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- 【ネタバレ】強引にわからせてくれる相手 2
- しゃりり 2012/05/26 このレビューを 4人の方が参考にしています。
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・・・がいて良かったねと。男性主人公・タリクも、その立ち位置から、強引で自らを中心と考えるシークですが、ヒロイン・キャロリンも負けず劣らず。過去の一度の(?)愛憎で愛に臆病なタリクに、「一生愛することから逃げてればいいわ!」と半ば強引に愛を突き付けます。気が強い者同士のカップル。こういうお互いもアリでしょうし、現実にもいそうですが、周囲や読む側としては疲れるかもしれません。(萌え的感覚も少ないような感じで。) 同原作者の『シークはお断り!』のスピンオフ作品として興味を持ったのですが(男性主人公同士がいとこ)、独立していて関連性はほとんど出て来ませんでした。ちなみに、同原作者『シークと婚約?』の男性主人公・ラフィークは『シークはお断り!』の男性主人公・ラーマンの双子の兄(2作とも描かれている先生が違いますし、“シリーズ”にはなっていない(?)ようですが・・・他にもあるのかな?)です。♥2.5くらいかな、と。
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- もう一回育て直さないとダメか・・・ 2
- しゃりり 2012/05/26 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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広瀬先生の手による作品は、(個人的に)読後在るべきところへ相応に落ち着く感があるものが多かったように思っていたのですが、この作品にはザラつき感が残りました。育ちゆえとはいえ、男性主人公・ガブリエルの思い込みの強さと自分本位ぶり、考えの偏りと甘さは、子供並み、いや、子供達以下。子供達の方が、良く育ってずっと大人。改心したといっても、こりゃあ、この後が大変だなと思いました。まあ、ヒロイン・サーシャはそれでも良くて、それでも幸せなんでしょうけどね。(他にも、子供達の事や経済的なコトも考え合わせると・・・←う~ん、多分に世俗的でスミマセン。) 子供達と一緒に、導き育てていくつもりでいれば・・・。♥2.5くらい。
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- 表面上の『理由』はなんであれ、結局、 3
- しゃりり 2012/05/20 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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惚れていた、っていうコトね♡ どう言ったって、相手が、ヒロイン・アンドレア、彼女だったからこそ。そして、ヒロインも男性主人公・ゲイブに密かに惹かれていた。彼女が心を決めたのも、相手が彼だったからこそ。ん゛ー、お互いが惹かれ合っていたのなら、スパッとそう言っちゃえよ!と思うものの、そうもいかないのがハーレ、もとい、心情。でもって、こんな『理由』くっつけるから、疑心暗鬼。お定まりのじれったい展開開始です。それでも、重すぎになったりドロドロしたりしないのは、良い所です。他作もそうなのですが、春日先生の描く主人公達、特に男性主人公には、ミョーな愛嬌、というか魅力があるのですよね。それが、作品の良い雰囲気にもつながっているのかと思います。 ♥ 3.5 超えです。
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- シリーズ・キーワードは“クリスマス”? 3
- しゃりり 2012/05/19 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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それにしてもこのシリーズ、クリスマスがらみだな、と。『弔いの鐘のあとで』『シークに魅せられて』『罪深き誘惑』と読み進んで来て、そして本作。個人的に、この順で、良い読み方が出来たと思いました。この男性主人公・ダリアンは、偏屈ですねー。あのハリムの異母兄とは思えないくらい(笑)。血の半分と育った環境の違いですかね。でも、熱い思いと心を持っているのは共通のところ?ちなみに、ヒロインのララがフラットをシェアしている俳優のジェイク・ハドン(ハッドン)は、同原作者の『オフィスのシンデレラ』などにも登場していますね。(彼自身のお話とかないのかな?)
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- 【ネタバレ】身勝手なオトコだなー・・・でも、重い 3
- しゃりり 2012/05/19 このレビューを 34人の方が参考にしています。
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勝手だ。一言で言えば、相手には伏せたままで背徳的とも言える行為をしておきながら、最後に明かし、振り捨て、そして放置して、時が経ってから自分の気持ち一つでまた現れる。実に、非道。でも、それでも、男性主人公・フィリップはヒロイン・リジーを訪れずにはいられなかった。『来さえすれば何とかなると思っていた』。事は、自分の思っていたよりも重大なことになっていたとは知らないで。しかもヒロインを責める?自分は逃げだしといて。・・・よくある(?)シークレット・チャイルドものですが、もうひとひねり、暗い影が巻き付きます。・・・重い題材ですが、ハーレの中にもチラホラと存在しますよね。寝たきり、もしくは植物状態の配偶者や婚約者を持つ者(なぜか男性側のケースが多い様だけれども・・・。多分に、男性の方が衝動的だから・・・?)の恋。はっきり言って、このくくりのお話には、一概には何とも言えないものがあります。ケースバイケースでもあるでしょうし、又、人によっての感じ方も大きく違ってくるでしょうし。そんな曖昧さや引っかかりを残しながらも光明が見えるのは、二人がそれでも前に進んで行こうとし始めたことと、それを後押しした某・シーク夫妻(笑)のおかげでしょう。『弔いの鐘のあとで』『シークに魅せられて』そして本作、と来たら、『いたずらな宿命』へもどうぞ進んでみて下さい。
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- 【ネタバレ】王子様属性亜種のシーク・・・ 3
- しゃりり 2012/05/18 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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むうー、正真正銘の遊び人だなぁ(と言うより、遍歴人。親友のガイいわく『伝説的な女たらし』)、男性主人公のハリム。でも、先行きにほぼ明確に別れが見えているという関係に、そういう類ではない女性を強引に巻き込むというのはいけませんね。深く傷付けるのを覚悟で。(先が無いのだと分かっていても、気付いたら既に巻き込まれていたヒロイン・ローズとしては、辛いことに。) まあ、ハリムも初めは王子様の軽い遊びのつもりであったのが、それだけ、押しとどめられないほどに本気になってしまって、思った以上に彼女を深く巻き込むことになってしまったのでしょう。それでも、やっばり王子様族(特にシーク属性)の自分本位的イメージ(ハーレ読んでいての偏見・・・?笑)は否めませんが、そこがハリムの場合は愛嬌になっているともとれますし・・・最後は誠実だったのだから、良しとするとして。・・・でも、父王の遺言が無かったらどうしたんでしょう?それでも同じ結末だったと思いたいです。それにしても、関連作を読むと、父王も結構いろいろとやっていた様な感じで、だから息子達のために、そういった遺言も遺したのでしょうか?ならば、経験も無駄にならなかったわけですね。『弔いの鐘のあとで』の次、本作を味わったら、その他の関連作品(スピンオフ)である『罪深き誘惑』、そして『いたずらな宿命』へと進むのもよろしいかと。
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- シリーズへの入り口です。 4
- しゃりり 2012/05/18 このレビューを 24人の方が参考にしています。
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私にとっては、そうでした。たまたまこの作品を読んでしまったのが運の尽き(?笑)、あとはもう芋蔓式に。しかし、このスピンオフシリーズ(連作)をまずこの作品から読み始められたのは正解だったと思いますし、これまた幸運(?)だったと思います。本作、次に『シークに魅せられて』『罪深き誘惑』そして『いたずらな宿命』の順で。全部読んでみても、あらためて、個人的に、この順で良かったかなと。しっくり来ました。とはいえ、この作品は単体でも、じっくり味わえます。傷ついた心から始まった恋。傷ついたまま進んで、でも、受け止めてくれる人が現れて・・・。ヒロイン・サブリナの純粋さも、男性主人公・ガイの頼り甲斐も良いなと思えました。ガイ、プレイボーイの遊び人かと思ったら、面倒見、イイなー。不器用なくせに。惚れた弱みだな。とにもかくにも、まずこれから。
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- お相手探し 3
- しゃりり 2012/05/13 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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堅物理論男も、結局、メロメロね!という、楽しくほほえましい作品でした♡ただ、ハーレ・コミックスを読んでいて不思議に思うことがあります。それがちょっと気になって(笑)。一族の長が結婚相手考えるとき、ある作品では、『同じ一族の女性と特別な関係になるつもりはまったくない』と言って、祖父同士が兄弟というような遠縁でも、『「血」は肝心な事だ』から結婚するには『無視できない問題』『障害』だと言っています。(ちなみに、参考:『古城の恋は謎めいて』。)ところが、今作品のように、信頼の出来る『一族の中から選ぶ』『一族の中から自分の花嫁候補をさがす』というパターンも、また多くある。これは・・・どういう違いなのでしょうか。地域差?それとも時代差(でも、現代物にもヒストリカルにも見られますし)?年代差?あと、『いとこ』は恋愛や結婚等の対象自体にならないということで納得している(前提にしている)ケースがあったりする一方、『いとこ』と結婚、という作品もあります。(日本では、もちろん『いとこ』との結婚は、認められていますが。)むむー。(まあ、更にこゆ~い関係だと、義理のきょうだいとか、血のつながらないきょうだいとか、いろいろありますけど。)ううーん。『ハーレに於ける、血族等に対する恋愛・結婚に関する慣習や観念の相違及び比較』、とかなんとかで、一本論文(解説?)が出来そうです。うわー、モヤモヤ。スミマセン。無知で・・・。
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- シリーズ・・・? 2
- しゃりり 2012/05/13 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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同じシリーズ(?)の『うるわしき縁組』と『社交界の評判』の2作を読むと、今作は、原作者も違いますし、テイストもなんだか違います。どーも、なじめない。で、今一つ“スティープウッド・スキャンダル”シリーズの‘くくり’が良くわからなかったのですが、“スティープウッドで起こった諸々の事”を中心に複数の原作者が競作するヒストリカル作品群(全16作‼←じゃ、ローウェルの話もあるのかな?)ということのようですね・・・? この作品群は、ハーレ・コミックスでは、原先生が数作描かれていますが(この時点で、本作及び上記2作と『予期せぬ求婚』①②。シリーズが明記されていないものも有) 描き手が一緒だと、原作者が違っても、作品間の人物や雰囲気等が違和感なく(少なく)楽しめて、良いですね。ただ、今作については、ちょっと残念感が強くて(シリーズ自体にも“ん?”となってしまって)、♥2.6くらいでしょうか・・・。
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- 【ネタバレ】ちょっともー・・・どうしようもない 2
- しゃりり 2012/05/13 このレビューを 39人の方が参考にしています。
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どうにも言いようのないヘタレです。この男性主人公・カーヴァー。怒りを通り越して(というか、怒りすら感じない)、ため息です。呆れて。葉月先生の作品は大体みんな好きなんですが、これは頂けませんでした。自分の母親が、気にくわない息子の恋人であるヒロイン・ケイティに陰で『言葉にできないくらいひどい』言葉(実際、コミック内でもその言葉は出てきません。書けないほど?)を投げつけて追いやったのに、傷付いた彼女が逃げ出し身を隠したワケもキチンと調べようともせず、逆に彼女の裏切りと思い込み憎む。10年後に再会してみれば、更にウジウジと誤解に誤解を塗り重ねて上積みして、なのに『彼女は欲しい』と、ヒロインにとってみれば『私生活には立ち入らせ』ない『秘密の愛人』の扱い。挙げ句、お互いにとって『それでいいと思ってた』。全て、独断と思い込みで進めていきます。更には、実はその10年の間に、ヒロインは彼への思いだけだったのに、男性主人公はヒロインに似た女性(これがまた見かけが似ていただけの大変な女性)と関係して出来ちゃった結婚までしていて、その相手も事故死している。過去から現在までのそんなこんなの後手後手のひどいいきさつや間違いも、『誰も責められない不快なまでのタイミングの悪さを呪うだけだ』で、即ち全て“自分以外のせい”にしてしまう。違うでしょっ‼ソレ。周囲の人間(親たちとか)もイヤでしたし。自分本位で。救いは、ヒロインが強くなって成長している所ですが、それにしてもこんな男性と上手くやっていけるのか(そもそもこんな男性のどこがイイのか)、モヤッとイラッとしてしまいました。現実世界での男性にはありがちな弱さなのかも知れませんが、ハーレの世界にはあまりこういうふうな現実は持ち込んで欲しくない気がします。好きな先生の手によるだけに、かえって残念度が高まったのかもしれませんが・・・。(スミマセン。) ♥1.5くらいかも・・・。
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- 相性、いろいろ・・・ 3
- しゃりり 2012/05/11 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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絵は綺麗。すごく綺麗。その美しさはハーレ・コミックスの中でも際立っている方だと思います。でも、(綺麗すぎて?)個人的に感情移入があまり出来ませんでした。細密画に科白を付したようで、高ぶり爆発する感情や、逆に沈み揺れ動く感情等の、その振幅の幅や大きさや乱れが少なく、“揺さぶり”がどうも今一つで・・・。描き方やそこからの風情や情緒は、描く先生方の個性であり持ち味でありますから、批判はしませんし、批判するものではないと思ってはいます。ただ、こういう感想・感覚を持った者もいた、ということで。(ゴメンナサイ。)お話的にも、自分の心情やポリシーで恋人に結構ひどい事を強いていたのに気付かずに相手を責める男性主人公パターンでしたし。お話にしろ、画面・描写にしろ、結局、相性、なんだろうなと感じています。何にしろ、感じ方は千差万別。その相性を知るためには、やっぱり、実際に読んでみるしかないのでしょうね。(話は変わって、ヒロイン、「ようはその人の感じ方、生き方」で、「血なんて関係ない」と言っていますが、“血は水より濃い”という言葉もあるとおり、遺伝子の力というのは、その感じ方生き方に嫌と言うほど(しかも無意識に)出ることもあります。例えば、若い時は理性で抑えていても・・・とか・・・あ゛あ゛あ゛、ハーレに現実を持ち込んではいけませんね゛!)
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- 【ネタバレ】プレイボーイというより、お子様 2
- しゃりり 2012/05/11 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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絵はキレイ。ビジュアル的には、皆、魅力的に描かれています。でも。余計に残念です。何もかも自分の感情や弱さや都合次第、相手の状況や気持ちなど推し量る余裕も度量もなく、お金儲けは成功しても人間に磨きが足りないタイプで・・・“プレイボーイ”の金看板しょって立つウツワぢゃないでしょ、男性主人公のニック。正直に言わないのは悪いけど(嘘と言うよりは、多分にタイミングの悪さもある)、ヒロインには一言の釈明もさせずに罵倒して放りだし、それっきり無視。探しもしないし気にかけもしないから、シングルマザーとなった(しかも、双子の男の子の母!)ヒロイン・ジェナの苦労や窮状も一切知らず、再会した彼女を更に侮辱した挙げ句に、また欲望の目で見るわ、「きみに僕の何がわかる」と子供達への興味と権利まで主張し出すわ。・・・なんか、見た目魅力的に見えても悲しくなっちゃいます、このイタイ男性主人公(ヘタレも入っているし。泣)。ヒロインも、こーゆー男に惚れて、母は強しでたくましくはなったものの、苦労するのに。それでも復縁するのか?惚れた弱みで?いやいや、生活のためもあるわよね(笑)、ニックも少しは反省してるみたいだし、今度は主導権握りまくって!(・・・と思う私は、世俗の垢に・・・。それにしてもニックは、この期に及んでまで、ホントウに最後まで本心を隠したままで結婚しようと思っていたのでしょうか?そんなんで結婚が出来る、上手くいくと思っていたのでしょうか。もしそうなら、前途多難・・・。)
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- 【ネタバレ】いやいやいや・・・特別ですから 3
- しゃりり 2012/05/04 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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『私みたいな普通の女の子』『私のような野暮ったい娘』・・・って。あなた、『きれいなブロンドの髪』に『ブルーの目』、格式ある祖父母に、(亡くなったけれども)身一つから大金持ちにのぼりつめた親を持つ、可愛らしい22才。でもって、父の形見(遺産)にエレクトロニクス関連株1万株(会社の経営権にも影響する、乱高下の末の時価56億円相当)って、普通じゃありませんから(笑)。野暮ったくもないですから!でも、本人の自己評価では、フツウ、なんだろうなー。ヒロインのメレディス。そんな世間(標準)知らずのお嬢様が、わけもわからなくなるほどに、まわりも見えなくなるほどに恋をして(親友テッサいわく『三日はしかのような恋』?もう少し重いような気もしますが)、突っ走ってしまった。でも、ふっと気が付くと、現実は・・・。気が付いたら、独り、暗い闇の中に取り残されていた。そんな気分になった事でしょう。そして、自分の馬鹿さ加減に、目の見えなさに、気付いて更に嫌になる・・・。悲しくなる。ここの、折り返し、というか反転が、なかなか効いていたと思います。そう、ここで反転。ヒロイン、自己嫌悪にこもってウジウジするだけのただのお嬢様ではなかった。流されたり腐ったりせずに、動いて外へと行動するところが小気味良いです!普通じゃなかった。ここでも彼女は特別だった。だから、ラスト、いつの間にか男性主人公・ライアンを惹きつけて、彼の“特別”にもなっていた。佐々木先生の一種独特な、少し淡々とした筆致で、じんわり最後まで読ませられました。折に触れての祖父や祖母からの言葉や教え(朝食での一言とか)などが彼女を支えているところも暗示的に描かれて。心に来ます。けーっこう、好きです“淡々”。(ハラハラドキドキではなく、じんわり系も良し。ところで、1万株で吸収合併にかかわるって、総発行株式数、どのくらいなんだろう・・・。) ほぼ ♥4に近いですね♡
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- 【ネタバレ】面白い。でも、う゛~ん、どうなんだろう・・・? 3
- しゃりり 2012/05/02 このレビューを 24人の方が参考にしています。
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記憶喪失モノと双子モノ(しかも陰と陽)ミックスの合わせ技。この変化球も面白いですし、全体としても、良いなと思いました。本来なら、♥4つ。でも、一つ難点が。男性主人公が、ヒロインの姉妹(それも双子)の元(?)カレ(身体のカンケー有りで、男性主人公の口からハッキリそれがわかっちゃっている)で、そもそもその双子の彼女と間違われて共にいることになった相手で、・・・さらには今もその彼女と親しく交流有り・・・っって恋人、どう?大丈夫なのか?気持ち的に(いくら彼女に新しい相手がいても)・・・って思ってしまうのですが。まあ・・・結果として、双子の姉妹両方と・・・っていうことになるんですよね・・・?この男性主人公。(優しくて忍耐強く接してくれている魅力的な彼、とはいえ、ヒロイン、割り切れるのか?愛してしまったらなら、仕方ない?「未来のほうが大切」でOK?) う゛ーん。全体としてすごく好みのお話だっただけに、この点が惜しいです。個人的にモヤッとして。あと、チャールズが気になるなー、と。(スピンオフとか無いのかな・・・。)
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- うむむむむ、惜しい 3
- しゃりり 2012/05/02 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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良いお話です、というか、好みです。(あり得ない設定は置いといて。笑。) はい。でも、どうしても気になってしまうのが、シングルマザーのヒロインの娘の描写。いつも、にこにこしてそこに居るだけ。何か実在感が無い・・・。2才になるにしては、なんだか、“大丈夫なのか?この子・・・ちゃんと育っているのか?”と思ってしまう。何だかこのくらいの子だと、もっと快活だったり、手がかかったり、もっとヒロインや男性主人公、そして周りの人物に絡んで来そう、いや、絡んで来て欲しいという感じがしてしまうのです。どうしても、不自然感がぬぐえない感じでした。
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- 【ネタバレ】幸不幸、運不運の種別・順列・組合せ 3
- しゃりり 2012/04/29 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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こらこらこら、一週間でそれだけ調べられるのなら、6年前に調べろよ!男性主人公・ランサム!・・・が、最初の感想でした。でも、それだとお話が終わっちゃうし、6年前には、その手段や才覚も資金も無かったのかも知れませんね。それに、もしも6年前に真相がわかっていても、彼に解決できたか、対処をしても重荷になっていったのではないか等を含めて、また別の苦悩が出て来ていたでしょうね。人生はままならぬもので、降り来る苦悩や苦しみ、幸や不幸の種別や順列組合せを選ぶことがなかなか出来ない。それどころか知ることもできないことが多い。その中で人は生きていくしかない。それにしても、弟(バカ弟め!こんなの、甘やかして助ける度を超えている)の盗みと借金の引き替えに、ヒロイン・サムに結婚を実質的に強要し、他言無用の口止め契約までさせたグリマルディ氏は、そうまでして手に入れたいほど、サムを愛していたのかもしれません。結婚して一緒になれば、心も開いてくれるかもしれないと。でも、それは自己欲の強い愛で、ただ金銭と契約で一人の人間を拘束しただけで、逆にその心は手の届かないものになってしまった。もしかすると、それを味わうことになった心の痛手が、グリマルディ氏の心臓にきたのかもしれません。しかし、6年でこのグリマルディ氏が死んでくれなかったら、あるいはランサム自身が他の女性と結婚していたら、どうなっていたのでしょうか?(他の話でありますけど。自暴自棄で他の女性と・・・ってパターン。)他にも突っ込み所は多いのですが、現実世界でも、人の人生なんて、他人から見たら突っ込み所満載なんでしょうねー。2番目のお話『ひと夏だけの夢』の方が、心にしっとり、しっくり来ました。素直で率直で純粋な「思っていることを口に出さないと気が済まない」ヒロイン。素朴で、思いやりや行動力もあって。そりゃ、男性主人公もホレますわな。全体評価、♥3.5超えです。
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- 【ネタバレ】HQらしくない・・・実は、すごくHQ ☆暗喩に満ちたおとぎ話 3
- しゃりり 2012/04/29 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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表紙と設定でためらっていたのですが、『読まず嫌い撲滅リスト』に入れてもいいかな?と。中はとってもステキです(笑)。設定も、魔神とか魔界とか魔力とか、ファンタジー要素でコーティングされていて、一見ハーレからは乖離しているように見えますが、ベール一枚剥がせば、もう、モロにハーレ設定ですし。魔力⇒財力・資産・経済力と置き換えりゃ、それを操る魔神も、企業のトップや財閥の御曹司に即変換。「魔神は“愛”を知らない」「“愛”は必要のないモノだ」と言っていた男性主人公(魔神)ジノも、愛を信じない傲慢富豪男(しかもイタリア系ー)設定に読み解けます。つまりは、愛を不要と考える傲慢金持ち男が、素朴で純粋で気が強くて独り頑張る女の子と出会って、いつの間にか、離れたくない、どうすれば彼女を幸せにする事が出来るのか、と考えるようになっていく。一方でヒロインも、住む世界が違う、と思いつつ惹かれていく。そこに、マザコンで実は不実で勝手な(ひでー)婚約者や近隣の人々等が絡んでくる。ほーら、ハーレ!・・・その上で、(好みは分かれるとは思いますが、)スパイシースイートなファンタジーの、味の変わったコーティングを味わう、という形になるのでしょうか。(しかしー、余談ですが、愛を得る代わりに魔力を失い人となった(即ち力を失い無一文になった)ジノ、現実の社会をどう生きていくのでしょうか。現実の生きにくさ世知辛さは大変だからなー。それにより愛が疲弊することもあったりするほどに。最初、そっちが気になってしまいました。でも、まあ、長く世の中を見てきた知識などを元に、いろいろとやれそうな事はあるし、ヒロイン・メガンも明るくしっかりしているので、たくましくやっていってくれることでしょう。女神イシュタルにも、アフターケア(?)をお願いしたいです。あと、魔界の跡継ぎの件も・・・ね。)
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- 【ネタバレ】「君は・・・あんなタブロイド紙の記事を信じたのか?!」 3
- しゃりり 2012/04/28 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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よくあるセリフですね。ハーレでは(笑)。しかも、“遊び人のプレイボーイ”と称される男性主人公がよく発する。(そして、書かれても完全に否定は出来ないような事、誤解を招きかねないような事は、やっていることが多い。)で、言っておいて、男性主人公のアレサンドロ自身だって、ヒロインのローラについて書かれた記事を鵜呑みにして、心変わりをしたと信じ込み、確認もせずに「忘れてしまえ」と切り捨てようとしたのに。これまたよくありがちなパターンで、必殺『自分の事は棚上げ』攻撃。それに加えて、この誤解やすれ違いを解決するのも、周囲や偶然が与えてくれたチャンス頼み。(それらが無かったら、しかも相手が納得して許してくれなかたら、どうするんだ⁈) ・・・と、その他突っ込み所はありますが、それでも全体的には楽しく読めました。変身モノは、いにしえよりの王道のお楽しみですし、それに、アレサンドロは、変身前の、ローラの内面からの‘変化’の辺りから彼女に惹かれていたのだ、ということで。そう、独りぼっちで見捨てられて、と思っていると心もすさんで美人さんもキレイでなくなる。でも、その心を包んでくれる人と出会えれば、互いに優しい思いで、柔らかで綺麗な良い表情になれる(顔は心の鏡?)・・・そんなことも隠れたメッセージなのかもしれないと思いつつ。♥3.3で。
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- 【ネタバレ】はー・・・男性主人公ー⤵ 2
- しゃりり 2012/04/23 このレビューを 18人の方が参考にしています。
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・・・ダメダメですね。事実を自分で調べて確認しようともせずに、偏った伝聞と自己中心的な憶測で物事を判断してしまっている。そして、それをヒロインにぶつけてしまっている。踏みつけにして突き放して。頭ガチガチ。なのに、ヒロインがスタイリッシュな美人になっていたら、それによろめいて揺らぐ。はー。もしもヒロインがスレンダー美人になっていなかったら、いや、事実を記した手紙群が出て来なかったら、どうしていたんだろう?いつまでもうじうじとヒロインを疑って信じないまま、それでも欲望を求めていた?勝手な別れを繰り返す?とか考えると、どーにも、ずうっと共に生きていいのか?この男と?とか思ってしまいます。(このうじうじ悩むのは、ある意味現実的な男性像なのかもしれませんが、設定はハーレなので、妙にこーゆー所に現実味が強調されるのも中途半端で読後感がよろしくないかと・・・。)ま、ヒロインのジョージアも、事情はあるにせよ、若い時は世間知らず、時が経ってからは道理知らず、的な感じですし・・・。むー、お互いが良いなら、良いというところなのでしょうか・・・。(だけど、男性主人公のジェイソン、これで弁護士・・・?)
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- 『淡々』と『平坦』は違う 2
- しゃりり 2012/04/23 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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物語のかなり終盤まで、「いつ波乱があるのかな?終演前の大アクシデントはまだかな?」なんてワクワクと期待しながら読んでいました。で、気が付いたら終わっている・・・。え?花も嵐も無く?踏み越えず?・・・ちょっとした“出来事”はありましたが、それすら、“波乱”の小波でも、山坂の坂でもなかったような・・・。うう~ん。(『淡々』にも、各先生や作品で違いはいろいろありますが)、佐々木先生の作品の一種淡々とした語り口というか描き口も好みなのですが、この作品については、そう、さんちょさんが書かれているとおり、ただ『平坦』、という感じがしてしまって、残念です。微笑ましく好感の持てるお話ではありますけど・・・。(指輪は、デザインの問題もありますが、必要以上に大きいと、逆に品格が落ちる危険性がありますよね。派手な花瓶が生ける花を殺してしまうように、身に付ける人を問うてしまいますし。何事も、ほどほど・・・。)
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- それぞれの出会い、それぞれの成長 3
- しゃりり 2012/04/23 このレビューを 22人の方が参考にしています。
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本気ややる気を正の方向に出せずに暮らしていた“放蕩者”シーク。そんな男性主人公・ラーマンが、命にかかわる怪我をして、看護師のヒロイン・アマンダと出会い、変わっていきます。変わろうとしていきます。誇りを持てる、良い方向へ。そして、傷付いた過去を持つアマンダも、その出会いで変わっていく。人は、良い組合わせ(?)の出会いがあれば良い方向へ向かっていける。しかし、逆に、お互いを良くない方向へと導く出会いもある。出会いと組合せの妙、これは神様の配剤でしょうか?でも、その出会いを生かすのは人間。その当事者。そんなことを連想させる作品でした。淡々と。でもじんわりと。また牧先生の流石の筆の運びに乗せられて、ほっと読み終われるようなお話です。ちなみに、『シークと婚約?』のラフィークはラーマンの双子の兄、『シークに恋したら』のタリクは二人の従兄弟(2作とも描かれている先生が違いますし、“シリーズ”にはなっていない(?)ようですが・・・他にもあるのかな?)で、作品中のパーティーでも顔をそろえていました。それぞれが出会ったお相手と一緒に。
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- 【ネタバレ】良い人が傷付く 4
- しゃりり 2012/04/21 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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信頼する人に傷付けられ裏切られ、それでも自分自身は懸命に、人に優しく生きていこうとする。そんな二人、男性主人公・ヴィットリオとヒロイン・アンジェラが出会って、はじめはお互いの中身を知らずに反発し合い、実は似た者なのだと気付いて、惹かれ合っていく。その様が、アマルフィの館とレモン畑を舞台に描かれていて、とてもよく合っています。太陽、レモン、月夜、海。丁度、国産(日本)レモンが実る頃に読んだので、レモンが香るようでした。ハーレに多くある設定ですが(現実でも多くあることなのかもしれませんが)、良い人、というか優しい人ほど傷付いて、多くを失う。でも、最後には、二人とも、それまでのつらい思いを生かして、お互いにそれまでの出来事がこのために有ったのだと思えるほどの相手を得ることが出来たので、ホントにハッピーエンドで良かったです。(余談ですが、この話を読んでいて、某苦労人のおじいさんが、「人に金を貸す時は、返ってこなくてもいい、あげるものだ、と思いなさい。本当に返せなくなった時に、自分も、相手も、傷付くことが少ないから。それが出来なければ、やめておきなさい」と言っていたという話を思い出しました。(愛も同じ?ヘタにはじめから“返してもらおう”と思わない方がイイ?無償の愛?)是か非かはともかく、このおじいさんも、その昔に傷付いたのでしょうか。)
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- 素敵な仕上がり ♡・・・しかーし。 4
- しゃりり 2012/04/21 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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相変わらず絵はキレイだし、人物は魅力的だし、お話も流れにそって惹かれていくし、文句なく、イイですね♡ しかし、ミョーな所で突っ込みたくなる私がヘン・・・(?)。まず初っぱなから、男性主人公・ハリーの友人リチャード、顧問弁護士している会社の株を借金してまで大量取得って・・・それ、インサイダー?それとも経営参画狙いの買い占め?それから、ハリー、素敵なんだけれども、今時&個人的に、タバコを吸う(しかもヘビースモーカー?)男性主人公は、あまりいただけません。私が個人的にニコチン・アレルギー気味?(蛇女のようにヤニ×。目の前で吸われていなくても、電車などの中で吸う人に隣に来られただけでダメ。気持ちが悪くなって頭痛がしてきます・・・)なのもありますが、そもそも、タバコは、本人はもとより、副流煙などで周囲にも悪い。旦那さんの吸うタバコで、吸わない奥さんが先に亡くなったなどという話も知っています。ましてや結婚して子供をという際には、旦那さんの喫煙やアルコール過多も、すごく悪影響。ハーレ・コミックスでも、カッコイイのに吸う人を見ると、ものすごーく残念です。ハリー、ラストには、ヒロイン・タニアによって、「変える気はない」って言ってたライフスタイル他まで「考えが変わった」わけで、タバコもやめたみたいで良かったです。(が、吸っていた実績(蓄積)は残るのですよ~。)あとがきの4コマはいつも楽しみ。アーニーも良し(笑)。
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- やっぱり料理上手 4
- しゃりり 2012/04/20 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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料理上手(それも、かなりの料理上手)は、やはり強いのですね。ううーん。胃袋ガッチリ、ハートもがっちり。『無花果プディング』のシーンは、色っぽくて素敵でした。全体に楽しめて、ほんのりほんわか幸せ気分な、面白い作品、そして楽しいシリーズです。
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- 顔に出ない、顔に出せない? 4
- しゃりり 2012/04/20 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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気持ちが表情に出ない男性主人公・アレックスがツボでした。無表情さとその裏の心情描写が相まって◯。実際付き合うには大変かな?と思いつつ引き込まれます。ヒロインも、勝ち気でしっかり者の、いかにも頼れる長女タイプのくせに、自分のこととなるとなかなか上手くいかない所とかが可愛げで。アレックスはそういう所とかも分かっていて、温かく無表情に支えてくれそう(笑)です。ところで、この詐欺事件のような場合、『善意取得』は?と思ったのですが、不動産はダメか・・・。(未登録・未登記・登録を抹消されたものは、動産同様に対象となるのかな?ま、国も違えば法律も違いますし。)うーん、弁護士同士っぽい会話もあると面白いかもしれませんね。でも、それはそれでマニアックか・・・。
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- 【ネタバレ】くおらあっ!男性主人公っ・・・しかし流石。 4
- しゃりり 2012/04/11 このレビューを 25人の方が参考にしています。
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そんなに後悔しているなら、そんなに愛しているなら、倒れる前に、(夢ではなく)現実に彼女を捜して、会いに行って、謝らんかっ!ひざまずいてでも懺悔して、愛を白状しろ。男の意地やプライドなど捨てろっ。以上っっっ!!・・・というわけにもいかないので(?笑)。男性主人公・アレクシス、育ちと環境のせいで、自らの想いや心を、どうしたらいいのか、わからないのですね。本当に、許されないような酷いことをしていますが、(物語的には、)不憫と言えば不憫です。橋本先生の作品は、明るくエネルギーにあふれているものが多い様に感じていますが、今作ではそのエネルギーを、あえてモノローグ風に、抑えて淡々と内包したがゆえに、埋み火のような独特な熱をもった作品になっている気がします。初期の作品というだけではなく、こういう描き方(搦め手の描き方?)も上手いんだなと、流石と感じた次第です。(ただし、アレクシス、友達は選ぼうよ。あんな事する男を親友だなんて、何につけ、見る目なさすぎ。ヒロイン・シエナが心が広くて深くて良かったね。)
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- イースターにちなんだお話で☆愛の復活 3
- しゃりり 2012/04/07 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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一度滅んでも再び甦る。苦難の内に嘆いても、また歓びと共に歩み始める。復活祭とイースターエッグが上手く利いています。原題は『A Christmas Seduction』。クリスマスのお話だったのでしょうか。原作は未読なのですが、小林先生のアレンジだとしたら、これはこれでまた良い味に締まったと思いました。復活祭は、文字通り“復活”であると共に、“逆転”(陽転。死から生、悪の勝利から善の勝利へ)の意味合いも内包していて、暗喩的です。強がっていた人物が実は一番傷付いていた。悪と思われていた者が、善意の被害者でもあった。不埒とされた者が実は最も誠実であった。・・・男性主人公・クインはヒロイン・ローラに、「誰も傷つけたりしたら許さない」と言っていたのに、実は彼自身がローラを最も傷付けていた。さらに、「君が僕に泣いて謝ることはあっても僕が君に夢中になることも屈服することもない」と言っていた彼の言葉も、全く、すべて逆になって実現することになります。まさに大逆転。その点では、スカッとします。・・・闇は死に、光が甦る。やり方はまずくても、誤っても、下手であっても、誠実に、ひとを思いやっていけば、明るい光はある、ということなのでしょうか。実に、復活祭的、かもしれませんね。♥3.5。(クリスマスなら、“救いの到来”?)
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- 抑えた感情・・・大人の良品 4
- しゃりり 2012/04/01 このレビューを 22人の方が参考にしています。
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『熱い敗北』『キスの次には』でもそうなのですが、須田先生のハーレ・コミックスの男性主人公には、遊んでいるように見えて(いや、実際経験豊富でも)内面実は堅物??で、結構(というか、かなり)不器用、そして強引なくせに、なかなかヒロインに心理的に近付けない・・・そういう共通点が(今のところ)ある様な気がします。さらに、ヒロイン達が強いのも共通。時に反発心であったり、独立心、自立心であったり・・・それらが旺盛で、その上、やはり不器用だったりする。対峙する男性主人公とヒロイン。お互いが素直になれない。そんな中で高まっていく、秘めた情熱・・・。今作には、他2作と違って男性主人公とヒロインの激しいぶつかり合いはありませんが、それでも(これも共通の) 淡々とした在り様の中に熱を感じさせる、(mczさんも書かれていますが) やはり大人な良品だと思います。雰囲気のある、好きな作品です。(それにしても、男性主人公のロス。見ただけで服や下着のサイズまでピタリとわかる女性遍歴って・・・。ハーレ界には、よく出現しますが・・・そういう・・・。)
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- 【ネタバレ】イギリス貴族も、次男は奔放? 4
- しゃりり 2012/04/01 このレビューを 19人の方が参考にしています。
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『すべてを懸けられるほどに愛せる女性を』『ずっと探している』(=遍歴してる?)って・・・男性主人公・ジャイルズ。しかも、事業の為とはいえ、アメリカ南部まで来て。伯爵家の生まれで、長男だったら出来ないことでしょうね。でも、家訓が『結婚はただ愛によってなされるべき』っていう、珍しい(?)伯爵家だからOKなのでしょうか?しかし、そのおかげで、ヒロイン・ケイトにもスカした遊び人扱いされる始末。対するジャイルズもジャイルズで、やっと見つけたはずの愛する対象(実はメロメロ)なのに、こんな小娘が?と心の隅の躊躇がくすぶる。さらには、お互いに感情表現の下手な似たもの同士で、結局はぶつかり合い。『熱い敗北』『黄金色のギリシア』もそうなのですが、須田先生のハーレ・コミックスの男性主人公には、遊んでいるように見えて(いや、実際経験豊富でも)内面実は堅物??、結構(というか、かなり)不器用で、そして強引なくせに、なかなかヒロインに心理的に近付けない、という共通点がある様な気がします。さらに、ヒロイン達が強くて、反発心、独立心、自立心が旺盛。そして、これまた不器用で、相手に思いを伝えるのが下手というのも共通?その上に、双方が素直になれないと来れば、惹かれているのに、ぶつかり合い。でも、思いは高まっていく・・・結構、好きな構図です♡個人的に。それに(これもまた共通なのですが)、ぶつかってばかりなのに、騒々しくはなく、むしろ淡々としたイメージで、ぶつかり合いのやりとり自体も粋なカンジで、好感大です。(余談ですが、かたくななヒロインに対して『あっさり敗北を認め引きさがるのは、ワーテルローで闘ったご先祖に申し訳が立たない』ってマジメに考えるジャイルズに大受け!イギリス貴族!?)
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