不幸な過去を背負うヒロインと、情熱的でハンサムな大富豪のヒーローのシンデレラストーリーなのだと思うのですが…。ヒーローと知り合えたのは会社の仕事のおかげなのに、勝手に簡単に辞めてしまい、良心の呵責もなくずうずうしくヒーローのアシスタントに収まってしまう。不幸な過去があるとはいうが、行動が一事が万事、身勝手であつかましく、読んでいて非常に不快だった。原作はどうだかわからないけれども。　ヒーローはまあ、型どおりの情熱的ヒーローでした。ストーリー的には悪くないのかもしれないけれど、ヒロインの振る舞いが好きになれないので低評価です。このヒロインは、他の作品だと、対ヒロインの悪役で出てくるタイプのようにも思えてしまう。

傲慢なヒーローに振り回されるヒロイン。ヒーローは最後までヒロインを信じず、決定的な証拠が出るまで聞く耳を持たない。耐え切れなくなったヒロインが、別れを告げて出て行くときになってようやく許しを請うヒーロー。ヒロインがそこでなんで簡単に許してしまうのか！他の男の子どもだと信じ込んでいるのもパターンです。すっきりさっぱりヒーローと別れて、次の人生に旅立って欲しいわ～～～。

男性陣が素敵すぎ！！ 軍人だって言うヒーローもあまりマッチョじゃなくって良いです。軍人さんって、こういう悩みのひともいるんですね・・・

男性が全然ヒーローじゃない。ただのその辺の男でした。ヒロインも稚拙だったけど、彼女は自分で考えて反省して成長して、自力で相手の中の愛に気づいた。男性はヒロインを知ろうとする為の努力を何かしただろうか？ただ、自分の過去や生い立ちを話しただけだ。白馬のお姫様が来て、隠れた本当の自分を理解してくれたのね…。

ヒロイン、根性がない。スリル好きとは別の意味で･･･。全体に茶化した雰囲気になっているのが気になりました。ヒロイン、自分を蔑ろにする親に腹を立てて意地を張っていたのに、ヒーローの魅力にあっけなく降伏。結局ワガママ女だっただけ。親とヒーローにギャフンといわせる機知と根性を見せてほしかった。私が彼女なら親がきちんと説明して謝るまで絶交します。

読みやすくて、お話に引き込まれる導入部分でしたが、最後失速・・。どうしてそんなにヒロインに惚れ込んじゃった？とヒロインもいい人だけど思ってしまった。

セックスしたことや妊娠3カ月になっても気づかないなんてー。しかも検査もしてないのにヒーローの方が先に妊娠に気づくなんて・・・。ヒーローも大事なヒロインに避妊なしでセックスしたり・・・。突然、使命感に燃えてしてた仕事を簡単に辞めて帰ってきたのも疑問。なんだか矛盾だらけのストーリーでした。

誤解が絡む作品はすきでよく読むのですが、この作品もいいかんじに主役ふたりが空回りしていました。 ただ、物語が淡々としていて全体としての面白味に欠けました。可もなく不可もなくってかんじです。 一番納得がいかないのは、共犯者の存在がなげだされて結局提示されなかったこと。これが一番モヤモヤ残りました。きっとあの人なんだろうなと予想はできるのですが、不完全燃焼です。

ヒロインの友人がママのブラウニーを食べながら「Wow!」ってしたり、ヒロインがピザに喜んだり、プロムみたいに着飾ってリムジンで…、と随所にアメリカの生活が見えてすごく楽しかったです。ヒーローがとにかくかっこよくて、包容力のある温かいお兄さんみたいな男性が好きな方はきっと好きな話だと思います。

他の方も書かれていますが、作家さんはうまくまとめています。ゴーイン系ヒーローがお好きな方にはドラマチックな設定がお気に召すかと。 但し感情移入型ではないので、あっさりとしたエンディングにはなっています。 個人的には前半に力を入れ過ぎた感じがするので、後半の盛り上がりに欠けたのがもったいなかったです。

過去の出来事のために二人がすれ違ったり、理解してもらえないもどかしさで揺れ動く心理描写がよかったです。 また、脇役の人たちのエピソードも盛り込まれていて、内容濃いストーリーになっています。 さすが大物作家と思いました！

ヒーローがパーティー用にとか言ってプレゼントしたあのドレス・・・結局は別の女性用だったわけでょう？ お互いの気持ちが分かったとは言え、それを言われて許しちゃうんだ・・・ごめんと言って、ヒロイン用のドレスをプレゼントする場面があれば、まだ目をつぶれるのだけど・・・ ダメダ！納得できない！

産休･育休取って(ﾀﾞﾝﾅもね)、明けたらﾅﾆｰ頼んで復帰しそうですね。仕事人間夫妻で(笑)。それも一つの生き方で、尊敬しますし尊重しますが。ﾗﾌﾞﾗﾌﾞな(死語?)二人だから、子供が生まれたら(･･･DINKS(死語?)じゃないですよね？それも生き方の一つですが)、余程のことが無い限り子供達に愛情たっぷり注いでくれるでしょう。(会長室⇒育児室と化す⁈ )くれぐれも寂しい思いをさせないようにﾈ (ｶｷﾞっ子(これまた死語?)経験者より)。 あと、ﾋﾛｲﾝ･チェズニー、結婚後にも、ﾀﾞﾝﾅにはそこそこ嫉妬させるのがｲｲかもしれません。男性主人公･ジョエルの嫉妬ぶりがﾂﾎﾞでした。全体として可愛らしいお話で、好感です。♥ ３．５。ﾌｨﾘｯﾌﾟも、ｶﾜｲｿｳだけど(笑)ｲｲ人でした。

長崎先生の絵も、お話としても、全体には好きなのですが。男性主人公(ケイン←策を弄するし)と一緒に小さな子供がいるからといって、母親が、独身(ﾊﾞﾂｲﾁ)の魅力的な男性上司の個人宅(広いといっても)に、秘書(住込みﾅﾆｰぢゃない！)である未婚の娘(ﾋﾛｲﾝ･シャノン)が同居することを、あんなに手放しで奨励するか⁈そして、案の定ｵﾄされてﾃﾞｷちゃったことまで、娘が告白してもいないのに察知していて、その子供が生まれるのを待ちわびているって！『母は厳格』⁈ どこが⁈ 私が古いのでしょうか。自分の娘だったら考えられません。娘の立場でも考えられません。獅子の口の前に、“狼から守ってもらいなさいね”と、羊を置いて来るようなものです。もしかして、玉の輿狙いの差出し婚？娘使って安定した婿と孫を釣ろうと？人身御供？邪推してしまいます。そうではなく他意がないとしても、ちょっと。娘は常識的でいようとしていますが。♥２．７くらい？ﾋﾞﾐｮｳ･･･。