意志の強いヒロインは好きですけど、これはまた、死にかけないと素直になれないほどのツン。女性を見る目のないヒーローなので、ヒーロー母の手腕なしには、ヒーローがヒロインを振り向くことも無かっただろうし。第一印象の男前っぷりを、お母さんに気に入られたことが勝因。

ご立派ヒロイン、出来る人だけに本心を偽るのも非常にお上手。もっと弱くて素直だったら、弟より兄のがセクシー、別れましょで終わる（ハピエンにもならないだろうけど）。Ｈ＆Ｈは似た者同士の優等生で、弟がダメになるのも納得。ていうかヒロイン、本質的にはダメンズ好きな気がするんですが、世話が焼けないヒーローで、本当にいいの？

リュックサックで地球をふらふら。元彼とヒーロー、わりと共通点があるので、ヒロインの好みは変わってなかったんだなと。ラストあたりで、元カレがもの言いたげに登場し、無言で退場するのですが、ダメ男なりに、何か事情があったんですかねえ。

香水の匂いが嫌で辞めたいと嘆くヒロイン。勤め先を恥じてるようにさえ見えますが、やりがいのある仕事にも出来たのではと、思わないことも無いですね。お話は定番。ハーレでは「もっと話し合え！」というパターンの方が多いんですが、心情がすべて台詞で説明されるのも、それはそれで興ざめだと感じさせられました。

前世紀、五十年前の話だと思って読むと納得できます。漫画家さんの絵柄なんかも、もはや貴重なアンティーク作品（ベルばらやエースをねらえ風？）。ヒーローは、ひたすら強く男性的で、ヒロインは、(心身プラス頭のほうも)弱く可憐で女性らしく、誘い受けに徹してる。こんな時代もあったんだなあ…。

画力がある方が描いて下さって嬉しいです。かっこいいし綺麗だし。いくら取材しても飽きさせない、破天荒な美男美女のロイヤルカップル。国民ももう、常識とかに囚われず、開き直って一緒に楽しんでしまえばいい。もっとも、私が気に入ったのは、某名作アニメを連想させる、三人の伯母さま方ですけどｗ

怒涛の試練に、ヒロイン、まったく心が折れません。素晴らしいの一言。ロイヤルファミリー物は数あれど、こんな女性に国を背負う一人になって貰えたら、国民も嬉しいでしょうね！

別に普通の名前なんですが、某有名洋菓子店の名前を連想せざるを得ませんｗこの話、ゴーギャンと「タヒチの女」の投影なんだと思うけど、ハーレお約束の「誤解されても実は貞淑な善人（だからハッピーエンドになれる）」ヒロイン像からかけ離れすぎ、どうにも共感しづらいです。社会道徳に縛られず、楽園のように、野生のまま生きられる魅力…、魅力、かなあ……？

ヒーローが自分が凡人だと自覚して、自信を無くすシーンがあるんですが、こういう人種との駆け引きで、ジタバタするのが、ひたすら彼の方なのは当然。可愛くまとめられていますが、ヒロイン、愛や人生は手放せても、音楽家であることは、止められないタイプです。頑張って、度量の大きい男になってね、ヒーロー。

当て馬？のトレメインさんとのダンスシーンが一番印象に残りましたｗダメっぷりが魅力になるヒーローもありますが、この話では……うーんどうだろう。ヒロインはヒロインで、頑張り屋のいい子ではあっても、今一つ可愛げが…。

日本風に言えば、徹底して「縁がない」カップルだと思います。ヒーローは幸せになる気のない男性で、ヒロインは健気ですが視野が狭くて頑固です（状況的に無理ないですが）。六歳児含め、周囲がこれだけお節介を焼いて、これかー…。正直、この先が不安。

独特のユーモアがツボです。前作の「ハートを捕まえて」もすごく気に入ったのですが、この長女編も楽しめました。姉妹のお相手が、わりと一般人なのもいいです。舞台である雪のタホ湖も、素敵なところなんだろうなーと。

撃たれてますよヒロイン。出血描写を見る限り、かすり傷ではありません。その隣で、娘に回復の兆し！と喜ぶヒーロー。どれだけ娘しか目に入ってないかよく分かります。忍耐する私が素敵、なプレイを楽しめるタイプでないと、ハッピーエンドにはなり得ないでしょう。

旅先で会った外国人と三か月で妊娠・勘違いから結婚式を逃亡。この状況でなぜ再度、盛大な結婚式をする気になるのか全くの謎。迷惑をかけた人たちへの謝罪というわけでもないみたいだし。ともあれ二人のお子さんが、「あなたのお母さん、お父さんとの結婚式で逃げ出したのよねーｗ」というネタを聞きつつ成長することになるのは間違いないのではないでしょうか。

貴重な野生動物がいろいろ登場して嬉しいです。豊かな自然をもっと背景に描いて下さってれば、さらに魅力的になったのに。地元民ヒロイン、相当訛りがあるはずですが、超標準語なのも残念。ともあれ、伯爵さんご夫婦、仲良く環境保護に邁進して欲しいなーと思います。

鈍感にもほどがあるヒーロー。自他の感情の機微が分からなさ過ぎて、適応が疑われるレベル。妹が心配するのも当然です。仕事上の成功も、対人能力の高いヒロインの内助の功のおかげでは。

で、ズレっぷりを楽しむラブコメ。ロバ（←褒め言葉）に、過去の傷は関係ない。ヒーローは対人スキルに問題アリの、天才肌の人によくある、奇人変人タイプです。でも、おっとり天然ヒロインには、彼のすべてがカッコよく見える。恋のなせる業ですねｗ

長い。しかも記憶は戻らずじまい。ヒーロー、特に謝罪も無かったけども、未熟で無責任なガキはあなたです。しかも六つ下の１６って。知ってたら犯罪ですよ。姉夫婦が死んでなければ再会も無いと思うと、なんかなー…。

子供時代の結婚の約束とか、好みの設定なんですけど。遠回りをさせすぎて、ハピエンで人生これから、のはずのラストが、田舎に引退して第二の人生、みたいな雰囲気になってますね。

天然だよね？　しかも図太い。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞとばかりに攻める攻める。小越先生の作品には独特のテンポとユーモアがあって、気が付くとファンになってます。ベンがいい人で良かったけど、男女でルームシェア四年って…、やっぱり普通じゃないような。

どんな傲慢ヒーローかと思いましたが、回想シーンを読んだ後では、花嫁のこじれっぷりも負けてないというか、結婚式の夜は二人とも、よっぽど異常事態だったんだなと。

趣味だとロマンスの体裁を整えるのも大変だなあと。分かり合える伴侶に巡り合えてよかったねヒーロー…。

受け入れるより、継母と連れ子を憎むほうが楽だったんだね、としか。お子様ヒーローをひたすら慕うヒロインが哀れ。

二面性がありすぎて。設定とキャラの心理と行動がバラバラ。結局このシークは子供が産めて家庭的な処女が欲しくて、でも猜疑心が強くて臆病だから、秘書のヤケッパチな申し出を、渡りに船に感じたんだなーと。

いや、姪御さんの事ですが。人間、なかなか自分のことを「私は心配する側ではなく、いつもちやほやされる側でいたい」なんて認められるもんじゃない。自分の弱さに、ここまで開き直れるなんて。姉夫婦、よっぽど変わった子育てしたんだな…

どこの文化でも、男を捕まえるなら、という結論。シーク物かと思いましたがそうじゃなかった。成功したアラブ系。元妻も何だか憎めない感じ。