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- 【ネタバレ】いやあ、それにつけても、 3
- しゃりり 2013/05/31 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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凄い経験してるなー、男性主人公のマット。財産目当ての女に騙されるっていうところまではよくあるパターンでも、その女に(身代金目的で)誘拐・監禁されて、→閉所恐怖症までとはスゴい。そりゃあ、トラウマになりますよ。又、いろいろな事柄に直面してきて、まだ自分自身も混乱しているヒロイン・ジョージーの状況もわかります。スーパー・ウーマンどころか自分に劣等感を持ちつつ頑張って、傷付いた上にいろいろ抱え込んだまま、飽和状態なのでしょうね。しかも、根が直情径行型?(失礼なほど(笑)不器用で、取り繕うのもヘタで。)でも、それは、逆に言えば(ちょっぴり気持ちを隠すことや虚勢を張ることはあっても)陰湿なはかりごとや偽り事が出来ないタイプ、ということで、マットにとっては、無意識にそれが良かったのかも知れません。お互いがお互いの心の状況に気が付いて、一歩ずつ始める。近付く。(お“友達”から。)良かったです。♥3.8くらい。
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- 【ネタバレ】愛への希求度 3
- しゃりり 2013/05/30 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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“同情なんていらないわ!”矜持をもって強く。うん。それもわかります。でも、もっと弱って切羽詰まってくると、“憐れみでも同情でもいい、あの人に優しくされたい!”“同情の何が悪いの?”という叫びも出てくる。ハーレを読んでいると、そういう幾つかのパターンが出て来ます。ただ、同情の優しさは、それにどこまで耐えられるか、という形でラストへ。そして、“同情じゃない!”“愛しているんだ!”でドッと大団円。この‘ドッと’を楽しみたいものです。今作も、楽しめました♡ 男性主人公・ジーノの、自らも傷付いているのに、悩めるシングルマザーのヒロイン・ローラへの一言、「君のことはいったい誰が守ってくれるの?」からのシーンが、じわっと来ました(エエ人やー。天然のタラシーの素質も充分だけど。笑)。嫉妬の仕方も、イタリアン?浜口先生の描く男性主人公は皆、独特の色気があって素敵ですし、ヒロインは芯が強くてカワイイですし、良かったです。♥4に近し。
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- 【ネタバレ】同じ秤で量られる 3
- しゃりり 2013/05/25 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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相手に酷い判断をして酷い仕打ちをすれば、終わりの日、神に同じ秤(同じ基準)を用いて裁かれる(だから公正な判断をし良い目と心を持ちなさい)。聖書的な教訓を連想します。無垢で誠実なヒロインを信じず痛めつけた男性主人公・ニックは、今度は逆に同様のケースで「あなたが私を信じてくれなかったように私もあなたを信じない」と突き付けられ愕然とします。この返しに、(性格の悪い私は、)スッとしました。でも、その後のヒロイン・オリンピアは、前向きです。信じてもらえなかった自らの痛みや苦しみを元に、それでももう一度信じてみようとします。その“誠実”に、とうとうニックも皆の前でぬかずき(ひざまずき)、忠誠にも似た永遠の愛を誓います。(やっぱり最後は“ゆるし”というお定まりのパターンも聖書的ですが。)ここまですれば、まあ、溜飲は下がったかな。(謝罪の言葉があればより良かったですが。)それにしても、弟君、凄いグッジョブです。彼のスピンオフは無いのかな?
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- 【ネタバレ】過てば則ち改むるにはばかることなかれ 3
- しゃりり 2013/05/25 このレビューを 26人の方が参考にしています。
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まーたか!ハーレの男どもには、この思想が無いのか⁈と、またも思いました。(もしかして、文化の違い?) 間違っていたと知ったら、すぐに潔くそれを認めて反省し、改めなさい。(大昔から言われてきた事なのに・・・。)“カタルシスが少なすぎ”の分類に入る作品でした。男性主人公・アレックス、途中、義母と愛人に『屈服するしか』なかったとかのたまうのは(自分で種蒔いておいて)まだ目をつぶって(?)も、最後、謝罪が足りない。というか、謝罪が無い⁈ 義母も義母で、厚顔無恥にも、よくまあラストでニコニコしていられるものだと。ヒロインも、不透明に許しすぎで。(9年は『ムダな年月ではなかった』と言っていますが、その内の何年かはムダだったような気も。)ハーレでは、いわゆる対立者側(男性主人公、愛人、義母等)には、己のした事をとことん反省しヘコんでもらって、もっと溜飲を下げたい、と思っている読者も多いのでは?(心狭すぎ?)♥2.8。
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- 複雑な気分すぎて、読後感が悪い 2
- しゃりり 2013/05/25 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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・・・あまり無い事なのですが・・・。ただの、男性主人公とヒロインの互いの誤解や心の擦れ違い(通常、それだけでもややこしいし厄介)、だけではなく、そこへ親しい者の隠れた悪意、いえ狂気が介在して、子供の生死や重婚(未遂)、略奪や国家の戦争まで絡んでいて。ハッピーエンド(新たな再生へ)とはいえ、心の中によどんだ感じが残ります。(ハッピーエンドなのか?という一抹の感覚も。←そうでない善意の登場人物や、問題と共に取り残された感じの人物もいますし。泣。)個人的に、すっきりとハッピーエンド、ではありませんでした。この、どよ~んとしたものが尾を引いてしまって、♥2.5くらいでしょうか・・・。
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- 順番・・・ 3
- しゃりり 2013/05/19 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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今作より先に、(もし読むおつもりなら)ヒロイン妹のお話『イブの告白』から読んだ方がイイかもしれません。物語の時系列的にも、コミックス化の順番も、そちらの方が先でしたので、個人的に、後からそう思ってしまった次第です。(今作が凄く重くてドロドロ有りでしたので、どちらかと言うとしっとり系の『イブの告白』が、後から読んだら、かなり霞んだ印象になってしまいました。もったいない。)シリーズと銘打ってないし、後でしまったと気付いたのですが。ハーレ・コミックス、話の時系列やコミック化の順番、描き手の先生、そしてシリーズ表示などにも、より気を配って頂けると、より楽しいし嬉しいかなと感じます。それにしても、今作はヘヴィなお話。でも、その時代、こんな事もあったのかもしれない、等と思いつつ、引き込まれました。→※追記:後から、やっと、シリーズ表示された様です。良かった良かった。ありがたいです。広がれ~もっと、シリーズ表示ー。(まだの作品群、多いですからー。)
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- 順番~っっ(泣) 3
- しゃりり 2013/05/18 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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しまった~、読む順番を間違えた~。スパーホーク姉妹の姉の話『黒百合の復讐』(凄く重くてドロドロ有り)の方を先に読んでしまったので、もっと重くて波乱のある話を想像してしまっていて・・・。物語の時系列的にも、コミックス化の順番も、今作の方が先でしたので、個人的に、こちらを先に読めば良かったと惜しむ気分になりました。シリーズと銘打ってないし、小さな妹・レイチェルや兄たちの話もあるのでしょうか?ハーレ・コミックス、話の時系列やコミックス化の順番、シリーズ表示などにもより気を配ってくれると、より楽しいし嬉しいのですが・・・。今作は、単体としては、雰囲気のあるしっとりとした作品だと思います。男性主人公・ロビンが、傷付いた寂しい少年のまま大人になってしまった感じがありましたが(ハメはハズしたものの、よくまあグレずに)、このクリスマスを境に、家族の絆が結び直されて、収まるところに収まった、それが天からのプレゼント、という趣向でしょうか。※追記:後から、やっと、シリーズ表示された様です。良かった良かった。有り難いです。広がれ~もっと、シリーズ表示ー。(まだの作品群、多いですからー。)
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- 【ネタバレ】父が父なら母も母、 3
- しゃりり 2013/05/17 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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そして、娘も娘なら、その亡夫も亡夫。個人的に(読んでいてあまり苛立つことは少ないほうなのですが)、ムカつくお話でした。そもそもの発端が、ヒロイン・イザベルの父の考えられないようなポカ。実行に移さなかったとはいえ、自筆の犯罪(横領)計画書をとっておくなよ!「父はなんでもメモを残す人だった」って・・・ソレ、程度を超えてますから。そんなものがあったら、(“不発”だろうと)どれだけの禍根になるかの判断もつかないようでは、会社の経営も、そりゃダメでしょうよ。母も母で、事の原因や状況を知らないにも程があるし、いかにも善意的脳天気に男性主人公・ロレンツォと娘を一軒家に二人きりにしてくっつけようとする。“親世代の無知・無神経がイラッと来るパターン”の話と言えましょう。何とか収拾して良かったね、のお約束ラストでも、モヤッと。親の蒔いた種を刈り取り修正する子世代も、迷走してますし。画や雰囲気は素敵なのに、♥は3を切って、2.9くらいかも。
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- うーん。15年は長い。 3
- しゃりり 2013/05/12 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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15年は長いなぁ。(長い上に、更に情熱の擦れ違い。)良くあるパターンのお話で、3年、5年、7年、9年、10年、等と“再会モノ”にもいろいろありましたが、いったい、ハーレ内での最長設定は何年のものがあるのだろう?とか(本筋意外で)思いを巡らせてしまいました。(“幼なじみモノ”は長くて、17年とか20年とか。そう言えば、それ以外の某王国モノとかで、男性主人公の親世代の設定で、31年、というのがありましたっけ。)それにしても、この作品で、“15年”にする意義は、どこに、何にあったのだろう・・・?(10年とか、7年とかでも良かったのではないか?それでも長いが・・・。)男性主人公もヒロインも、共に他の相手との結婚生活を挟んでいるからなのでしょうか(でも、その意義は?現実生活のリアリティ?)?愛の深さを強調するため?自分の見逃し読み逃しがないかと、確認してしまいました。やっぱり、長いんで・・・(繰り返し。苦笑)。
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- ねぐせ☆ 4
- しゃりり 2013/05/09 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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不機嫌なねこ。アツアツになっていく二人。クリスマス。・・・読んでいて、微笑ましくて、楽しかったです。弁護士とキャスターという二人ですが、大富豪とか王族とかとは異なって(それもモチロン良いのですが♡)、一般とかけ離れた感覚ではなく、ごくごくフツウな日常の中で恋していく。そんな親しみやすさ、ちょっと庶民な感覚に、ほっこりにっこり、落ち着き、あったかくなりました。(特に、男性主人公・デビッド。性格の良い(良い意味で)、実際にいそうな好青年。ゴーマンじゃない、ユーモアがある、思いやりがある。(しかも、おばあちゃん子⁉笑。)ありそうでなかった(?笑)パターンで、ツボ。ヒロイン・ローレンも、、明るくて良い娘だし。二人のやり取りは、ほんと、微笑ましいです。)ラストの告白、欧米のニュースで、実際にこういうケースが報道されてましたね。すごい♡
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- 【ネタバレ】いや~あ、あとがきの件、 3
- しゃりり 2013/05/03 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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たしかに!(笑)とは思うんですが、わかりませんよ~?もしかしたら、ヒロインのブリジット、競馬で稼いじゃうかも。だって、父親譲りの競馬ツウで、「1度の掛け金は10ドルまで」(父娘とも?)で、それでいて「いくらか貯金もできた」・・・って。男性主人公(アダム)とのやり取り他も考え合わせて、結構、ギャンブラーかも(笑)。(しかも、ハーレのお決まりとはいえ、たった一度で大当たり?アラ下世話。スミマセン。)それにしてもそこそこ読後感が良いのは、アダムが、ハーレの男性主人公に珍しく、事を複雑にしすぎる前に、自分の良くなかった点を、過去を「ひきずったままの幼稚な男だった」と見出し、反省し、ブリジットを捜し、追いかけ、「許してくれ」「済まなかった」と、素直に謝罪しているところによるのでしょうか。(逆にそこが、サラッとしすぎ、ととられるのかも?)♥3.5。
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- 【ネタバレ】クラッドレー~!! 3
- しゃりり 2013/05/03 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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料理しながら泣くヒロイン・キャスの気持ち、わかります。(個人的に、この小さな一場面が一番ツボだったという・・・。)小さな頃から寂しさや孤独を分かち合ってきた、友であり家族でもあり支えだった猫がいなくなってしまった。いつも一緒だったのに。(私の場合、犬でしたが。宅配業者が逃がしちゃって。捜した捜した。)泣きたくもなるというものです。男性主人公・ゲイブも、過去の心の傷による用心深さから彼女を疑い、彼女のその気持ちを知りませんでしたが、知ってからは、最後、なんとしてもクラッドレーを見つけない限り、彼女に合わす顔がない、と奮闘します。ラスト、ちょっとバタバタしましたけれど、猫が運んだ恋、シャレてて素敵な雰囲気です。♥3.5超えです。
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- 女の意地とプライド 3
- しゃりり 2013/04/29 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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男だけじゃない!「女にだってプライドはあるのよ」それを、傲慢・勘違い(思い込み)男性主人公・サルヴァトーレにガツーンと見せつけてやったヒロイン・ヘレナ。スカッとしました。踏みつけられても黙って耐える系の女性パターンが多い中、黙ってやられていない、これは稀有です。したたかに、強く、渡り合う。それでいて、しかも粋(イキ)。でも、それが出来たのも、彼女の蓄積した胆力があればこそ。なかなか出来るものではありません。だからこそなのか、ラストにもう一ひねり、もう一押しがあればより良かったような。ドッとなし崩しではなく、とことん男性主人公に、底力見せて、愛と‘尊敬’を勝ち取るように。ヴェネツィアとヴェネツィアン・グラスを背景に、雰囲気は燦めいて、♥3.5。
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- 【ネタバレ】出会いは偶然?それとも・・・ 3
- しゃりり 2013/04/20 このレビューを 17人の方が参考にしています。
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探していたの?男性主人公のジョー。偶然の再会なら、20年もずっと好きだったといっても、会えなかったらそのままだったわけでしょうか?それとも、探していたけれども見つからなくて、だからこそ、この偶然に運命を感じたのでしょうか?(ヒロイン・ケイトに至っては、会ってもなかなか思い出せないくらいだし。)・・・そのへんの所が、少しモヤッとしました。でも、飾らずにいられて、酔っ払って「ふにゃ~あ」「おんぶ」などと言える相手がいて、仕様がないなー「ほら」と応じてもらえるなんて、‘幼なじみ’だからこそ、っていうカンジですね。転居したり家の都合だったりとかで幼なじみというものがいない人間にとっては、うらやましい限りです。
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- う~ん・・・薄い? 2
- しゃりり 2013/04/20 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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好きなんですけど。雰囲気も画も。でも、皆様ご指摘の様に、(原作によるものなのか?)ストーリーやら設定自体にも突っ込みは所いろいろ・・・のわりに、全体の進行も、葛藤や障害もあるものの、スルーッと水面を滑ってエンドマークになっちゃった感が。『砂漠の天使』の関連作ということで、無意識に読む前に深味系を連想してしまっていたのでしょうか、ライトタッチの甘いお話として良いのですが、少し薄かった、というか、浅かった、か・・・な・・・?と。♥2.7。
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- 「人生は・・・何が幸いするかわからないな」 4
- しゃりり 2013/04/12 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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深い。とても深い言葉です。男性主人公・ブラッドのセリフ。苦しんで、傷付いて、どうしようもなくその時はのたうっても、懸命に、正の方向に乗り越えて行けば、誤解やイヤだったその出来事が、実は幸せへの布石だったりする。いろんな物事が、気付けば陽転する。災い転じて福、瓢箪から駒⁇人生万事塞翁が馬⁈ ヒロイン・ドディーにとっても同じでした。傷付き、辛い思いをして歩いてきた二人。その二人が出会って、言葉を交わして、心を通わせていく様が、設定から描写から、すごく秀逸!とても楽しく、じんわりして、キュンとして、そしてハッピー。ああ、私も短期集中で身は細り、心はふくよかになりたいものです!(ムリ⁈ 笑。)
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- 【ネタバレ】『僕よりいい男がいるわけがない!!』 3
- しゃりり 2013/04/07 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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男性主人公・レイフの断定に、オオウケしてしまいました。こ、この自信は・・・(プププ)。しかも、ヒロイン・ソフィーに一転して惚れたのだって、直接動機はカオとカラダ⁈ 単純明快ストレート。最初は、なんだコイツと思ったのですが、読み進めると何か憎めない。惚れた後は気持ちを隠さず一直線だし、彼女の気性も気に入って理解している様子だし、ウラオモテ分けたりナシですし。ある意味、愛すべきと言うか・・・後々操りやすいヤツかも(笑)・・・とか思ってしまいました。ソフィ-、しっかり者だし。レイフ、メロメロゾッコンだし(この最初とのギャップがまた笑える、いや微笑ましい)。二人のやりとりも面白かったです。(あとがきに、なるほど!)楽しめました。♥3.5。(なんだコイツは⁈なヤツでも、ビジネスでは巧者だったり高給取りだったりって、いるんですよね゛ー。現実でも。コツコツ働く小市民にはハラたちますケド。それが才能ってものなのでしょうね。)
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- かわいい、やさしい物語 4
- しゃりり 2013/04/05 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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かわい~い。やさしーい。こころが、ほっこりします。何だか疲れたり心がささくれ立ったりした時に、効くカンジがします(実際)。苦労人のヒロイン・エルサの事を、少しずつ理解して、包んで、愛おしく思っていくようになる男性主人公・ステファノスの平穏な(彼も苦労した‘王族’なのに)変化のさまが、じんわりと来ます。この作品、どろどろの愛憎や復讐や傲慢や誤解曲解に疲れた時にも(笑)、よろしいかと存じます。メインとしては物足りないと感じられる向きはあるかもしれませんが、むしろ、そう、お口直しの、‘ゆずシャーベット’。しゅわっと爽やか、ほんのり香ってちょっぴり甘くてすっぱくて。濃ゆ~いお話とか強ーいお話の合間に癒し系。たまにはこんな口あたりも良いのでは?好みはあれども、ご賞味あれ。
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- イイ味出してる側近・執事!・・・で、セットor 特集 希望 4
- しゃりり 2013/04/05 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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自己防御(遮断)壁高くて分厚い男性主人公・マノロ。しかし、心惹かれて、相手を守るとなったら、そこから踏み出して一筋の男性で、本当に良かったです。善良と前向きの砂糖菓子のかたまりのようなヒロイン・アリアン(護身術付き♡)も、いわれなき苦痛と苦労から、マノロによって救われて守られて、良かったねえぇ☆と感じ入ります。サントスがイイ味出してますね。ハーレ・コミックスには、すごくイイ味出してる側近や執事が多いですよね。是非是非、ピックアップして、集めて頂きたいです。(思いつくもの多し。アレとコレとソレとあの作品と・・・笑。)
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- ‘初穂を捧げる’ 3
- しゃりり 2013/03/31 このレビューを 43人の方が参考にしています。
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まず家督を継がせて次子を神に、ではありません。逆です。まず、神。待ちわびた待望の長子(厳しいケース、それが一人息子となる可能性があっても)、即ち最も大切なものを神に捧げる。欧米思考の根底にある(旧約聖書時代からの)キリスト教的思想の一つによるものかと思います。父(神)がそのひとり子(キリスト)を遣わすほどに世を愛して下さったのに対して、人間も己の大切なものを捧げるという新約聖書的なものも加わって。しかし、恋愛して世俗に戻る神学生とか実際にいるらしいですし、逆に本人が熱心でも“あなた聖職者にむいてませんね”と前段階(見習)中にハネられる人もいるらしいです。欧米が原作・舞台のハーレだと、こういう思想的背景や習慣や感覚の違いで、おや?ということがままありますよね。でも、その都度、ハーレって勉強になるな(笑)等と思ったりもします。(いやー、イスラム圏なんて、もっと分からなかったり知らなかったりなんですけれど。)宗教絡みは、ちょっとフクザツですが・・・。
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- いいなぁ、この男性主人公 4
- しゃりり 2013/03/29 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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生い立ちのわりに、何だかんだ言っても、真っ直ぐで思いやり深くて。動じず淡々と物事に対処するコワモテだけど、結局面倒見が良くて、天真爛漫天然系なヒロイン・ウィローに振り回されてホダされていく様がとても楽しかったです。(はじめ厄介だと呆れ憤っていた彼女と彼女が巻き起こす騒動が、最後には無いと寂しく恋しくなってしまうなんて。)ウィローが泣いたり悲しんだりしている時に、大きくがっしり自然体で支えてくれる男性主人公・ケイン。そりゃ、猫たちもなつきますわ(笑)。短く刈り上げた髪も良いですね。文月先生作品のいつもながら、会話の妙が楽しめます。
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- 最初っから正道を行けば 2
- しゃりり 2013/03/24 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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傷は浅手で済んだものを。男性主人公のカリーフ。(そうでないと‘お話’にはならないとはいえ)よりによって、13年もの時をかけて、こんなに後手後手でややこしくしたのは自業自得のハタ迷惑以外の何ものでもない。こんなに対処能力の無い身勝手とも言える男性が国王にならなくて、結果、国民は良かったのでは?とすら考えてしまいました。愛する者には、もっと誠意をもって、正面から向き合って、解決していくべきでしょう。逃げても、放置しても、お互いを、いえ、更に相手を、苦しくするだけです。(愛する女性一人にそれが出来なくて、国民を愛せるのか?) 絵は好きです。雰囲気も。でも、他の方がおっしゃるように、見辛い感じもありました。ビジュアル的にも(描線の効果の可否とか)、画面構成的にも(過去と現在の交錯とか)。話も画も、もう少しスッキリしたらなあぁ、というモヤッと感が残りました。惜しいです。♥2.5。
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- ホントに惚れさせる女 3
- しゃりり 2013/03/19 このレビューを 17人の方が参考にしています。
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‘誤解・ゴーマン・愛人扱い’の酷い男性主人公には、またか、と思いましたが、お約束。それは置いておいても、卑屈にならない、屈しないヒロイン・アンナは、いじらしく良かったです。他者をかばうにも他にやり方もあるだろうとは思いますが、自分なりに気を張って頑張っている。そして最後には、スッピンぐしゃぐしゃの泣きはらし顔でさえ愛おしいと思われるなんて、ホンモノ惚れだなと。♥3.5。
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- 【ネタバレ】スペイン男だから? 3
- しゃりり 2013/03/13 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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騒動の元、災いの元は引き離さなければならない(それも誤解だけど)、というのは分かるけれど、どうしてそれが、『たとえ彼女を誘惑しなくてはいけないとしても』につながるんだ⁈と論理の飛躍にえええ⁈となりました。男性主人公のラファエル。なんだかんだ言っても、結局、“誘惑”したかったんじゃないの。はじめから。情熱の国の男の思考回路ということなのでしょうか。つまり、連れ去ってから惚れたのではなく、一目惚れ的に惚れて、それに理由がくっついて来た。けど本人、当初無自覚、と。葛藤しつつ言い訳しつつも後書きまでどっぷり惚れてしまっている(笑)ラファエルがなんだか憎めないなと感じました。(年齢と地位の割には子供っぽいですけど、)最後は純粋に誠実でしたし。それにしても、ヒロイン・マギー、ラファエル(よりによって大天使の名)の初対面の印象が、天使のような、ではなくて『堕天使のような』なの?(笑)ベントゥーラ(わんこ)が密かにツボかも。♥3.5に近し。
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- 【ネタバレ】柔軟性のあるプレイボーイお坊ちゃま 3
- しゃりり 2013/03/03 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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素直です。男性主人公・ピーター。育ちの良さなのか、性格がひねていません。相手の女性の優れた所を、踏みつぶそうとしない。世の中には、妻や恋人が一点でも自分より優れていたりすると沽券にかかわるとか考えるのか、不快に思う男が結構いる。その才能を否定したり捨てさせようとしたり。でも、ピーターは、それを認めて尊重して、相手のありのままを生かし助力するような考え方が出来る。(家庭内では喜んで尻に敷かれて見せて、その実外では闘う有能な戦士。理想的?潔癖症だけど。笑。)途中、葛藤はあるものの、度量の大きさ鷹揚さが現れて、気持ちよく、好感が持てます。対比的に、ヒロイン・エリンの肩肘張った生き様が、かえって頑なすぎるようにも見えてしまうのですが、今日び、女性が自分の才覚を受け入れてもらって生きて行くのは大変な事もあって、経験からも身構えてしまうのでしょうねー。とにもかくにも、良い相手が見つかって良かったね、と言いたいです。
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- 【ネタバレ】何もかも持っているお嬢様の無い物ねだり(矛盾?) 3
- しゃりり 2013/03/03 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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そして、空回り?今一つ入り込んで共感出来ないカンジなのは、やはり、上流の方々の贅沢な悩み、優雅な(生活のどん底や生き死にには関係ない)お悩み、という感覚を受けるからでしょうか・・・。男性主人公・ダミアンは、思いのほか思いやりがあって真っ正直でイイ人です(ホレたら一直線。策略家だけど)。ヒロイン・シャーロットも、自分の力でやっていこうという頑張り屋です。ただ、ヒロインも男性主人公も、二人ともそろって自信家で前向きで思い込みに囚われがちで(作中に『似た者同士』とあるように)、ダブルで押しが強いので、少し周囲や読み手は疲れるのかも知れません。(『虹色のシンデレラ』は、ヒロイン兄のお話です。)
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- 『心の隙間は奪った物では決して埋まらない』 3
- しゃりり 2013/02/24 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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深い言葉が、作中に散在します。心の乾きを癒すには、奪うのではなく、与えること。それも、『苦しい時こそ与え』ること。・・・全ての傲慢非道男性主人公にこれをわからせるためにそれぞれのヒロインが存在する。それがこのお話のみならずハーレ全体の帰結、のようなメッセージ(?)を受けたような気がしました。激動は無いものの、人と人との間に微妙な緊張感が底流する。一種“読み取り”、読解を必要とする、大人なハーレだったと思います。(なので、純粋に恋や愛のときめきやドキドキを楽しもう、という向きではないですね。少し、曲者的で、好き嫌いが分かれるかもしれません。)これまた初期作。じんわり。♥3.5。
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- 【ネタバレ】いくつかの典型 3
- しゃりり 2013/02/23 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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典型的DV男ですね。ヒロイン・ユージニアの元婚約者。全て自分の思い通りに持って行こうとする粘着質のマザコン坊や。あんなことになってもまだやり直そうと言う所がもはやDVの典型です。結婚していたら、デートDVから真性家庭内DVへ。ゾッとします。彼の母も、息子のためと言いつつ結局自分の思う通りにしないと気が済まないタイプの典型。この母にして、です。一人で苦労して懸命に息子を育てて来たのでしょう。それは分かります。でも、少し間違ってしまったようです。その育て方や言動が、逆に息子の将来を閉ざし狭めてしまうのが見えていない。(ヨメさん、難しいかも。来たとしても、モメるの必至。)仕事と家庭、家族と結婚、DV、相互理解etc。初期のハーレ・コミックスですが、今でも充分に現代的な、そして現実的なお話です。初期モノには、重厚な、濃いものが多いですね。ヒロインと男性主人公・ジェラードは、落ち着いた、心の通う真の相手と結婚できて、本当に良かったです。♥3.5。
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- 【ネタバレ】国王陛下!・・・シブい。ダンディー。 3
- しゃりり 2013/02/16 このレビューを 25人の方が参考にしています。
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おステキです。「そんな男に育てた覚えは」(笑!)って。ハーレの男性主人公の父親として、稀有な、名言です。しかも、王家の結婚で、ここまで異国の平民のヨメに寛大で理解のある優しい王様って。もしや、ご自身の妃も平民の出身で、なにやらスゴいロマンスでもあったのではないかと想像します。まあ、息子の男性主人公のアレッサンドロも、そう傲慢ではなく、心を開けば、心根は優しい人でしたし。良かったね、ヒロイン・エミリー。ハーレ界には、もっと、「お父さんはそんなふうに育てた覚えはっっ!」と言ってやって欲しい傲慢非道男がいっぱいいますから(・・・そういう奴は、お父さんも傲慢?)。♥3.5に近し。
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- 【ネタバレ】ひとつだけ、残念! 3
- しゃりり 2013/02/11 このレビューを 27人の方が参考にしています。
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う~ん、どうしても、女性に手を上げる男というのは、許容できません(しかも、妊娠した相手に、仕組んだんだな、と)。いくら動揺してカッとなったとはいえ、これは・・・ヒロイン・クレアに徹底的に突き放されても当然です。残念だなー、男性主人公のマックス。それ以外は、本当はクレアにベタボレで、一生懸命に正しい関係(結婚)へ軌道を修正しようとしていて、イイ感じなのですが。それだけに、余計にこの一点が際立ってしまうような気がします。いや、そもそも、本当は一目惚れした相手に、その気持ちを認めたくなくて(『バカなプライドのせい』と言うけど。どんなプライドなんだか)愛人契約を持ち出すっていうところからして、ダメダメなんですが。(しかも秘書じゃ、パワハラだし。)でもまあ後半、よく頑張ったんですケドね!手を上げた件は、一生、恥じて下さい。♥-1。肝に銘じるっていうことで。(あと、ヒロイン母とジェームズがナイスでした☆マックスの母君も。)
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