関係を持った翌朝、笑顔を向ける男性に「夕べのことは体だけのこと。（愛は無い）」みたいなことを言い放つ女性。新鮮でびっくりしましたがよく考えると他の作品のカン違い復讐ヒーロー（主にギリシア人）はこれやってるパターン多し。男女が逆転しただけでこんなに目新しいとは！ってこれ、古い作品なんですよね。さすがです。

大人の魅力のヒーローが時折見せる子どもっぽさに胸がきゅんとします。ヒロインももともとは素直で可愛い性格。ヒーローの魅力に惹かれながらも素直になれない部分はとても納得できるように描かれていて作者の技量はすごいっ！！　コメディチックな部分もあり、とても満足出来る作品でした。しかしとにかくヒーローのかっこいいセリフが私にはツボでした。下手な作家さんだとしらけるのですが、さすがの小越さんです。 傲慢っぽいのに心配のあまり取り乱したり、大事な話をしない妻にすねる子どもっぽい部分が見え隠れするヒーローがかっこよく描かれていてお気に入りの作品です。

冒頭の記憶が変わってるシーンからヒロインの公開処刑まで グイグイ引き込まれラストまで一気に読んでしまいました。 パッショネイトで泣けるシーンもあって非常に面白かったです。 ヒーローのシャワーシーン盗撮するヒロインにポイントUP！

「練習だ」と言われながらキスされるヒロインの複雑な心！！！ （実際、こんなことされたらむかつきます！！） 自分の気持ちになかなか気づけないながらもヒロインの過去の恋人に嫉妬したりするヒーローがかわいかった！ラストでヒーローのデスクに飾られているヒロインの写真がめがねのヒロインで・・・きゅんとなった。 苦労人のヒーローの心を暖かく包んだヒロインの勝ち♪

冒頭、H/H出会いのシーン。窓から振り向いたヒーローの額が赤くなっていて「どんだけ窓にへばりついたの？」と思ったら、ヒロインの蝶の髪留めがヒーロー娘の頭に。仲睦まじく過ごしたんだろうなぁと想像できます。（そしてこの髪留めはその後もしばしば出てきてヒロインやヒーロー娘の気持ちを想像させます。）擬態音やセリフを使わずに絵だけで一つのエピソードを入れてくれるとお話に深みを感じます。こーゆー作品は好きです。そういえば、個展で和服を着た肖像画があったけど、あれは誰だ？

月額コースに禁じられた二人が入っておらず、読む順番が逆になってしまったのが少し残念。ヒーローもヒロインも相手を思うが故の、自身の引け目と戦い悩む姿は、胸に迫るものがありました。よそから見て不幸な状況に見えても、当人たちにしかわからない幸せがある。そこから誰が見ても幸せだという、人と人のつながりが優しく広がっていくクライマックスは、とても心地よいものでした。絵も柔らかくて美しく、ロマンスの世界観を存分に堪能できました。

文句無しにドキドキハラハラでサスペンス＆ラブストーリーを楽しんだのですが、別荘の執事夫婦が怪しく見えてたのは私の深読みだったのか。。 もう一回読み直してみよう。

花津先生なので購入しました。買って損はありませんでした。せつなさに胸が痛くなりましたが、幸せになってね、と深い思いになれる一冊です。原作を読んだことがないので、実際母親がどんなのかわかりませんが、漫画では許し難いけど、かわいそうな女です。ってか、どんだけ美人？そんだけ若いころ無理・無茶してどうやって美貌を保ったんだろう？？？

あまりにもレビューが素晴らしい投稿が多いので、いつかは読みたいと思い読破。皆さんの気持ちが判ります。この感動をもっと多くの方々に共有して貰いたい、誰に頼まれた訳でも無いのに熱い気持ちを語りたいって投稿してるんですね。 ヒーローとヒロインの愛だけのタイムトラベルでも感動出来そうな設定なのに、双子の姉妹愛が相乗効果をもたらし、尚且妹夫婦の信頼感漂う愛のトリプル構造。どの愛も作品で無理やり感無くちゃんと昇華させて読者に各々の愛の深さと素晴らしさを知らしめた傑作だと思います。 読後、涙ぐむ自分に気付き少し恥ずかしい思いをしましたが、逆に云えばそれほど価値がある作品に仕上がっていたのでしょう。漫画は二次元ですがこの作品は時間という概念までも表現されて四次元をも感じさせる良作です。 原作者と光崎圭先生に感謝を。

とにかくスタイリッシュで都会的、洗練された表現方法にがつんとやられましたｗ。交互に激しく繰り返される辛辣な舌戦と鋭い値踏み、それが一転突然の熱いラブシーンに、その後ゆっくりとお互いを理解し合っていく…。ＨＱの描く｢情熱｣の形をこれほど見事に漫画化したのを見たのは初めての気がします。｢表面上の激しい反発とそれを凌駕する湧きあがる引力｣を凝縮して見せてもらいました。高飛車や傲慢、といった受け入れがたい感性をこれほど抵抗なく見せてくださった漫画家さんの技量に感服です。蛇足ですが、値踏みし合うモノローグの部分を見て、大昔(８０年代)の｢バービーボーイズ｣というツインボーカルのバンドの歌を思い出したのは私だけでしょうか…おばさんですいませんｗ。…でもどうして彷彿とさせるかのかを考えてみると、この作品に出てくる小道具たちや感性って、日本ではかつて｢バブリー｣と呼ばれたものなんですよね…。なんか｢そっかあ｣と納得してしまいましたｗ

一緒に出来れば読みたいです。ヒストリカルは２巻でじっくり読めるのが望ましい。タナートン伯爵が守ってくれるのがいい。