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聖誕祭のシンデレラもとなおこ/エリザベス・ロールズ
心に降り積もる雪のように 評価5 5

もみの木の間を吹き抜ける風の冷たさと、その香りまで感じられる存在感のある作品。堂々と顔を上げ精一杯今を生きる気高きヒロインと、幼い頃からの苦しみを糧に大いなる希望へと昇華させたヒーローに、心からのお祝いの拍手を送りたく思います。 今にも折れてしまいそうなヒロインの心を支え続けた、ヒーローから贈られたすずかけの木のスプーン。この一本に籠められた深い愛情と希望は確実に根を張り、二人の未来に花を咲かせてくれます。財産も地位もないとヒーローは自らを称していましたが、これ程までに神様から祝福される夫婦はなかなかいないだろうと信じられます。神様と人から愛されている。この二人を表現するのに相応しい言葉です。これは、真実の愛と誇りと優しさに溢れた物語なのです。

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アイスレディ小林博美/ペニー・ジョーダン
暖かな未来への希望を胸に 評価5 5

ヒロインの全てを諦めたような表情も、涙を流す姿も。その美しさ以上にヒロインの本当の痛みを表現しているプロローグ。きつく結い上げた髪型も他者を寄せ付けない鎧のように見えますが、ヒーローと共に過ごすに従って髪型もフェミニンになり、表情も穏やかさを取り戻していく演出が見事です!数日で恋に堕ちたと思っていたのに、ヒーローは以前からヒロインの事が気になっていた。そんな打ち明け話を語り合う事ができる未来には、長く続く甘い時間が待っている事でしょう。ずっと悲しみと恐怖、そして自分への怒りを胸に抱いていたヒロインも、何度も愛の言葉を伝え続けてくれるヒーローの腕にくるまれて、暖かい家庭を築けると信じています。

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ベネチアは愛の迷路中澤泉汰/アンジェラ・ウェルズ
最高のヒーローと最愛のヒロイン 評価5 5

何と言ってもヒーローの登場シーンが美しすぎて反則です!サングラスを外してヒロインの名前を呼ぶ笑顔に腰を砕かれました。愛を告白しあった後の結婚だと言うのにヒロインが不安を感じている事が本当に辛そうで。ついに夫と初めて肌を重ね愛を囁かれても、妻の気持ちは晴れない。疑惑に幸せが浸蝕されていく様子にハラハラさせられます。複雑な過去が明かになり、夫婦として再出発する事になった二人には最高の未来が待っていると信じられます。お嬢様育ちのヒロインの洗練された持ち物や、ヒーローのスーツ姿もラフな服装にも華があり、全て仕立ての良さを感じます。そして二人の結婚指輪がとっても素敵!これぞまさに豊かなイタリア人が好んで選びそうな、重厚で細やかな意匠が施されている存在感のあるリングなのです。全編を通じて説得力に富んだ、とても素敵な作品でした!

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無垢の乙女と手負いの獣高倉知子/ピッパ・ロスコー
引き寄せ合う運命の二人 評価5 5

決して逃れられない心の痛みを抱える二人が運命的に巡り逢い、子供を授かった事はまさに奇跡。各々に豊かな出自を持ちながらも、獣のようだと噂されるヒーローの姿を美しいと捉えるヒロインの心の中には、自分を見つめる合わせ鏡のようなものがあるのかもしれません。互いの考えや立場を慮る二人は本当に良く似ています。少しずつ心を通わせその距離を縮めていった二人が、相手への理解を深める事で最後には自分自身の本当の苦しみから救済されるという構成力の妙に感動です。情熱が熱く滾るというより、青く澄んだ湖面のように滑かな物語です。ヒロインが常に身につけているペンダントが亡き母親の遺品である事。それを説明することなく自然と読者に伝えて下さる高倉先生の演出力に感服致しました。関連作は、星合操先生の『幻の乙女と仮面の花婿』♡

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灼熱の恋緒形裕美/エマ・ダーシー
誠実なヒーロー 評価5 5

冒頭の激しい描写に驚き、この先の展開が読めなくてハラハラしましたが、五年後の再会では誠実なギャレスの姿を見ることができてホッとしました。アリーダが隠し通してきた二人の間の子供の存在を知ったギャレスが、息子に向かい大きく両手を広げて抱き締め涙するシーンは感動的でした。登場人物全員の気持ちが時の流れと共に丁寧に描かれているので、自然と物語の世界に没入できます。家族全員が進むべき未来を見据えて全てを受け入れ、共に生きていこうとする姿に共感できました。

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冷たいフィアンセ汐宮ゆき/ジュディ・クリスンベリ
本当の幸せを掴んで欲しい! 評価5 5

自分の母親が一体どんな人物だったか。それをよく知るヒロインは、検事という職に就きながらも常に何処か不安そうに見えます。だからこそヒーローは彼女を支えたいと願い、助けを惜しまないのでしょう。愛する人に拒否される事を恐れ続けたヒロインがようやくヒーローの愛情を受け入れ、結婚式を挙げるラストシーン。そこで初めて、ヒロインは幸せそうな笑顔を見せてくれます。これからはずっと、胸が軋む程に幸せな日々を送ってほしい。そう願わずにはいられません!

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孤独な領主~黒き狼と花野の乙女~松尾しより/マーガレット・ムーア
永遠の愛 評価5 5

この作品を初めて読んだ時、白黒の世界が全てカラーに見えるという不思議な経験をしました。それ程までに美しく、圧倒的な物語だと感じたのです。身体に残る数々の傷跡や出自はどうあれ、黒い狼と称されるヒーローはヒロインに対して常に気品を保ち続けます。ヒロインはとても愛らしい女性ですが芯が通っていて、周囲への配慮も忘れません。ヒロインのキラキラと輝く瞳に見つめられても自分を律する事が出来たヒーローは、まさに騎士道の覇者だと言えるでしょう!終わりが近づくにつれ、涙なくしては読み進める事はできませんでした。心から愛する人に忠誠を誓う詩のように美しいヒーローの言葉と、それを気高く受け入れるヒロイン。このシーンこそが『永遠の愛』の有り様だと強く心に残りました。

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結婚は復讐の始まり一重夕子/アン・マリー・ウィンストン
復讐より愛を! 評価5 5

柔らかな見た目を裏切る、しっかり者で数字に強いヒロイン。鋭い眼差しを持ち、過去の深い傷から逃れる術を知らないヒーロー。理由をこじつけ半ば恫喝するように結婚を迫ったヒーローが以前、自分と別れた直後に他の女性と子をなし結婚し離婚したと知ったヒロインの感情は、愛らしい娘への優しい関心も絡んでとても複雑なものに。それぞれに傷付き戸惑いながらも、もう一度ヒロインの愛情を信じる勇気を取り戻したヒーローは、毎日愛の言葉を妻に伝える甘い夫になるのでしょう。ヒロインが、自分を籠絡しようとしている愚かな男性二人に対してディナーの席で啖呵を切るシーンは最高です!こんなに美しく頼りになる女性を家族に持つヒーローと娘は、本当に幸せ者ですね♡

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仮面舞踏会の夜にアリスン/ステファニー・ローレンス
さいっこうー! 評価5 5

若いながらも地に足がしっかりとついているヒロイン。それでも仮面舞踏会の夜、ヒーローと他の女性が交わしていた大人の口づけを見てしまった時、領地の情報も相まって自分の心に蓋をしてしまう姿が幼気で痛々しくて。大人の紳士として最上の振る舞いをするヒーローですが、ヒロインの本心を知ってからはもうブレーキはかけられません!面白い可愛いと呟きながらヒロインに本気で迫るヒーローは反則です(褒めてる)。あれでは十代のお嬢さんはひとたまりもありませんから!金の小鳥と神のような紳士。お互いを大切に尊重出来る二人なら、間違いなく幸せな未来が待っていると確信できます♪アリスン先生が描いて下さる美しく煌びやかなヒストリカルの世界。まさに最高だー!と叫びたくなります♡

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億万長者と穢れなき花嫁千家ゆう/フィオナ・フッド・スチュアート
確かに 評価5 5

現代の日本の状況と比べると、ヒーローはあまりにも自分勝手に見えますし、ヒロインは頼りないだけの女性に思えます。でもこれは海外の、際立った階層に生きる人々の物語。しかもそれをコミカライズして下さった千家先生の力量もあり、納得して読み進める事ができました。未成年の女性と考えれば、義母を頼ることができてヒロインは幸せだと思いますし、未だ30過ぎのヒーローがあれだけの激務を一人でこなす為には大変なエネルギーを使うだろうと想像できます。その中でもヒロインを献身的に支えるヒーロー。妻に決して嘘は吐かないと語るヒーローが最後まで愛を口にしない展開も新鮮で、まさに「嘘は言わない」のだと感じられました。でも、その行動には確かな愛を感じます。評価は分かれるかもしれませんが、私にとっては最高のロマンスです♡

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炎の王子と白詰草の乙女鳴神ゆった/ダニー・コリンズ
人は愛で変わるもの 評価5 5

突然の王子の訪問に高揚する義母や義姉たちのヒロインへの態度は、まさにシンデレラの物語のよう。全て受け入れ穏やかな日々を願うヒロインの出自が明らかになった時は、読んでいて少し胸のつかえが取れました。とは言え、ヒーローも決してヒロインその者を思って行動している訳ではなく、やはり最初は己の都合を押し付けている。もう!どうして?とハラハラ読み進めていくうちに、無垢な愛情に絡め取られるようにヒロインに惹かれていくヒーローを今度は応援したくなります。ヒーローから感謝と愛情を受け取ったヒロインが数年後故郷を訪ねるシーンでは、プリンセス然とした佇まいにハッとしました。環境が人を変える。まさにその象徴のようで、ヒーローの表情も圧倒的な強さだけでなく喜びと幸せを知った大人のものに変わっていく。登場人物一人一人の顔つきや服装、言葉の選び方も個性に溢れ、とても自然に読みやすく感じる物語です♡

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億万長者に魅せられて緒形裕美/アリソン・フレイザー
凄く好き♡ 評価5 5

改めて紙の単行本を購入し、電子とは違う雰囲気でゆっくりと読みすすめました。繰り返し読んでも物語に違和感は全くなく、ここまで評価が低い事に驚きました。関係を持った時のヒーローもヒロインも確かに若く判断が甘かったとは思いますが、その後の苦労は測り知れません。9歳の男の子。しかもお勉強が出来て周囲から浮いているともなれば、学校生活は本当に大変だろうと思うのです。それもこれからは最大の味方ができたのですから安心です♪とんでもない母親も姉も関係なく、ヒーロー一家に最高の幸せが訪れた事を喜びたいと思います。

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醜いあひるの初恋荻丸雅子/キャシー・ウィリアムズ
心を潤すオアシスのような物語 評価5 5

二人の出会いの瞬間がとても自然で直ぐに物語に引き込まれます。目的の為なら相手の全てを調べあげ、自分の思うようにコントロールする。そんな不遜な対応をするルカも、いつの間にかエリーのペースに、まるでそれを楽しむように巻き込まれて。必死にジェイクと関わろうとするルカの姿は愛らしくさえ見えてきます。地中海への旅では、ついにジェイクとルカの距離がゼロに!そして同様にエリーとルカの距離もゼロになるのは、荻丸先生が見事に彼らをシンクロさせて下さっていると感じました。堂々たる態度で何のてらいもなくエリーへの思いを語るルカの、とんでもなくかっこいい愛の告白♡抱き合う二人の後ろで、大喜びをしているジェイクの愛らしさと言ったらありません。僻みさえ感じていた妹の本当の気持ちも判り、ウエディングドレスには的確なアドバイスを受けたエリー。幸せな家族の数年後も描いて下さり、感激しました!

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愛しのロイヤル・ベビー山口紗恵子/キャロル・マリネッリ
必ず読み返したくなります! 評価5 5

前作『週末だけの結婚』の時も感じましたが、山口先生が描いて下さる男性はとても大人で落ち着いていて年齢相応に見えます。冒頭、ヒーローがカフスを直す仕草と表情だけでこの人物が背負っているものの大きさが伝わり、波乱の幕開けを予感させます。ヒロインとの浜辺での運命的な出逢いを経た後、ヒーローが国を出て医療現場に戻っていた事に先ず驚かされました。病院での思わぬ再会も、やはり二人の運命を感じます。でも未だ彼が本当は何者かを知らないヒロインが切なくて切なくて。体調を崩したヒーローを思い病院のベッドで添い寝するヒロインを抱き寄せ、やっと逢えたと思いを吐露するヒーローに目頭が熱くなりました。ただ、ベビーの回復を待ってと考えているヒーローの対応は、やはり少し遅かった。ヒーローの母親からヒーローの出自を知らされたヒロインが不安になるのも当たり前です。その後、これまでの日々を告白したヒーローからのサプライズなプロポーズ!これぞ最高のロイヤルウエディング♡と思ったら、今作の本当のサプライズはその先に用意されていました。なんて素敵!なんてロマンティック!思わず息を飲む最高の演出です✨最後までスムーズに読める構成力や、人物の描き分け。山口先生の上品な作画でこの作品を読めて幸せです。

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誘惑が嘘でも高城可奈/ミランダ・リー
言い訳なんていらない 評価5 5

抗えない運命のようなタイミングで再会し、共に過ごす事に決めた二人。最初は様々な理由が必要だった筈なのに、時が過ぎるに従ってそんなものは必要なくなっていくのです。幼い頃から惹かれあっていた二人には、乗り越えなくてはならない壁こそあったものの、余計な言い訳なんていらなかったのです。覚悟を決めたヒーローに対して、直ぐに気持ちを聞かせて欲しいとねだるヒロインが本当に可愛らしい!高城先生の美しい絵に再び出逢えて、読者も幸せになれる最高の一編です。

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シークとのめくるめく夢一夜椿野イメリ/シャロン・ケンドリック
言葉もありません! 評価5 5

心から国を憂い自罰的でさえあるヒーローの真摯な生き様は、いつかその重責に潰されてしまいそうで不安さえ覚えます。どうにか自身の本当の幸せを掴んで欲しいと応援したくなる程に。そんなヒーローの子供を産み育てたヒロインは、とても理知的でありながら他者を思いやる心の豊かさも意思の強さも併せ持つ女性。二人の間に出来た息子は両親の素晴らしい遺伝子を受け継いだ、勇気と愛に溢れたまさに天使のような存在です。炎のような髪と青空の瞳。ヒーローがそう称したヒロインの、何と美しいことか!ヒーローの過去の告白には驚きましたが、世継ぎの誕生を制御しようと考えているこの誠実さこそ、国を思う気持ちの全てではないでしょうか。愛を畏れ、愛を願うヒーローの苦しみが痛いほど伝わってきて、ようやくの言葉に心が震えました。愛らしい写真が飾られた最後のページを閉じる時、思わず安堵の溜め息と再びの涙が溢れてくるのです。

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微風のマリアージュ / 魅惑のドクターハザマ紅実/ベティ・ニールズ/パトリシア・セアー
読み応えあります! 評価5 5

それぞれの名作が並んでいて、幸せが二倍以上です。微風のマリアージュではヒロインの一所懸命な姿に触れ、ストンと恋に堕ちるヒーローが明快に描かれています。ヒロインが様々な場面で着ているお洋服もとってもナチュラルで可愛らしい!最後の愛の誓いの場面も等身大でステキです。魅惑のドクターは、これぞベティさんの作品!と思わず手を打ってしまいます。看護師のヒロインは芯がしっかりとしているように見えて案外おっちょこちょいだったり、誠実なヒーローは相変わらず無口だけれど熱い思いを出会った瞬間からヒロインに伝えていたり。読んでいてグイグイ引き込まれる、安定安心のハザマワールドが繰り広げられています。

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あなたに捧ぐ詩ハザマ紅実/デボラ・ヘイル
本当の紳士! 評価5 5

甥の為、甥の婚約者の為に誠意を尽くすヒーローは、まさに紳士の鑑のよう。始めは戸惑いを見せたヒロインが、ぐいぐいとヒーローに惹かれていくのも頷けます。読みながらついついこの二人の幸せを願ってしまうのも、ハザマ先生の美しく説得力のある演出あればこそ。生還を果たした甥御さんには気の毒でしたが、やはり身近にあんなに素晴らしい『夫』がいてくれたら、ヒロインがヒーローに夢中になるのは致し方ありません。作中に登場する聖書の詩歌も、この作品に叡知のエッセンスを加えてくれているようです。

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千一夜の夢に抱かれて真原ゆう/リズ・フィールディング
素敵過ぎます! 評価5 5

温かい包容力に溢れたヒーロー。優しさと深い思いやりに彩られたヒロイン。ヒーロー家族の暖かさ、心の広さにも感動しました。読み終えてからまた直ぐに表紙に戻り読み返したくなる、本当の名作です。真原先生の描いて下さるハーレクインの中でも1、2を争う作品では?と感じています。未読の方には是非手にとって頂きたい、珠玉の作品です!

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海運王の二百万ドルの策略碧也ぴんく/アニー・ウエスト
魅惑に満ちた二人 評価5 5

何といってもヒーローとヒロインが可愛らしい!ヒーローは仕事ができる大富豪なのに、ドレス姿の美しいヒロインに驚いてスマホを足の上に落として悶絶したり、うっかりヒロインの美しい素肌の後ろ姿を見てしまって悶々としたり。ヒロインは最初からヒーローに惹かれている自分を抑え込もうと頑張り、お互いに住む世界が違うのだとぐっと唇を噛み締めて耐えている。やっと恋心を認めたヒロインがヒーローと結ばれる描写は美しく、気品に満ちています。ヒロインの理想的なボディライン(ウエディング姿も含めて)と、二人のお買い物シーンは必見!まさに垂涎ものです♡

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秋冷えのオランダでハザマ紅実/ベティ・ニールズ
夢の全てが詰まってる 評価5 5

ハザマ先生の描くベティさんの作品は穏やかで何れも大好きなのですが、特にこちらはヒーローが物静かで大人です。自らヒロインにお父さん代わりに等とうっかり口走ってしまった事を、間違いなく悔やんでいることと思います。それでもヒロインの夢を叶えようと(相変わらず)言葉数少なくともグイグイ引っ張っていってくれる様子は心地よいです。この作品も含め、やはりベティさんの原作はヒーローよりもヒロインの魅力が際立っている!と感じられて、とっても心地よく読むことができるのです♡

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大富豪に愛されて【あとがき付き】ハザマ紅実/モーリーン・チャイルド
奇跡のウサギ 評価5 5

物語の冒頭どころか、表紙から登場する可愛いウサギと愛らしいベビー!作中ではヒーローが心の内をたっぷり語ってくれるので、ストレスなく読み進めることができます。途中でヒロインが去ってしまった後のベビーとヒーローの食事風景は、そうなるわよねー!とクスッとしてしまいます。ヒロインの素直さや思いやりの深さが見事にヒーローの心を溶かし、家族の絆もより強くなる。奇跡のウサギが、笑顔溢れる幸せを連れてきてくれる物語です。

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プロポーズを夢見てハザマ紅実/ベティ・ニールズ
ニヤニヤが止まりません! 評価5 5

ヒロインに一目惚れしたヒーローの少し空回り気味なアプローチが、どうにもこうにも可愛らしい!早々にお互いへの思いを知っても、やはりそこはベティさんのヒーロー。どうしても言葉や説明が不充分になりがちです。それでも、ヒロインを幸せにしたいというヒーローの切なる願いはひしひしと伝わってきます。ライバル女性も、後半では登場した時のイメージを覆す魅力溢れる存在に。ハンサムだと自覚のあるヒーローに対して、とんでもないあだ名をつけるヒロインが最高です!(後書き必読♡)

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愛が試されるときハザマ紅実/レベッカ・ウインターズ
まるで『二人の』夫に 評価5 5

命のやり取りをする程の緊急手術の直前に、どうあっても今すぐ結婚したいとヒロインへの愛を貫いたヒーロー。手術の結果、命は取り留めたものの記憶を失い人格まで変わってしまったのに、ヒロインへの愛情だけは心の奥底に残っていて。心を尽くしヒーローの看病を続けるヒロインは、まるで同時に二人の夫から深く愛されているようでドキドキします。ヒーローが記憶を取り戻す代わりに失われたもう一つの人格を思い涙するヒロインの深い愛情に、強く心が揺すぶられました。複雑な時系列のお話を違和感なく読み進める事ができるのは、ハザマ先生の手腕あればこそ!だと思います。

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大富豪と遅すぎた奇跡ハザマ紅実/レベッカ・ウインターズ
愛と信頼を取り戻す為に 評価5 5

『エーゲ海の独身貴族』の続編に当たるこちらの作品は、他のハーレ作品とはかなり趣が違っています。夫婦再生への道をカウンセリングで乗り越えようとするヒーローとヒロイン。愛の全てを失くしたのではなく、ただそれを見失っていただけなのだと気付くまでの二人の様子が丁寧に、そして優しく描かれています。ヒロインの苦悩に寄り添うヒーローは頼もしく、妻との幸せな時間を取り戻す為に語る言葉には深い愛情が詰まってる。お互いに心の内を素直に伝え合う場面は、まるで長い愛の告白を聞いている気分になりました♡

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エーゲ海の独身貴族ハザマ紅実/レベッカ・ウインターズ
奇跡の連鎖 評価5 5

まさか、ハリケーンでベビーが飛ばされてきて無事に助けられるなんて!荒唐無稽な設定でも、そのベビーの可愛らしさと、ヒーローの一途な恋心、そしてヒロインの辛い過去を乗り越えようと一歩を踏み出す勇気に、全てが納得できてしまいます。ヒーロー家族の力強い支えも、ヒロインにとってどれ程心強いものだった事でしょう。奇跡の連鎖は、この作品の続編にあたる物語のヒロインの身にも起きるのです。こちらを読むと、どうしても続編も読みたくなる。これは、幸せの連鎖ですね♡

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夢の先にはハザマ紅実/ベティ・ニールズ
何度読み返しても 評価5 5

ベティ作品にしては積極的なドクターがヒーローです。ハザマ先生は沢山のベティ作品を手掛けて下さっていますが、中でもこのヒーローは、ヒロインに一目惚れした事を隠さずぐいぐい来てくれます。でも、相変わらず言葉が足りない分ヒロインに誤解させてしまったりも。自分の仕事に誇りを持ち、可愛らしい願いごとを胸に秘めるヒロイン。緑の瞳のヒーローに、ずっと癒されちゃって下さいませ!

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純白のプロポーズハザマ紅実/キャンディス・キャンプ
最高のギフト 評価5 5

強く募る思いを胸に、ヒロインを醜聞から助け出すためという建前で娶ったヒーロー。身分違いの妻に対して、愛が深すぎるばかりに関係を進められず悩む姿が時代を感じさせてくれます。家事が苦手なお嬢様育ちのヒロインが、そんなヒーローの態度に不安を抱きながらも惹かれて行く様子はとても自然です。ラストページ、ヒロインを抱き上げるヒーローの誇らしげな表情は最高!妻を最高のギフトだと言いきるヒーローに、拍手喝采を贈りたいです。

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虹に憧れてハザマ紅実/ベティ・ニールズ
虹の麓へ 評価5 5

ハザマ先生が描いてくださるベティ作品は、いずれも優しさと思いやりに溢れています。それでも相変わらずヒーローは言葉数が少なくヒロインを不安にさせてしまいますが、この作品では女の子と犬の存在がとても大きく、ヒロインと親子として心が通いあった場面ではすっかり泣かされてしまいました。ラストには、ひたすらにヒロインを愛おしく思うヒーローの甘い姿が見られます♡こんなに大切にされるヒロインが、とんでもなく羨ましい~!

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二時間だけのシンデレラ黒川あづさ/メラニー・ミルバーン
お待ちしておりましたー! 評価5 5

長い間待ちわびていた黒川先生の新作!黒髪メガネの、陰鬱で意固地だとまで妹に評されるヒーロー。一見その通りのように感じられても、実はお人好しの部分も持ち合わせていてとても魅力的です。受け入れがたい出自を隠し理想の人生を演出しているヒロインは、清々しい程前向きな外見とは異なる内面を抱えている。複雑な大人二人の織り成す恋物語がとても自然に、そして運命的に描かれていて惹かれました。印象に残るシーンは数々ありますが、あれこれとヒーローがゴタクを並べた次のページでベッドの中、晴れ晴れとした表情を見せる二人の朝の場面や、最終ページにあるヒーローのスマートな問いかけに答える、ヒロインの誇らしげな言葉は忘れられません。悲しみや苦しみを乗り越え本当の愛を掴んだ二人に心からの拍手を送りたいと思います。黒川先生の、硬軟取り混ぜての素晴らしい構成力と美しい作画。今回も感服致しました!

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