乙女の一目ぼれ？と思いきや・・・度迫力の迫り方をするヒーローがヒロインに一目ぼれ。びっくりです。しかもヒーローがいつもいつも脅迫まがいの行動に出るので、「素敵に強引、傲慢ヒーロー」の範疇からもはみ出てしまいそうな。もうちょっと落ち着こうよと言いたくなるようなシーンも多い。行動力があって、実行力もあるので、ヒロインが逃げ出す隙もない。くらくらする怒涛の展開でした。

佐々木みすず先生のコミック版をみて、小説版も！と思って読みました。ロマンチックで優しい雰囲気が最後まで続いていました。大きな事件やとんでもないいけ好かない敵役も出てこないし、ヒロインが窮地に陥って涙することもないのですが、ヒロインの心の動きが綿密に書かれていてセレブな世界でも、恋する心は同じだと思いました。

さびしげな男の子と、その父親であるちょっと冷たい雰囲気のするヒーロー。ヒロインはあまりいい母親ではなかったヒーローの亡くなった妻によく似ている。生き別れの双子とか、遠い親戚とか、実は姉妹だったとか、はらはらどきどき・・・。ヒーローのトラウマとか、ヒロインの戸惑いとか、綿密に書かれていたので、グングン引き込まれていきました。が！ラストに向けての展開があまりに急だったので、なんだか肩透かしを食らってしまいました。前半が面白かっただけに、残念だった。

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穏やかな成功者然としたヒーローと、まさに隠遁生活という言葉が似合う生活をしていたヒロイン。実際そんな結婚生活する人いるんだろうか？？かなり昔でもいないような・・・。しぶしぶヒロインはヒーローを下宿させますが、初めからヒロインがひたすらぎくしゃくしています。でも、彼女は本当に幸せになってしかるべき人。ふたりがグングン惹きつけられていくのも、当たり前に感じました。

ヒーローのことを愛していて、おなかに子供もいるのに、ヒーローのことを初めからあきらめきったようなヒロイン。ヒーローが誤解していたことも気が付かない上に、出産後のヒロインを、ヒーローが意図的に家族から引き離していることにも全く気が付かないヒロインは、本当に切れる秘書だったんだろうかと疑問に思ってしまいます。そこまで尽くしてもらえるほど魅力があるように思えないヒロインでした。

男性経験があるから、いつでも気安く誰とでも・・・といかないのが普通だと思うのですが、ヒーローの決めつけが痛い。ヒロインがだまそうと意図的にそういう雰囲気にしたわけではないけれど、でも、明らかに誤解していそうな雰囲気がぷんぷんしているので、まあ、ヒロインが鈍すぎるんではないでしょうか。結局仲直りできたからよかったけど、ちょっと意固地なヒーロー＆ヒロインだと思いました。

大人になっておたふくかぜとか水疱瘡になったら子供ができなくなるとよく言いますが、実際病気になったあと、子供が何人もできた人を何人も知っているので、このすれ違い、知識がなさすぎと思ってしまいました。思い込みとすれ違いで自分たちの人生を狂わせてしまうのは悲しいことです。つらい経験からアイスレディになってしまったヒロインの気持ちも、事実がわかってから償おうとするヒーローの気持ちもよくわかる分、早とちりとののしりたくなります。

誘いを断ったから根も葉もない醜聞を流してモデルをやめざるを得なくさせてしまうなんて、ものすごく狡猾に思えますが、ハーレでは案外多いように思いました。でも、非があるほうが被害者として通用しているのがあまりにしたたか。そして、ヒーローがその噂をうのみにしている。ヒロインの気持ちを考えるととても切なくなることが何度もありました。ヒロインではなくヒーローがゴシップに踊らされている感じがちょっと情けない。気が付くまでの道のりが長くてはらはらしました。

リゾート地の恋人はリゾート地では魅力が2割増し、でも現実には生活力がなさそうだから、ここだけの恋人だと割り切っているヒロイン。まあ一般的にそうだといいますが、決めてかかって、連絡する気もないというのがすごいなあと。自立した堅実な女性にはリゾートでふらふらしている旦那なんかほしくないんでしょうね。実際はかなり違いますが・・・。その点、ヒーローのほうがもっとずっとロマンチストですね。なんだかヒーローがちょっと気の毒なくらいの思い込みヒロインだと思いました。でも、楽しいストーリーでした

迷惑極まりない妹のしりぬぐいをしているヒロインが、そのために追い詰められ、ヌード写真を撮らされてしまう・・・。ありえない無理難題を吹っ掛けるヒーローです。女性カメラマンにしてやったのにと恩着せがましく言うところがそもそもちょっとやなやつです。清純なキャスターのヌードは価値があるといういい方もやなやつです。押しがものすごく強いし。そんな写真の価値をなくすため、やっとつかんだチャンスを捨ててしまうヒロインの頭の良さ、切り替えの素晴らしさに拍手してしまいます。ヒーローが追いかけてしまう気持ちもよくわかりました。しかし、本当に困った妹です。ヒロインが気の毒すぎます。

ヒロイン母がとても策略家で、その母親に人生を狂わされたヒロインが、償いのためにヒーローの元に戻ってきます。ヒーロー、ほんとうに寛大で素敵な人です。ヒロインをずっと待っていた、いつか分かり合えると信じていた、そんな姿に心打たれます。ヒロインの償いたいという気持ちもとても伝わってきて、そんな二人がもう一度人生を共に歩み始める様子に感動しました。

恩人に頼まれたためヒロインの身辺調査をするヒーローが、身辺調査だけですまなくなり、ヒロインにひきつけられていきます。貧しくても、懸命に生きるヒロインの姿がとても素敵なので、仕方のないことかもしれません。ついつい回りくどいことをしてしまったヒーローが、ヒロインを怒らせ、困り果てる姿がかわいいと思いました。

家政婦扱いされているヒロイン、そのヒロインの恋人と、ゴージャスすぎる婚約者を捨てて逃げ出す義妹。これだけゴージャスなのに、あっさり袖にする義妹の気持ちがよくわかりません。もう少しヒロインの元恋人が素敵な人ならわからなくもないのですが。ヒーローも、ヒロインの義妹よりヒロインに惹かれていき、なんだかんだ言って、メロメロカップルに。しかもどう見てもお似合いだし。ふたりの会話も楽しくて、何度も読み返しています。

悲運を背負ったヒーローとヒロインです。どちらかといえばヒロインの悲運のほうが悲惨度が高いかも。二人とも、それぞれに、逆境をはねのけ、目的達成に向けて突き進みます。目的を達成するためには手段を選ばないふたり。かたくなな態度のヒロインの姿の裏に隠れた本当のヒロインの心情に、ヒーローが徐々に惹かれていく姿が見所です。だんだんと解き明かされていく真実、次々に舞い込む災難にハラハラし通しでした。

ヒーローがヒロインの話をちっとも聞いていません。ヒーロー姉が全部悪いといえばそうなんですが。。。それって、誘拐？略奪？？犯罪の一歩手前だと思うんですけど・・・みたいなシチュエーションでヒーローがぐいぐいと引っ張って行ってくれます。ヒロインの美しさにすっかり骨抜きだから、メロメロっぷりがよくわかるから、ぎりぎりの線で許されるのかなぁ

ヒーローのことが好きなのにとっても好きなのに、自分の力を試したくて飛び出した、ヒロイン。何も9年も飛び出したままでなくてもいいのにと思いたくなります。ヒーローもメロメロ光線とひねくれた光線を出し続け、見ているだけで、もう、じれったい。読後感はあーじれったかった！につきました。

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弟は仕返しのつもりで息巻いていますが、ヒロインに迷惑をかけるだけと、行動を起こす前に気が付くべきだったと思います。あまりに浅はか、短絡的。とはいえ、ハーレのヒロインの家族にはとても多いタイプですね。ヒーローも傲慢なように見えて、単にヒロインにメロメロなだけ。優しく言えないだけで、あからさまなメロメロ振りがすごいです。

病弱な母親を看取り、困窮生活に耐えてきたヒロインが、反発心から訪れた祖父なのに、だんだんと心を開いていき、わけのわからないややこしい性格のヒーローに惹かれていく。だてに幼いころから苦労しまくってません！という風な強い女性のヒロインが空気の淀んだようなお屋敷に生命力を吹き込んでいくようでした。

お互いに惹かれあっているのに、まわりの助言や、気持ちをきちんと伝えあわないがために、お互いがお互いに捨てられたと思って別々に年月を重ねてしまい、怒っている。どちらも悪くない分、始末が悪いようで・・・。惹かれあいすぎて言葉が足りなかったとしか、言いようのない二人。読んでいて歯がゆい気持ちになりました。

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結婚式の直前に婚約者に去られてしまったヒロインが、旅先でであった尊大なヒーローに突然結婚を迫られる、境遇の激変でくらくらしている様子が手に取るように伝わってきます。よく知らないのにと思いつつ、惹かれる不思議。ヒーローの切羽詰まった気持ちもよくわかります。半ばやけくそなふたりが運命のいたずらのようにぴったりの伴侶だったのが嬉しい誤算で、読後感のさわやかさをもたらしてくれます。

運転手が女性だったらその色香に迷ってくれるに違いないというまわりの勝手な思い込み、よっぽど美人なんでしょうね。ふたりで危機を乗り越え、ラブラブ一直線になってしまう姿がとても微笑ましい。ヒロインの細やかな配慮がとても素敵で、こんな風にしてもらったら、どんな傲慢ヒーローでもメロメロになるわ・・・としみじみ思いました。

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怒涛の展開で最後まで行きそうになったところで踏みとどまったまま、身を寄せ合って砂漠の旅を続けなくてはいけなくなったふたり。お互いの気持ちがわかっていてお互いに思いあっているに、どうしようもない現実。エキゾチックな雰囲気が漂う中、生き抜くふたりの姿がとても素敵です。

ヒロインは極度の男性不信というより、誰も付き合いたくなくなるようなかたくなな変人というほうが似合うような感じの悪い女性です。パジャマ姿でここまで好感が持てない態度がとれる人がいるんだなあとしみじみ。その分ヒーローの度量の大きさがよくわかります。最初にあまりにも感じが悪かったヒロインなので、最後まで好きになれなかった。

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バレンタインがモチーフになっているお話の中でも、私の好きな作品の一つです。とはいえ、どこがバレンタインなんだろう・・・名前だけかな？　確かにちょっとホットだけど。ヒーローのためロマンス作家になりきろうとするヒロインは大真面目なんだけれど、ヒーローともどもちょっとずれていてそこが楽しい。コミック版とラストが大きく違いますが、両方とも大好きです。

それぞれの境遇は違いますが、お互いに幼少期の経験から、不器用で愛に飢えています。そんな二人が一目で惹かれあい、不器用ながらも心の交流を深めようとする姿がとても素敵です。コミック版同様、まわりのキャラクターたちが濃くて思わずにやにや笑ってしまうエピソードがとても楽しい。つらいつらいと引き込んでしまうのではない前向きな姿勢がすてきです。