このレビューには作品の内容に関する記述が含まれています。

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父親の策略で結婚雑誌の"今年のお相手"に選ばれて女性に追いかけ回されるとか、大陸の反対側まで逃げてギークなコンピュータエンジニアに変装するとか、設定からコミカル。ナンシー・ウォレンは、達者な作家なので、立ち読みでこのコミカルな設定が気に入った方ならきっと楽しめると思います。これらの荒唐無稽な設定が、私は大好きです。楽しい。ヒーローは、ハンサムで誠実で、更にMIT でコンピュータサイエンスを専攻して首席だなんて魅力的過ぎます！ また、この作品が好きな方には、同じナンシー・ウォレンの「3ヶ月だけフィアンセ」の小説もおすすめです。ただし、本作より性的な描写が、多いので、抵抗の少ない方に。

ばかばかしく可笑しく、性的な描写も明るく、主役の2人や準主役のヒーロー妹などが感じ良く、ナンシー・ウォレンがベストセラー作家であることに納得します。私は、この作品が大好きです！たただし、ばかばかしい面白さが好きでない方や、セックスに関わる場面に抵抗のある方にはお勧めしません。 ナンシー・ウォレンは、原作を少々読んだところ、文章も上手く、知的で、技量ある作家なので、日本でも彼女の小説をもっと読めるようにして欲しいです。

楽しく読みました！ 2人とも強い思い込みと相手への思慕で、見えるはずのものが見えていません。それを、可笑しく、愛情を持って描いています。 話の始めから、お互いがお互いを、相手もそうとは知らずに求めていることが明らかにされています。ルークはキャットを愛しているとまでの自覚はないけれど、深い愛情なくしてはできない優しさを常にみせる（そこがいい！）。 ルークはキャットの気持ちを勘違いしていて（あり得ない程の鈍感さだけど、楽しいから良し！）、その思い込みとキャットを求める気持ちの強さから、嫉妬を抑えるのに苦労したり、必要ないのに必死で誘惑と戦ったり、悶絶、七転八倒で可笑しい！目の前でこれだけ反応してたら、キャットも気づかない方がおかしいけれど、そこは男性と深い付き合いがなかったから？ リアリティはなくても、ばかばかしく、性的欲望を絡めた可笑しさが欲しい、という向きに相応しい話です。 主人公2人と、親友のニックの人柄も、私には魅力でした。 ルークの父を数年間看病して看取ってくれたことへの感謝やら、それを通して深まった結びつきとか、書くべきことを落としている、とも思いますが、ばかげた可笑しな話が好きなので、この話は大好きです。

絵が、技量の問題とは別に、ヒロインの顔やポーズに現れているように、可愛くみせたい、可愛い女の子が良い、という価値観で描いているように見えて受け入れられませんでした。

お金儲けに腐心し、女性とは軽い付き合いばかりしてきたヒーローですが、実は最初から、正義感が強くて優しい。図々しい女性は廃しているし、酔っ払ったヒロインをさえない外見だと思っていても送ってあげるし、心優しい二人の出会いは偶然だけではないでしょう。 結婚してからは、彼の優しさがいっそう現わされていて、幸せなら気持ちで読みました。 歪んだ母親に育てられて、普通の友達づきあいもできず、冒険したいくせに怖がって頑なだったヒロインが、ヒーローの思いやりと率直さに、自信をもった、自立した大人になっていく様も爽快でした。無邪気に甘えもしながら、うるさく話し過ぎずに相手の気持ちを推し量ることができて、程よく肯定的で、美人でなくても好きになれるヒロインでした。

臆病で、慎重というのとは違いそうです。 愛していると、言葉にして伝えて欲しくてたまらず、そのせいで結婚をやめてしまうほどなのに、それをはっきりと婚約者に伝えないで、試すことしかしない。ただの恋愛関係ならそれもありでしょうが、結婚式の招待客に結婚しないと宣言する前には、婚約者にはっきりと伝えるべきです。言葉にしていないのはどっちなんだか。 お話の中のことでしても、受け入れがたい設定でした。 仕事のできる美人みたいなのに、残念。

それほど悪くないけれど、良くもない話です。ヒロインが確立しているものがないのか、見えない話です。助けられて、与えられて暮らしているだけの生活。そして、ヒーローは、最後には恋していたと言うけれど、自分からは求めない。お屋敷よりも、ドレスよりも、ヒーローからはっきりと求めてくれることが大事なのがロマンス小説だと思うのですが。 そして絵。サンプルを見れば分かるでしょうが、見ていて辛くなります。もっと違う絵も描けるでしょうに。

2人の気持ちが丁寧に描かれていて、全体的には好きですが、ヒロインが恋人がいると嘘をついて、状況を悪くするのが嫌でした。嘘も合理性のない行動も好きではないので。そういうことが、漫画の内容として嫌でない人なら、もっと楽しめると思います。

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良い話だったっ思いますが、短いので、後半などはあらすじを読んでるみたいでした。無期限にしなくても良かったかな。

ヒーローは、2人の関係を修復するために、合理的で前向きな行動を積極的にとります。もちろん、情熱があります。デートでの気遣いもスマートにでき、完璧。ハンサムなくたって、最高！と言えるほどです。 対してヒロインは、最後以外はずっと悲観的で、自信がなくて、ヒーローとのやり直し（か、心の整理）のためのデートをしている間の言動もひどく愚かです。こんな女性と結婚どころかデートだってしたくはないでしょう。あまりの馬鹿さ加減に読むのが辛くて止めようかと思うほどでした。 こんな性格・態度では、自覚していない滅多にないほどの美点か、体のことでもいいから、何かないと…。 愚かな態度だけでなく、ヒロインが最後まで（別れたくないと思った後さえ）受け身だったことにもうんざりしました。最後だけは前向きになったので、そこを最大限に評価して星２つにします。

「流れ星に祈って」の原作が良かったので、こちらにも期待しましたが、ヒロインが好きになれませんでした。絵にも表されてますが、ヒロインは可愛らしいけれど、お姉さんのように美人ではないという設定です。外見の問題以上に、例えばお姉さんは自分がどう振る舞うか、どう生きるかに責任を持ち、仕事でも私生活でも幸せを手にしていますが、ヒロインは受け身です。夫が守ってくれないと嘆くだけで、守ってもらう、愛情を示してもらうための積極的な努力もしない。そういう人が男性の庇護欲をそそることはあるかもしれませんが、ロマンス小説の主人公としては魅力不足です。そんな情けないヒロインが成長する話ではありますが、情けない状態で既にヒーローの愛を獲得しているというのが、しっくりきません。ただし、絵の問題かもしれません。あのうじうじした顔やポーズは、一部の日本人の好みだと思いますが、原作のヒロインがあんなふうにぶりぶり描かれているとは思えません。ヒロインの絵が好きならかなり楽しめる作品です。

話は悪くはないので、ヒロインの顔をきれいだと思えるなら、楽しめると思います。ヒロインは、美しさゆえに愛される話なので、残念ながら、きれいとも可愛いとも思えないと、ただのぶりぶり（話の問題でなく、絵のポーズが）、うじうじしているだけに見えて楽しめません。