「君と会う前に終わってた」と言うからには、従姉妹とつきあってたのは本当なんだろうけど、お互い独身なら普通に恋人同士じゃない？　そんで別れてヒロインと出会って結婚した。どこに愛人要素が？　ヒーローも回りに知られた元カノ結婚式に呼ぶんじゃないよとは思うけど。自殺未遂の原因が不治だとか言う病気のせいじゃなくて、ヒーローに対するあてつけなら自業自得だけど、愛人だのさえないだのと貶められる従姉妹が気の毒だった。

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素直になれない気持ちは理解できなくもないですが、仕事の場でアレはないわ。全力で兄の仕事つぶしにかかってんじゃん。勘弁してほしい。ハーレでは性欲先行なストーリーがまかり通る作品が多い中「友達からはじめる」はなかなか新鮮でよかったです。ですが、「友達から」というからには当然その先を含んでいると思ったのに、「愛してしまったわこれは裏切り」とか言い出して「はぁ？」でした。徹頭徹尾よく分からないヒロインで、ヒーローは一体なにがよかったのかさっぱりです。

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11年前の写真ですが、ああいう写真がどうやって撮られるかを考えれば、おおまかに「隠し撮り」か「自撮り」になるんだろうと思います。だけどあの写真はプロがスタジオ撮影したもの。隠し撮りや自撮りと思うにはいろいろ無理があるはず。11年前は頭に血が上って気づかなくても仕方ないかと思いますが、11年肌身離さず持ち歩いていて（としか思えませんよね）それをかけらも疑問に思わないヒーローって間抜けだなあと思いました。

このヒーローに限らず、ハーレのヒーローって「君は僕を愛してる」とかすごい自信満々な人多くてびっくりします。ハーレにおいてその確信は正しいわけですが、でも世の中ストーカーとか勘違い男とか言われる人たちも同じ確信を持って日々犯罪にいそしんでいるという現実を鑑みるに、もうちょっと自重してもらってもいいんじゃないかなあという気もしたり。でもこの話の場合、ヒーローの揺るがぬ確信があればこそのハッピーエンドですので、まあ必然性のあるストーカー行為でよかったのではないでしょうか。評価低かった割にはけっこう楽しめました。

王が死んだら後継者が未亡人となった王妃を娶る･･･って、王位継承者が息子の場合は当然除外でしょうが、弟なりイトコなりが既婚者だったらどうするんでしょう？　たしか中東だったかに兄の未亡人は弟が面倒みるってしきたりがあると聞いたことがありますが、あちらは一夫多妻制ですしね。変なしきたりだと思いました。あと、ラストで自分たちの物語を映画で撮影していましたが、どこまで事実に即した脚本なんでしょう。前王が鬼畜ってのは最低限伏せなきゃならないところでしょうが、その上で「しきたりじゃありません。愛です。ラブストーリーです」ってノリだと王妃がかなり尻軽な感じになりそうで他人事ながらちょっと心配になりました。

それでブランドンはどうなったんで？　病院でベッドにつっぷしてたのはお母さんだよね？　チェックのシャツ着てないし。それにしてもあの人、なんであんなに常に常にチェックのシャツなんだろう。自分の結婚式までチェックのシャツで来るとかどんだけ。ヒーローもかなりアレな人でかなりドン引きでしたが、対抗馬のブランドンもかなりおかしな人のような気がします。

スナック菓子をポリポリしながらこれ読んじゃってちょっと反省しましたともさ。頑張り屋さんなヒーロー・ヒロインを見習ってちゃんとしよう。でもこの作品のＭＶＰは「某ミシュラン」だね、あれは笑った。

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不倫なのに「お似合いのカップルと評判」って･･･。なんかすごい公然と付き合ってたような描写が山ほどあって引くんですけど。同僚にも手を出してた、私は裏切られたって、しかも「奥さんは遠くにいたけど同僚は近くにいた。しかも私のことを知っていた」って。自分だって同罪でしょうが。被害者面するばっかりで不倫してる罪悪感が欠片もないヒロインの倫理観についてけませんでした。

かなり特殊な性癖をお持ちのお二人なので、そういう嗜好のない者から見ていまいち理解できないとか正直ちょっと引くとか思っちゃうのはしょうがないことなんでしょう。単純にギャグとして笑えたコマはけっこうありましたので、嫌いではないです。

ヒロインは、完璧であることが自分の価値、完璧じゃないと愛されないと思っているようですが、違いますよね。両親にとって、また婚約者にとっても、完璧であることを見せられれば見せられるほど、ヒロインは愛情の対象でなく、メンテ不要のアクセサリーになりさがっていく。事故のときの両親の対応なんて非道そのもの。すでに気にかけるべき相手とも思ってない。でもそれって、ヒロイン自身が「私は完璧、誰の助けも必要ない」という基本姿勢で生きてきた結果でもあるんですよね。私自身、完璧とは程遠いですが、人を頼ることが苦手で自分への依存を深めた結果まわりが手を出せない雰囲気にしてしまうようなことがありましたので、なんだか身につまされました。でもその一方、「完璧、完璧」と念仏唱えながらドレス作ってるあたりは、こんなの現実にいたら明らかにヤバイひとだよなーとちょっとドン引き。これを目の当たりにしても小揺るぎもしなかったヒーローはすごい。

元夫にあれだけのことされて泣き寝入りするしかないって、ほんとに？　預金が共同名義だから夫が使っても不正使用にならないってのはまあいいとして、レストランの売上金を流用したならそれは横領じゃないの？　まさか店の経理も個人の預金もごっちゃとか？　しかも借金を妻が背負うとか意味不明。それに浮気と浪費で離婚なんだから、慰謝料とれそうなもんだよね。イギリスの法律は知らないけど、これで泣き寝入りするしかないなら怖い国だと思うわ。

いやー、ヒーローが警備さんに何事か連絡して、その直後に義父死亡の報が入ったもんだから、ヤったのか？！　殺っちまったのか！？　と、ムダにドキドキしてしまいました。話自体はよかったと思うのですが、絵柄が幼くかわいい感じなせいなのか、いまいち苦悩とか葛藤の重さが感じずらかったのが残念かな。

なんか話の流れとしては、ヒーロー弟はクズ、でもヒーローはいい男、と言いたい様な気配も感じますが、私は両方クズだと思う。兄弟げんかは兄弟でやれっての。恋人じゃないころか弟の恋人と思ってる相手に執拗にセックスを迫る、しかも当然のようにヤろうとする、さらに避妊に対する配慮ゼロとかさー。まさに「愛なき情熱」。タイトルに説得力があります。そこは素晴らしい。

私の中ではしょぼくれ顔ヒーローの描き手として定評のある漫画家さんですが、今作はヒロインの困り顔もなかなか。人は何を言うかではなく、何をするかが大事、というのはよく言われることではありますが、でもだからって言葉が無意味というわけではない。ただヒロインは、あのしきたりに一時たりとも疑問をもたないあたりかなりだまされやすいと思われますので、何を言うかより何をするかで人を見たほうがこの先失敗が少ないと思う。

シェイクスピアでも読んでるような気分でした。きれいな絵でヒストリカル、しかも2巻立てで読み応えたっぷり。結婚式での2人揃っての勝利宣言がガキっぽくてなかなかステキ。ところでヒーローの「実家」にウルフ・ホールってルビがふってあったけど、シーモア家と関係ある設定？　だったらこのあとすごい山あり谷ありだけど。伯爵家の長男が他家の館を実家呼ばわりはしないだろうし、やっぱ関係ないかとも思うけど、気になりました。

でも入れ替わる必要って何？　ヒロインが言い出したときはてっきり別人のふりしてヒーローに近づくつもりなんだと思ったのに、婚約者を城に迎え入れるのに、従姉妹や友人になりすます意味がよくわからなかった。まあなりすましたことで話が面白くなったからいいけど。

ヒーローは話を聞いてほしいならもうちょっと聞いてもらえる話し方ができないものなの？　いちいち相手の神経逆なでする言動と誤解されて当然としか思えない行動がひどすぎる。「僕と取引先に恥をかかせた！」って、どう見ても自爆じゃん？

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表紙、なぜか「エミリー・ローズ」っていうホラー映画を思い出して背筋が凍りました。が、中身はよかった。ヒーローも再会した最初こそ復讐とか言ってましたが、まあいきなりアレは受け入れられないでしょうし、ヒロインと接するうちにそんな気すぐになくしてましたし、心の動きがきちんと描かれていて素晴らしかったです。個人的にこれはと思ったのはヒーロー元妻。言いたい放題に見えてきちんとヒーローの気持ちに寄り添っていて、きっちり線引きもしている元妻が大人だなーと。不倫はダメですけど、なんか生き様がかっこいいと思いました。

まあヒーローはアレですが、ヒロインがそれでいいって言うならいいんじゃないでしょうか。ムカつくヒーローですが、ヒロインがリカバーしてくれたおかげで面白かったです。イギリスってほんとに子供に遺産の遺留分がないんですかね。お父さんあの程度の女に色ボケしすぎ。

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これって予選じゃなくて本レースですよね。何やってんの？　呆然。そもそもチーム関係者でもないヒロインがなぜピットにいるんだ。レース中に部外者があんなところに入れるとは思えないんだけど。あと、識字障害でレーサーって大丈夫なの？　メッセージボードとかあるんじゃないのかな。で、ヒロインは何故識字障害とわかってるヒーロー相手に手紙を出すの？　音声データとか映像とかにすればいいのに。まあどっちにしろ秘書に握りつぶされるのでしょうがね。

ヒロイン元彼って、実務もやってたんだよね。共同経営者って実態がよくわからないんだけど、要はオーナー兼社長が二人って感じ？　そういう立場の人が、何の説明も引継ぎもなく、いきなり会社辞めるとか、ありなの？　しかも妻には嘘の説明してるし。ヒーローは妹夫婦の行く末を思うなら、ヒロインの元彼に対する未練云々よりも、妹夫のありえない無責任体質をどうにかすること考えたほうがいいと思った。かといって電話口で女捨てた舌の根も乾かぬうちに次の女を口説くヒーロー（女をゴミ扱いするという点ではむしろ元彼以上に酷い）、新郎新婦の関係者と分かりきってる相手の素性も確かめずにあっという間に寝ちゃうヒロイン（名前くらい聞けよ）にも、いまいち共感できず、何が悪いと言うわけではないけれど、あまり好きではない作品でした。

24歳のヒロインが人事部長は確かにムリのある設定なんですが、それを言ったらよくある「30そこそこで世界的大企業のCEO、しかも0からのたたき上げ。そしてその片腕たる女性秘書は20代」みたいなのも現実的にはかなりムリヤリですし、ストーリー上の必要性があるなら、きらびやか最優先のハーレとしてはありなのでしょう。実際年齢に不釣合いな肩書きのヒロインはよくいますし。ただこの作品の場合、その必要性がまったくないのがねー。それらしい仕事、面接くらい？　でも臨時の受付なんだし普通は採用担当者の仕事だよね。あとはパーティの準備して、パーティに出席して、パーティの後片付けして？　それって人事部長の仕事？　宴会部長の間違いじゃ？　男が原因で当日いきなり有給（しかも長期）とるとか一般職OLでもイヤなのに、人事部長がって論外すぎる。なんだかお話そのものがどうもムカつくんですよね。最後タネ明かし的な告白もありますが、ヒーローもヒロインもどうしても好きになれない。

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最初の結婚式の後のシーン、みんなヒロインと死んでしまった兄のことばっかり気にかけて、誰一人としてヒーローを気遣ってない（かろうじて弁護士さんだかが一言だけ言及したけど）のが凄いと思った。あそこにいたの、みんなヒーローの関係者なのにねえ。ヒロインはまあ若いし状況も状況だし、自分のことでいっぱいいっぱいでも仕方ないかと思うんだけど。兄に死なれていきなり自分の意志そっちのけで不倫相手と子供に人生捧げる羽目になったヒーローに対して、親兄弟冷たすぎ。その後もヒーローのフォローをしてくれた人っていない（秘書さんはかばってくれたけど、どっちかと言うとヒロインのためだよね）し、なんかヒーローに同情したわ。

自分からやれ1年限定だの秘密にするだの同居はしないだの「あなたのことが好きで結婚するんじゃありません」と言わんばかりの条件つけておきながら、ヒーローがそれを察して「取引」と言ったら「愛されてないんだわー」ってさあ。まあ気持ちは分からないでもないよ。でもずっとそういうやりとり繰り返されたらいい加減いらっとくるわ。ヒーローも元カノの意志を確認せずに避妊しないとか、ありえないんですけれど。ふたりとも自分勝手すぎ。