ほんとうにラルフ＝ダイヤモンドという「父親」が好きです。 彼は女性にとっての理想の父親像の完全体ですね。 ・ドレスも宝石も金銭も家も何もかも与えてくれる ・だが、決して見返り（セッ…）は求めない ・ただただ無償にして無上であり無限の愛を与えてくれる 父親が生まれた時からいなかったヒロインに最高の父親が現れてくれたのが嬉しいです。 そして、ヒロインのサロメという名前も最適解ですね。 サロメは戯曲の影響で悪女の代名詞として最も有名な女性になってしまいましたが本来のサロメは清純・可憐そのものの無垢な女性なので（そもそも彼女はヨセフスが著した【ユダヤ古代誌】によれば洗礼者ヨハネの首を所望などしていない） 「財産目当ての悪女」と噂されているが本当は純粋で少女の様に可愛らしいヒロインは誤解されているという点においてまさに「サロメ」です。 あと其れからサロメはお母さんの無邪気さを完全に受け継いでいると思います。 ラルフから貰った慰謝料も宝石も何もかもを寄付して手放す理由が「ラルフとの結婚を愛の無い偽りにしたくなかったから」という事からもファンタジーの妖精めいた無垢さを持っている女性だと解ります。 そしてヒーローが「嬉しいね！！」と叫んで抱き締めた時のサロメの顔が母親そっくりな表情になっている姿を見て『あぁ、やっぱりサロメは少女の様な母親であるモリ―の愛らしさを受け継いだ娘なんだな、其れはモリ―がサロメの事を自分に出来る精一杯で愛して来たからなんだな』と思えます。 最高の父親と母親がいるサロメが最高の夫となる人に出逢う。 読んだ人にもこんな幸福がやって来ると良いですね。

雑誌でよみました。ヒロインの抱えている問題が最後の方で分かりましたが、思ったよりも大きくてびっくり。 あまりに辛すぎる・・ ヒロインがそれを抱えつつがんばってきたからこそ　報われたのですね。ヒーローがすべて受け止めてくれて本当に良かった。 ヒロインの抑えていた思いがあふれる最後は泣けてくる。 ヒーローの娘さんもちょっと見てみたかったですが、裁判になりそうだということなので　争って取り合いになるのもかわいそうだし、しかたないか・・。 素敵なストーリーでした。

3兄弟長男のお話でまさかお母さんが出て行った謎に迫るとは！ 愛する人に信じてもらえなくて、妊娠もしていてお母さんは諦めちゃったのでしょうか、哀しく切ないです。 3兄弟すべて花津先生でコミカライズしてくれて よかったです。

最後の独身主義の末弟のお話でした。 ヒロインが弁護士ゆえにヒーローすら知らない秘密を知ってしまい、 ヒーローを諭しつつも自分も結婚、家族について悩みます。 ヒーローあんなに優しく、大人の男性として包容力もあるのに自分に自信がないのね。 ヒーローに渡された手紙にはホロリ涙しました。 夫婦、家族の愛情と絆、一人の人間としての生き方、このシリーズを通して 語られています。小道具の意味することも解明しました。 マーケティ家の男性達はとっても素敵。 最期にブラッドに会って見たかったな。

どちらのヒーローも最初から赤面挙動不審でヒロインにほれてるのがわかるのが良かったです。短いのも丁度良かったですね。むしろ一話目は両思いになった後の話が長い！と感じたくらい。二話目ですが、妊娠を心配するヒロインに「心配は無い」と言いつつ「グッ（擬音）」って...。ハーレなのにまあえっち！とこちらが赤面した次第。この作家さんのベッドシーンは時々妙な感じにHOTです。生々しいと言うか。

ヒーローのこのセリフにぐっと来ました。充分頑張ってきたヒロインと深い悲しみの中にいるヒーローが、穏やかに心を通わせ、愛を育んでいくプロセスが素敵でした。マティーは本当に天使！周りの人たちも優しくてあたたかい。何度読んでもほっこりします。

タイムトラベラー、過去や未来への興味だけで旅をする既存の時間旅行とは全く違います。どうしても気になり忘れられない人に会うために危険を冒しても行動を起こしてしまうヒロインの切ない命がけの時間旅行。危険を冒す姉を止めようとする双子の妹。見守りながら支える夫。危険と知りながらも三度やってくる恋人を必死に救おうとするマーカス。交わるはずのない人々が交わってしまったためにやってくる苦悩。ラストに近づくにつれて盛り上がるストーリー．双子の再会と別れ。すべてが感動的。ぜひ読んでもらいたいです。

弁護士同士のやり取りから突如プロポーズに持ち込み、そこにシェイクスピアを絡ませる。さすがエリート弁護士！二人の知的会話と微笑ましい恋模様がとても素敵でした。結婚後の二人の仕事や互いの家族との関係も想像できるハッピーエンドに大満足です。

クリスマスの心温まるお話でした。夫婦愛、家族愛の作品なのでロマンチックよりクリスマス要素メインなかと思います。けれど主人公一家の好感度が抜群に高い！ヒロインは可愛らしいし、ヒーローは優しくて素敵だし、娘さんは愛らしいし、とても楽しめました。夫婦は性格良いもの同士、お互いを想いあってのすれ違いが大元、誰を信じて誰の言葉に耳を傾けるか、ヒロインの成長が見れる作品でした。ハーレクイン作品としては珍しかったような〜。ファンタジックな作品ですのでほのぼのしたいときにも最適の作品だと思います。