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- ちゃんとベティ・ニールズ 4
- あやの 2020/04/29 このレビューを 22人の方が参考にしています。
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皆さん仰っているとおり頭身がジャパニーズ。欧米の人って、後ろ姿でも「あ、欧米人だ」って分かりますもん、全員とは言わないが。けれど、丁寧な作画、優しい作風、ベティ作品をコミカライズする力は十分あると思います。そして作画さんアレンジだろうか、ヒーローがばんばんモノローグで自分の気持ちを語っているから、ちょっと情けないけれど「そんなんで惚れているって後から言われても、ベティ慣れしている読者はともかくヒロインに分かるワケ無いだろ」というイライラはありません。普段見慣れている日本人をベースに人物を描いたと思われるので、今度からは欧米人のプロポーションでお願いします。
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- そりゃ、断るよね 5
- あやの 2020/04/26 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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6年前にヒロインがヒーローのプロポーズを断ったのは、現代に生きる私達の感覚では「当たり前じゃん!」という理由があったから。 当時の若い女性だったら、親に逆らうなんて考えもつかない娘なら、絶望で真っ暗な気持ちで、「結婚ってそんなもの」と割り切っている娘なら諦観とともに粛々と受け入れるけれど、自尊心も気骨もあるヒロインだから、そうはならない。蛇蝎のごとく、ヒーローを嫌い抜いても不思議じゃないのに、ヒロイン偉い。過去の自分を自堕落で思いやりがなかった、と反省し成長したヒーローも、なかなか出来ることではないから立派だと思うけれど、ジーサマとヒーローの過去の仕打ちを許せる一番若いヒロインの心が海のように広い。ヒロインの名付け親のレディが本当に良い人。男性陣がヒロインに許しを請わなきゃいけないことばっかりしていたのに対して、ヒロインとおば様が聡明で包容力がありました。
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- 色々と素朴な味わいに・・・ 3
- あやの 2020/03/15 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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原作既読です。 逆境にもへこたれないヒロインは原作でも魅力的でした。この作品で領地に向かう途中での襲撃事件の「負傷者」はみんな死んでしまっている、とか元婚約者の悪あがきとか、原作の生々しい描写はマイルドに、ヒロインは聡明で素朴な優しい淑女というより少女のような人柄と外見に変換されています。概ね原作とおりなんですが、画質にあった雰囲気の表現に変えたんでしょうね。ヒーローの劣等感からくる葛藤とかそのあたりもマイルドに。 あらすじは一緒なんだけれど、受ける印象がまるで違うので、興味深かった。漫画としては面白かったです。ただ、私は原作は購入して読みましたが、コッミクスは画に衝撃を受け、購入しようとは思いませんでした。今回月額コースに入っていたので、楽しく読みました。全く好みではない個性的な画だけれど、金返せとは思いませんでした。煌びやかさや美麗さ、あるいはリアルさが求められるハーレの画とはかけ離れていますが・・・。
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- 謝らない男は嫌い 3
- あやの 2020/02/01 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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口に出してハッキリ謝ることのできない人は一定数います。謝罪っぽいことを匂わせているんだけれど、決定的なことは言えず、読み取ってくれ的な。まあ、それならそれでイイんですけれどね、ヒロインには「君は僕に謝るべきだ」って、ぶちかました時点でもうダメです。ナニ言っているんだ、この男。そう言えば、ペニーヒーローって「ソレ謝罪じゃないじゃん、言い訳じゃん」って輩が多かったな。 あ、画は結構好きです。誰かペニーヒーローに「悪いことしたらゴメンナサイが基本だろ」って教えてやってください。
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- 山口先生の作風は優しいから 5
- あやの 2020/01/05 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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途中どんなに辛く切ない展開であっても、作品自体が優しく暖かいので救われます。 実は子供の頃は、ワチャワチャしている風に感じることもあって、山口先生の全ての作品が好きだというわけではなかったのです(ごめんなさい)。先生の表現が変わったのか、大人になって私の感性が変わったのかはわかりませんが、優しいおとぎ話を思わせるラストは正にハッピーエンドの名にふさわしいと思いました。前作も素敵な作品でしたが、ワンパターンにならずに暖かさを表現できるなんて、上手な漫画家さんは違うなあ。
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- さいとうワールド 4
- あやの 2019/12/03 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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昔からファンです。華やかな画は本当にハーレ向きだと思います。この作品はさいとう先生のオリジナルなので、原作のあるヒストリカルとはちょっと趣が違いますが、若干の少女漫画らしい所を残す、そんな所も好きです。さいとう先生の作品には魅力的な当て馬さんがつきものですが、kanaさんのおっしゃる通り、キャラの内面を描くにはページ数が少なかったのが残念。寧ろ当て馬さんの方が好みなので、この作品でも某作品のサ〇ットと〇臣さんのようにヒーロー交代アリ!?と不埒な期待をしてしまいました。勿論、ページ数に制約があっても十分面白く、麗しいH/H、闘うヒロインの姿を堪能させていただきました。ハーレの世界でもどんどん作品を発表していただきたいものです。
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- 【ネタバレ】背を向けるヒロイン 5
- あやの 2019/12/01 このレビューを 20人の方が参考にしています。
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津寺先生のハーレヒーローは、傲慢(ヒーローの立場だとまあそりゃそうだろうと納得できる)、寡黙、無骨、誠実とタイプは違えど包容力のあるスパダリというイメージでしたが、今回はまた違うタイプのヒーローでした。過去の不幸な出来事で自分が傷ついた分ヒロインをこれでもか、と攻撃の手を緩めずに傷つけまくるヒーロー、誤解とは言え動機も心情も理解できるんだけれど、ヒロインが不憫で不憫で。そして、最後にきました、怒濤の謝罪と懇願。ハーレのもはや王道という名の定番中の定番ですが、実力のある作家さんだと陳腐にならずに素直に楽しめます。かつての20時40分を過ぎてからの水戸黄門を見ているかのような安心感です。背を向け続ける姿がヒロインの哀しみを見事に表現していて切なくなりますが、幸薄い彼女が幸せをつかめて良かった「。二人を見守るヴァイオレットさんの大らかな優しさがコレまた染みる。トスカーナ地方の描き方も素敵ですが、ラストシーンの家族写真に津寺先生らしい、繊細な優しさが溢れていて最後の最後まで眼福でした。
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- 【ネタバレ】リングレ原作なのに 5
- あやの 2019/10/16 このレビューを 21人の方が参考にしています。
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ヒーローの性格が良くてビックリだ。リングレ云々は置いておいて、久々に見た「善い人」ヒーローで、不器用なりにヒロインを大切にしようと頑張る姿が可愛い。苦労人で一生懸命生きてきたヒロインが純情生真面目ヒーローと幸せになるのは、嬉しい。色気タップリの耽美なヒーローがこの作者さんの持ち味なんだと思っていたのですが、最近の無骨なヒーローが見せる大人の魅力と可愛らしさにハマっています。ピクシーさんがアポロに無礼の報いを与えるシーンには度胆を抜かれましたが、かなりスッキリ。悪い人じゃないけれど、余計なひと言が多いんですね。 ラストの帽子に拘るヒーローとか、クスッと笑えるシーンも随所にあって、毒親との胸が痛くなるようなシーンとの対比が鮮やか。画がキレイなだけじゃなく、表現力もある作者さんです。
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- 【ネタバレ】わかるわけなかろーが! 3
- あやの 2019/10/06 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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出会ったばかりで、容姿や女としての魅力を完全否定、ボロクソにこき下ろされ蔑まれ、挙げ句誘拐されて結婚。結婚後はモラハラにセクハラが加わり、こんな仕打ち受け続けてどーやったら相手からの愛情を感じられるっていうんだ。ヒロインの自己卑下が根深いものってわかっていてのこの仕打ち。ペニー十八番、ヒロインへの八つ当たりに加え女性への嫌悪感までぶつけておいて、お前が誰よりヒロインを傷つけているんだよ、と言いたい。なんだかんだ言って読み応えがあって面白かったんだけれど、これヒロインに対する精神的な虐待じゃん、というレベルのヒーローでした。ペニーの男性主人公の中には、ヒロインへの執着と葛藤をぶつける方法が、レイプやら凄まじいモラハラを行うヒーローと呼んでいいものか、という輩もいるからそれよりはマシなのか?いやあ、外道の振る舞いを競ってどうするんだろうか。
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- 【ネタバレ】ヒーローの暴言の理由はソッチ・・・ 4
- あやの 2019/09/16 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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自分の生育歴やワケのわからん信条でヒロインに対して下衆な振る舞いをするヒーローが跋扈するハーレ。そんなバカ共には「謝ればナニやっても許されると思うなよ(しかも謝罪らしい謝罪をしないバカが多い)」と憤る私ですが、このヒーローの暴言の理由はソッチか。人間誰しも気が動転するってことはあるし、フラッシュバックの真っ最中に冷静に振る舞うなんて無理だから、ヒーローの動揺はわかる。タイミングはサイアクですが。ヒロインをそのまま放置して偶然がなければそのままサヨナラだっただろ?という無責任男と違って自分でどうにかしようと頑張っていたし、記憶喪失のヒロイン相手に混乱させてもと真実を打ち明けるタイミングを見極めるのも確かに難しかった。ヒロインが怒るのは当たり前ですが、心の狭い私が「反省しているので許してあげて」と思うくらいには、他の身勝手ヒーローとは一線を画していると思いました。汚いヒーローは好きじゃないんだけれど、本人がカッコ悪いのを自覚しつつも奮闘しているので思わず応援。スタイリッシュな大人の魅力があるヒーローを描くのがお得意な作画さんですが、なりふり構わずヒロインを追い求めるヒーローもカワイイじゃないかと思った作品です。
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- 純真だけれど聡明 5
- あやの 2019/09/15 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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俗世とドッコイな社会の縮図のような修道院で育ったお蔭でサバイバル術まで習得し(修道女なのに院長悪魔のようじゃないか?)世間ズレはしていないけれど世間知らずではなく、公平な養母の教育により城内の切り盛りもバッチリ、人心掌握にも長けているなんてスパダリに対して何と言うのだろうか、スーパーハニー?そんなヒロインがどこまでも真っ直ぐにヒーローを信じて慕うものだから、そりゃ傷ついて頑なだったヒーローも前を向いて歩きだすよね、というお話。過酷な時間を過ごしてきたけれどH/H共に生来の性格が良いのでしょう、信頼と愛情を積み重ねていく姿がステキでした。
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- こんなにベタ惚れしているのに 5
- あやの 2019/09/12 このレビューを 19人の方が参考にしています。
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ヒロインに分かってもらえなくて、ヒーロー可哀そう・・・と言いたいところですが、ヒロインにとって有難いハズの申し出は常に脅迫とセットだから、分かってもらえるわけがない。普通の申し出やプロポーズは「施しは受けないわ」とか言いそうだし頑ななヒロインを救い、かつ手に入れるためには仕方なかったのかも。ヒーローも拒絶されてばかりで傷ついていただろうから言葉で気持ちを伝えるのは難しかったんだろうなあ。ハーレ慣れした読者にははやさか先生の表現力もあって、ヒーローの気持ちはダダ漏れですが、ヒロインはエスパーじゃないので、当然わかりません。初恋を拗らせてしまったヒロインと、ヒロインを大切にしているのに肝心なことを言わないので気持ちが伝わらないヒーローとのジレジレ感は楽しめました、当事者じゃないので。はやさか先生のスゴイ所は、単なるハンサム顔というだけでなく、クソッタレなヒーローは傲岸不遜なナニ様に、不器用だけれど実はイイ人ヒーローは、きちんとイイ人に見えるように描きわけている所です。画力のある先生は違うなあ。
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- 二馬力(笑) 5
- あやの 2019/08/25 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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ヒーロー、ヒロイン共に洗練された美男美女でハイスペック、クールな外見と反して二人揃って弱者救済を掲げる人情家。そして恋愛に関しては誠実で不器用って、ナニコレ、面白くないワケないんですけれど。繊細な画風で洗練された美形を描かせたらピカ一な漫画家さんですが、ハートフルな脇役さんを描かせてもピカ一です。以前はアンニュイな雰囲気が漂う作品が多くて、ソレはソレで好きだったのですが、最近の優しくて素朴な味わいの作品は、スタイリッシュな画とのギャップが独特の魅力となっていて更にファンになりました。
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- 根っこのところは兄弟ソックリ 5
- あやの 2019/08/22 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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一見正反対に見えるけれど、人当りは良いのに素直な気持ちを軟派な態度で隠す兄と、自分の気持ちをハッキリ自覚しているのに、素直になれない弟、ソックリな兄弟です。細かい配慮やロマンチックなおもてなしをして、ヒロインを大切にしているのに、不器用なばっかりに(八つ当たりをするわけではないので、読者的には可愛いだけですが)中々想いを届けられないヒーローに対するチャロさんのフォローが手厚い。ナイスだ、チャロさん。前半の不器用な中にもダダ漏れる愛情タップリなヒーローも可愛かったけれど、後半堰を切ったかのように、正直になって、真摯な愛情表現をするヒーローは更に可愛い。登場人物四人が四人とも、色恋沙汰だけにうつつを抜かすのではなく、ちゃんと仕事をしているのがエライ。当たり前と言ったら、その通りなんですけれど「仕事しろよ」とツッコミたくなる作品が多いので、ついつい褒めたくなっちゃいました(笑)。
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- 【ネタバレ】表現力や雰囲気は大事 4
- あやの 2019/08/20 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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この作画さん独特のふんわりした可愛らしさのお蔭で、一歩間違えば迷走するH/Hのウジウジ感たっぷりな作品になりそうな所を主役二人の切ない気持ちや葛藤をシッカリ表現した前向きで優しい作品に仕上がりました。「ヒロイン辛かったけれど、大人になったね」と思うし、何よりヒーローのひたむきで健気な愛情が報われてよかったと思います。ヒーロー家族がまた優しくて度量の大きな人達ばっかりで、ヒロインだけでなく読者である私も癒されましたが、例のアヤツはそんな家族に生じたバグかなんだろうか。家族もヒロインとヒーローのことは思いやっていますが、悼まれている様子もなかったのが印象的でした。大体、最初の段階で予想できてしまう結末をいかにドキドキさせて楽しませるかは漫画家さんの腕だと思うのです。 私は最後までドキドキしながら読み終えました。
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- 【ネタバレ】感情に名前をつける必要はないけれど 4
- あやの 2019/08/16
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最初から最後まで、ヒロインにメロメロなヒーロー。ここまでわかりやすくゾッコンで本人も「ヒロインに夢中」ってところまでは自覚あるのに、なんで自分の気持ちがわからないんだろう。感情に無理に名前をつける必要はないんだけれど、ヒーロー、一体ナニと闘っていたんだろうか。ヒロインはごくマトモ、ヒーローもヒロインに対して迷走の巻き添えにはしたけれど、酷いことをすることもなく、終始メロメロ状態なので、その点は安心して両片思いの二人の様子が楽しめました。でもヒロイン父がなあ。陥れられて無実の罪で14か月も服役する羽目になった元凶を私なら絶対に許せない。なんだかんだ言って、ヒーローは結構なお人好しだと思う。エライよ、ヒーロー。
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- 【ネタバレ】美しくてドラマチック 5
- あやの 2019/08/16 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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繊細でありながら華やかさも併せ持つとびきり美しい絵柄は勿論、主要登場人物の人となりも美しい。ワキを固める人達の存在にもホッとさせられました。二人を支える妹夫婦も、自分の父親よりも国とヒーローに忠実な従兄弟君、そして何より可愛いナタナエル君。母子揃って天使か。美しい画と読み応え十分なストーリー展開は、少々現実離れしていても「これぞハーレ。お伽噺上等」という説得力があるのです。 皆さんのレビューを参考に、私は無期限で購入いたしました。満足です。
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- 画がキレイじゃなかった・・・ 3
- あやの 2019/08/14 このレビューを 19人の方が参考にしています。
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バランスが悪いわけでもなく、個性的だけれど画力のある作家さんだと思うのです。ただキレイじゃない、なさすぎる。リアリズムの追求と言われればその通りなんですけれど、綺羅綺羅しくないまでも清潔感って大事だと思う、なんて言ったってハーレだし。お話もまあ、普通に面白かったんだけれど、これまた夢とは無縁の現実感のあるお話。そう思えば、この絵柄はふさわしいのかもしれないけれど、しつこいようですがコレはハーレ。ラストページはHQらしい画だったから、キレイな画だってお描きになるのではないですか、何だか勿体ない。
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- こりゃ完全に別物だ 4
- あやの 2019/07/07 このレビューを 4人の方が参考にしています。
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原作既読です。原作の結構ハッキリした性格のヒロインに対して、人見知り通り越して対人恐怖症のハッキリ言ってコミュ障なんじゃ?というヒロインの設定が真逆。ヒロインよりかなり年上のはずのヒーローの「一体ナニしたいんだ、アンタ」と言いたくなる支離滅裂な行動に気の毒なヒロインが翻弄されるという点では一致しているけれど、もうこれは作画さんのオリジナルと言っても過言ではありません。私も以前は苦手だったはとりワールドにはまっているので、すももさんのレビューに「はい」をクリックしたのでした。同じ手でヒピリさんのレビューにも「はい」をクリックしてしまったのですが。はとりワールドにはまっているのでなければ、ベティさんファンは、まあ怒るだろうなあ。
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- 井出劇場 3
- あやの 2019/07/06 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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「ここは一発キメていただきたい!」というドレスアップシーンで別の意味でキメてくれちゃうのは何でだろう?髪型もさることながらドレスがまたスゴイ。パーティドレスは往年のピン〇ハウスかと思った。赤ちゃんへの愛情表現を「胸きゅん」と表現するのはすっごい力技だけれど、ページ省略という点では効果がありました。原作にはないサスペンス要素は出てくるわ、設定だけ借りたアレンジにつぐアレンジ(原作者が読んだら怒るんじゃ?意外に面白がったりして)、正に井出先生の独壇場です。オリジナル作品にはドラマ化されたものもあるし(人間のドロドロした業を描くのがお得意)昭和を感じさせるかなり大袈裟な表現ではありますが、ほのぼのとしたHQの原作が全く別物のレディコミになっていて面白かったです。井出ワールド恐るべし。あれ?これハーレの感想ではない?
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- 実の伯母はクソババだけれど 5
- あやの 2019/07/04 このレビューを 23人の方が参考にしています。
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ありのままのヒロインを受け入れるメイベルさんがいてくれて良かった。伯母への反発から、露出多めなファッションのヒロインだけれど、「娼婦」と言われる程ではないじゃん、完全に伯母のやっかみ。美人の姉に嫉妬して、その鬱憤を姪にぶつける最低の伯母だけれど(虐待だよ)、そんな伯母にも理解を示すヒロインはなんてイイ娘なんだろう。荻丸先生のヒーローがバカ男で終わるわけないから、どんな風に許しを請うんだろうとドキドキしていたら、期待通りでした。セクシーな外見でありながら、理不尽な暴力をふるった元彼をボコり、窃盗犯をとっ捕まえる漢らしいヒロイン、後ろめたさと混乱のあまりトンデモ暴言を吐いたヒーローへの三行半の叩き付け方は豪快でありながら、なんとも女性らしい。そりゃあ、ヒーロー心臓止まりそうなくらい驚いただろうな、ぷぷ、と溜飲下がりました。みんなで笑顔のハッピーエンド、安定の荻丸ブランドです。
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- 【ネタバレ】ヒーロー成長物語 5
- あやの 2019/07/04 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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ヒロインがはっきりきっぱり拒絶しているのに、わからない男だな、図々しいんだよ!因果応報を理解したのは驚きだけれど、どうせHQお決まりの大して反省しないロクデナシの話だろうと思っていたら、予想に反して彼はキチンと自分で答えを見つけました。おお、エライ。いや、人として当たり前のことなんですが、庶民の常識が通用しないのがハーレなので、それだけで評価が上がります。図々しいヒーローにながされちゃう「ホルモンに支配されたヒロイン」にウンザリしていたのですが、このヒロインはヒーローに気持ちを残しているにもかかわらず、彼が正解にたどり着くまで毅然と拒み続けるのがまたステキ。ここまででも十分ポイントが高いのに、トドメの守護者ヴァシリスさん。反省してイイ男に成長したヒーローの上を行く包容力溢れるスーパーダンディ。読者感情を十分満足させていただいた上に、このキレイな画。満点です。
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- 【ネタバレ】邦題そのままのお話 4
- あやの 2019/06/27 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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お互い相手を思いやる気持ちは十分にあるのに、日々の生活での余裕の無さに加え、コンプレックスと負い目でここまですれ違っちゃうなんて。他罰主義で反省らしい反省もしなかったり、鬱積した感情をぶつけあったりする作品は読んでいるこちらの気持ちもささくれ立ちますが、この二人の偉い所は、相手の所為にせず、当時の自分を振り返ってきちんと反省するところです。再会後、5年前には圧倒的に不足していた相互理解も深まって、間違いなく幸せになる二人のお話。H/H共に誠実な人柄のお話は読後感が良いです。この作画さんは、ドラマッチックではなくても、大人の心情を丁寧に描かれるので、月額コースに入るまで待てずに、ここ最近購入するようになりました。
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- 【ネタバレ】丸く収まったから良いようなものの 4
- あやの 2019/06/17 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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「アンタ達、お互い様だよ」と言いたい。卵が先か鶏が先かってこういうことを言うのだと思いました。それでも姉妹はお互いに罪悪感があるように見えるけれど(当たり前だ)、この男共ときたら!少しは悪びれたらどうなんだ。ヒロインもまるきり被害者とはいえないけれど、ヒーローはあんまりだ。周囲の価値観を押し付けられて萎縮していたヒロインの背中を押したのは、大変良いお仕事でした。けどアンタねえ!と胸倉つかみたい気分。メールや電話ブロックされるのなんて当たり前だろー、厚かましく略奪に走ったクセに誤解を招く言動ばかり、そして肝心な言葉が足りない。悪人ではないんだろうけれど、困った馬鹿野郎様でした。
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- ジャ〇プ!? 2
- あやの 2019/06/16 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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ホラー、デュエル、スタンド、ラーメンマン・・・スゴイ、作品を読み終わってレビューを読みに来たら(月額だから購入前の参考にはしないので)、私が感じたことを既に複数のレビュアーさんが書いていらっしゃる。自ら戦うキャラに加え、自動人形をも彷彿とさせたりもして(これはサ〇デー)とにかく個性的。ヒーローが妻子を助けにきたシーンなんて、正に少年漫画。丁寧な作画ではあるんですよ。ただ個性が未だかつてないくらい突き抜けていて、ちょっとお話に入り込めない。ヒーローのファッションなんか10代のトンガリ中ならいざ知らず、現在進行形でとんがっているんですか?と聞いてみたい。ペニー原作だからそんなワケないか。よく某作画さんが自分の世界観に浸りすぎ、と批判されているけれど、それを遥かに凌駕していると思う。が、ポール君はいじらしかった。
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- 1960年 5
- あやの 2019/06/12 このレビューを 28人の方が参考にしています。
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昔のお話を頑張って現代にアレンジしているお話も素敵ですが、ここまで徹底してその年代を描くとこんなにステキになるんですね。肉食傲慢俺様ヒーローが幅をきかせるハーレにおいて、あまりに正統派すぎて読者の目に退屈な人物に映りそうなヒーローを(現実にいたら天然記念物、保護しなきゃ)誠実で穏やかな本質をそのままに魅力的に描くなんて岸田先生、流石です。そしてヒロインが可愛い。控えめな態度ですが、揺るぎないポリシーがあって、他人がどう言おうと好きなものは好き、とハッキリ言う。良い意味で分を弁えているけれど、決して卑屈ではないので思わず応援してしまいます。最近、ベティ作品を魅力的に描かれる先生が本当に多くて嬉しくなります。それぞれの先生によって表現の仕方が全然違っていて、画一的でないのがまた楽しい。 性悪全開なのにそれでも美人な婚約者と可憐なヒロインのそれぞれの個性を生かしたファッションがまたステキで、眼福でした。ベティ作品って、淡々としていて劇的な出来事が起こることは少ないので、作画さんの表現力や画力が思いっきり表面化するなあ。
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- 【ネタバレ】いわゆるベティ作品とは一線を画しているけれど 4
- あやの 2019/06/02 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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ベティさんの作品は、ヒーローがナニ考えているんだかサッパリわからなくて、「ベティ作品だからヒーローは実はヒロインに惚れているんだろう」という確信の下に話が進み、最後にプロポーズというお決まりの流れ。今作では中盤過ぎてサッサとプロポーズしているし、結構ハッキリ自分の気持ちをヒロインに伝えているんだけれど、矛盾だらけの言動は相変わらず。前半ヒロインは厚かましく感じるくらいにポジティブですが、後半になって現実の前におじけ出してしまいます。原作読んでの感想「H/Hどっちも面倒くさい」。いや、いつもより動きがあって面白かったんだけれども。ハザマ先生の大胆なアレンジによるコミックの方が好みです。やっぱりマデレイネさんはバッチリ悪役だし、ヒーローは自分の生活捨ててないのね、そんなことだろうと思った(笑)。
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- 【ネタバレ】ビアンカを食べないでよかったね 5
- あやの 2019/05/02 このレビューを 28人の方が参考にしています。
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H/H二人して、驚きのハイスペック、王族なのに。普通、そんな特技ないです。ここぞという所にバッチリ特技が活かされているのがスゴイ。ヒーローの抱えるトラウマは、人としての良心や罪悪感を持っているからこその苦悩なので、根性悪の私ですら、ヒーローをヘタレなんて言えません。が、ヒーローの重荷を共に背負おうとするバイタリティのある心優しいヒロインの心を折るような仕打ちをしてしまいました。おバカさんめ。本来ならただひたすら深刻になるお話が、冴えわたる桜屋先生の手書きツッコミのお蔭で、思わずクスリと笑ってしまう。無理矢理、不謹慎な笑いに持っていくのではなく、入りすぎた肩の力が抜けるような笑いなので、本当に和みます。両家の家族が、皆良い人達で、この家族の中育ってきた二人が幸せになれないわけありません。心温まるハッピーエンドはやっぱり最高です。
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- 【ネタバレ】ヒロインの方がずっとみじめだったと思う 4
- あやの 2019/04/29 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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自分で給料も払わずに追い払っておいて、ナニ言っているんだか。ヒーローの「愛の告白」を聞いて腹が立ちました。ベティヒーローには珍しくリアクションがハッキリしているので、読者的にはわかりやすいんだけれど「勝手にたたかっていろ」と言いたい。今作、ヒロインの淡々とした日常は「経済的な困窮」という恐ろしい状況のお蔭で、メリハリがあって読み応えもあったのですが、こんなメリハリってどうなんだろう。最後の最後に告白&謝罪の「そんなこったろうと思ったさ」は最早ベティ王道パターンですが、コミックの教授の方が好感持てました。だってコミックでは、自分の行動を理解していて自己嫌悪に陥っている様子が描かれているし、ヒロインをそばに置いては突き放すくだりがショートカットされているから。異国の地で給料不払いのせいで、どうしてこんなにみじめな思いをせにゃならんのか。ツンツンしてヒロインを振り回すだけでなく、貧窮に追い込まれていく様子が延々と描かれている分、腹立たしさが倍増。恋心に翻弄されていての愚行だということはよくわかるんだけれど、その愚行のツケがヒロインにまわされていて、なんだかなあ。
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