ペリーが生きているうちに手術すればよかったのでは？

事実上の婚約者がいる状態で、しかもその女性から妊娠したと言われるような関係を結んでおいて、ヒロインを口説き落とし、あまつさえ自分は結婚するけれど君を手放せないとほざくバカ男。「あなただけは彼を信じてあげて（この男のドコに信じられる所があるというのか）」と言ったその直後に恥ずかしげもなく「やっぱり彼とは別れられない」と決心する不誠実極まりないバカ女。それまでは「騙されたヒロイン」の気持ちと境遇に共感していたのに。図らずもジェインさんは、自分の良心のお蔭でバカ共のゴタゴタに巻き込まれずに済みました。そのまま結婚していたら、ジェインさんを待っていたのは、自分を邪魔もの扱いして「悲劇の関係」に自己陶酔するバカに挟まれた地獄の結婚生活です。危なかったね。こいつ等（口汚くて申し訳ありません）が自分勝手な理屈で愛を語るのは勝手だけれど、他人を巻き込むなよ。ここまで腹がたったハーレは久しぶりです。

自分はとても楽しめましたしキュンキュンしました。 ヒーローがヒロインに近づいていく様がとても艶かしくて、画も美しくセクシーで(背中が特に最高です！)ヒロインに惚れてる気配が見え隠れするツンデレ感がたまりません。ヒロインもイヤミのない性格で可愛らしかったです。 よくあるハーレクインテンプレの尻軽ヒロインや俺様傲慢ヒーローよりは断然マシです。 漫画の技法としての画面が暗い点とか会話テンポの独特さも、先に述べた部分の印象が勝っていたので個性の一環と読んで特に気になるほどではありませんでした。 叔父さんが恐かったけど、ハーレクインとか考えずにサスペンス漫画と思えば普通かと。

絵が綺麗なのに113ページまでスッキリしない。原作を日本人向きに変えても良かったのでは？

ステキな作品ですよ！岸田先生の絵も美しい〜。ハーレによくあるパターンですが、結構なすれ違いでヒーローもヒロインもかわいそう。おまけにヒロインは酷い結婚生活のおまけ付き… ラストは二人とも幸せそうで良かったです。

めっちゃ詰め込みで大変な感じですが、さすがきちんとまとまっていました。 妹がヒーローの顔に動揺したりしなくてよかった〜。ジプシーには不思議な力が…という設定、よくありますが、エキゾチックな美女だと分かる気がします。 宮本先生の絵がよく合っていました。

『解かれた封印』から始まる関連作で未読の原作があったので、『馬上の密会』、『淑女は踊る』、今作続編『戦火に燃えて』と読み始めたら・・・とんでもないことに気付いてしまった！！（単行本で購入済みだったので、こちらのレビューを拝見してなかったので）ショックが大きすぎて、悲しすぎて、涙が止まりません。 ちょっと読めないです！ ハッピーエンドが・・・。 同じ女性が二つの作品でヒロインになるということは・・・そういうことですものね。ショック！ 『戦火に燃えて』は、原作にしてもコミックにしても改めて大々的に世に出たら大変！な気がする。ちょっと怖い。

『華麗なる一手』『美貌のシャペロン』『不道徳な淑女』そして今作と原作を読んだので、コミックを読み返しました。 原作の方が、関連作の登場人物がたくさん出ていて嬉しいシーンもありますが、コミック版は美しいですね。 双子ちゃんも可愛い。 ただ、やっぱりヒロイン兄嫁に対する嫌悪感を完全には払拭できず、登場するとちょっとイラッとしてしまいます。夫の弟妹たちへの優しい（でも甘くない）態度は素敵だけど。

『華麗なる一手』『美貌のシャペロン』『不道徳な淑女』と見事な放蕩っぷり？だったフリート公爵がヒーロー。 ヒロインは異母兄の前作にも登場していましたが・・・すみません、やっぱりヒロイン兄嫁を完全に許し大好きになることはできないです。意地悪や酷いこと（犯罪行為）をいくつもみてきたので。まだ、ちょっとイラッとしてしまう。 コミック既読で話の筋は知っていても楽しめました。 お兄さま達が駆けつけるシーンは原作の方が嬉しかったです。ごほうび感あります。もうちょっと見たかった気もしますが。

プレイボーイで、ヒロインとは、財産・事業つきの美人で自分の妻にちょうど良いと思って受け入れたはずが、すっかり魅せられて一途にヒロインを愛し守るようになるヒーロー。ヒロインの良さや暗い過去にすぐ気付くのも、へんな誤解を上手く処理できるのも、彼が察しがよく賢いから。外見もよく、生まれ育った環境も良いという、最強のヒーロー。 ヒロインも才色兼備かつ頑張り屋で、ただのお嬢様ではありません。 そういう興味深い要素があるのに、雑に描かれているような印象を受けます。 それから、最後に元DV夫を破産させるまではありとしても、その後彼が貧民街で路上生活（？）している所を見に行くというのは、やり過ぎじゃないですか？他の女性にも乱暴出来なくなったのはいいですが、食べるにも困る、基本的人権すら守らない環境にまで落とし、それを喜ぶって…。

うっかり耳にした父娘の会話のせいで、気持ちがひどくすれ違ってしまう経緯はなかなか面白いです。けれども、ヒロインへの恋慕とプライドから、初夜にも書類を読んで過ごし、その後は顔も合わせず。そのせいで、することもなければ、立場もないヒロインの孤独を想像すらしなかったひどい夫であったヒーロー。さらに結婚に至る前の惨めな経緯もあるのですから、ノイローゼになってもおかしくない状況で3年も過ごします。あまりに可愛そう。そんなヒロインが、おそらくは生来の気持ちの強さ、愛情深さ、そして、シークに従い、支えよと教育されて培った忍耐や信念で、ひどい状況を打開していきます。そんな彼女の健気な頑張りに免じて、良しとするかといった気分になりました。 個人の財産をまるでもたず、どんなに辛くても逃げ出すことも叶わない境遇も気の毒です。離婚もままならないし、離婚できたところで、次の結婚やましてしあわせな結婚など選べる環境ではなくて、ひどい夫に変わってもらうしかないのが、この作品の中の女性の環境で、切なくもなりました。

結構びっくりな展開が次々と。人生の決断も唐突すぎやしないか？その割にあっさりリリース。踏み込むならもう一歩踏み込んでほしい！！

かっとして感情のまま行動して失敗するのはどっちもどっち。そこからの再生が丹念に書かれていて、そこが小説の醍醐味ですね。途中のマスコミへの暴露場面（それを仕組んだヒーローはカスですが）は読み進むのが苦しくなりましたし、流産の告白シーンではウルウルきちゃいましたし、読み応えありました。98円のうちに買っておいた方がいいですよ。定価だったら★２つくらいかも。