれと働きかける様子が好ましいです。文章の全体的な雰囲気も好きです。 ヒロインの家族が、2人の仲を取り持とうと手を出す程度が行き過ぎていて鬱陶しかったのは、マイナス点です。程々だったら、好ましいのに。

コンピューターにさんざん個人情報をインプットして、決め手は名前を書いたもの同士っておばさんは何を表彰されたのか？ おばさんはストーリーのキーパーソンな割にシステムとの関連性が欠けていたのが残念。 それ抜きなら幼なじみの二人の再会、そこからのハッピーエンドと言う展開には普通にオッケーかな。

何だか話の進め方が読みにくいなぁと感じたりします。絵柄のせいもあります。最後のシーンは前のページから数ページ抜け落ちてるのかな？と思って戻して見直したくらいです。何だかぶつ切りの話でした。意外と読んでたら癖になります。セットに入ってたから読んだけど、買うのはおすすめ出来ないと皆さんおもうのでは？

未亡人物はあまり好きではありません。特に不幸な結婚をして過去を引きずっている場合は好みではありません。本作のヒロインが最初に18歳で登場して、次に26歳の未亡人になってから再登場とは思いもよらなかったので、それを予め知っていたら読まなかったな。 確かに、ヒロインと9歳年上のヒーローとの会話はいかにもイギリス人的なウィットがあって、成熟した大人の雰囲気なのですが、それも苦い過去があってのことと思うと、複雑な気持ちです、、、 大人な二人のお話が楽しめる人にはいいと思います。

子どもがママを欲しがって〜てのは定番ですが、設定が独特で好き嫌い分かれる作品だと思います。 原作者は神秘主義には否定的ですが、空想は大好きらしい。コンピュータ「ジェム」も科学のフリしたファンタジー。ただ、コンピュータが独断で人間を動かすなんて、空恐ろしいSFとも言える。たまにはアリかなぁ

なにも言わず話がこんがらがるハーレで、自己主張できるヒロインや、お互いの魅力に冷静に立ち向かう姿勢とかダイスキなんですが、ラストの方がおかしかったですね。「僕には…子供を作ることができない」って、そこからこじれればわかるのに、ふさわしくないって…なんだそりゃでした。傲慢なヒーローが最後に懇願するのはいいけど、卑屈になるのはいただけなかったな…（あと、そういうの、ベッドに入る前にやってもらえません？ヒロイン可哀想(笑)）好きな展開からいつもの展開、ちょっとガッカリ…原作通り書いてるなら残念原作だけど、そこは、変えられるじゃん～？絵はキレイだし、構成だと思うので、頑張ってほしいです。

ヒロインは凄い一生物の心と体の傷を負っていて、一応はこれからヒーローと生きていきます！って決心できた感じだけど、そのスタートラインに立っただけという感じ。これから揺り返し大変なんだろうなと思った。特に支えるヒーローがドアマットレベルに尽くしていくしか無さそうというネガティヴさを感じてしまう読後感。

ヒーローは寡黙で誠実で好みでしたが、ヒロインがおしゃべりなのがちょっとがっかりかな。

村田先生の作画が大好き！無駄がなくとても綺麗で、それだけでお話に魅力を足してくれます。今回はヒロインが今までの村田作品にない感じで、ファッションもこの手のヒロインもすてきに描けるんだと感心しました。ヒーローもすてきでイギリスのお金持ちかつちょっぴりヒストリかな匂いも感じさせてくれて、村田作がヒーローの中ではピカ１でした．．．途中まで(-_-)　ヒーロー姉夫妻の存在がなければ、あるいはこの大問題をヒーロー自身がクリアしていたら。ヒロ―母に説明を託すために糾弾に倒れた格好ですが、このまま結婚するには、姉夫妻を身辺から消さなければいけないでしょうし、そうしたらあの卑劣感である姉夫が次のピストル襲撃者になる可能性大。HQが悲劇に終わるなんてありえないからかバタバタの結末はせっかくの物語の雰囲気を壊してしています。夫婦で実家と縁を切るか、これはお金・生活が懸かってくるでしょうからないでしょうが、あるいは姉が浮気夫の本性に愛想をつかすか、いずれにせよ姉夫婦との決着をみなければ読者はスッキリいかないと思います。これ原作を見て下さいという暗示？それではファンとして村田先生がお気の毒(:_;)

でも…やっぱり他の人たちも書いてるように、自分を冤罪で刑務所送った人間は愛せないだろう。ましては月日が過ぎて何のうしろめたいこともかなくしっかり生活してるのに、数々の侮辱などの貶める言葉。ありえない。刑務所送りにした人が、愛した人の兄弟だったってのならまだ望みありな気がするけど本人ってのはやっぱりないでしょ～！話はおもしろかったので評価は３にしたけど、やっぱないなあ…。