長年愛読して来ましたが、ヒーロー＆ヒロインの父と祖母が前面に出てくるハーレクインなんて初めてです。高齢者同士の恋がきっかけで主人公のロマンスになるなんて（笑）　この作品の主人公は２人ではなく４人ですね。「えっ？」と思いながら読み始めましたが、終始楽しめました。悪人が出て来ないのも良いです。

身分の高い者同士の結婚には「愛」以上の大切なモノがあるのは当然で、まさに王室であれば尚更です。しかしヒロインは自身の境遇があったからでしょうが、掛値無しの純真でヒーローを愛し、妻と嫁の役目を精一杯果たそうとしてた健気な想いが報われず、傷心から身を引きところは、こちらも切なかったですがヒーローの心も理解出来ました。舞台が王室という特別な世界でしたが悪者が出て来ず、心底は優しい人ばかりなのが良かったです。大好きな作品となりました（笑）

パーマーは大好きな作家で何冊も活字版を読んでいます。テキサスの牧場が舞台で荒々しい魅力のヒーローと、年若く向こう気が強いヒロインがお約束（笑）　1ページ目から内容に引き込まれてしまうのがパーマーの最大の魅力でもあります。別の方の意見にもありましたが、パーマーの作品を漫画にするには画は勿論ですが力量が必要です。この作品は読んでいてパーマーの作品とは思えませんでした。同じ作品でも印象がこんなに違うとは･･･。

とても綺麗な画で、正統派のロマンス漫画家だと感じました。活字で読んだら作品自体を、もっと深く感じたと思いますが、やはりそこは漫画、目から入るので、次から次の早い展開が正直、不可思議にも感じました。優しいけれども心に闇を抱えたヒーローと、自分の居場所がなく優しいヒロイン。ハッピーエンドはお約束ですが、何だか最初からスムーズに進み過ぎて、少し物足りなさも感じました。

元々、ダイアナ・パーマーの大ファンです！！　彼女の作品は情熱的で最初からグイグイと引き込まれてしまいます。私は活字派ですが、今回この劇画を読んで楽しくて面白くて、劇画のヒロインがいっぺんに好きになってしまいました。パーマーの作品ではあるものの、活字で読んだら、また違った作品になったと思います。話の本筋は変えず、劇画の良さを醸し出すのは、正に漫画家の力量であり、この本はそれだと感じました。悲しく暗くなりがちな部分に小さなギャグを取り入れ最後まで楽しめました。本当に凄く良かったです！！

幼少時のトラウマが原因で女性を信じられないヒーローと、純粋なヒロイン。二人は住む世界や価値観が全く違うものの、魂の根底には同じ物を求めていたことが解り･･･最後はお約束のハッピーエンドですが、定番のストーリーでも安心して読んでいられました（笑）　いつもは活字派の私ですが、劇画は目からストレートに入って来るのが良いですね！！

タイトルからして嫌なボスかと思いましたが、えらく爽やかで普通で（笑）女の子が憧れる王道的ロマンスでした。普通の青年が、ある時いきなり大富豪の孫と判り会社を任されるという葛藤は省かれたところから話はスタートしますが、異母兄弟の話もスピンオフとして描かれるのでしょうか？　賛否両論のようですが、私は好きです。

典型的なロマンス物語です。互いに望むものが違い、どうしょうもないのですが、あまりにも簡単に考えを変えた感が有り、それが「愛のなせる技」というのなら、それもそうかもしれないですが、ヒロインが気が強く可愛げない女でした（苦笑）

人生の皮肉な巡り逢わせがハッピーエンドになるという、現実には有り得ない話ですが、ひたむきなヒロインのおかげでヒーローが人間らしくなる（笑）・・そんな印象を得ました。しかしヒーローの姉の存在が終わりに近づくにつれ、不可思議でなりませんでした。本当ならば二人共（ヒロイン姉とヒーロー）は一番会いたくない存在なのでは？　ご都合良く纏めたという感じです。

少女の時に憧れた年上の男性と運命的な再会をし、障害を乗り越え初恋を実らせた話。本来のハーレクインとは良い意味で違うロマンスでした。ヒロインの前向きで天真爛漫な明るさは、傷ついた心を癒し元気付けますね！！　悪い人間が誰も登場せず、安心して読んでいられました。画も綺麗でした。

ハーレクインは活字派の私です。劇画は目から直接入って来るので、より理解出来ますね。そこが良い所だとも感じます。唯、細かな心情の描写は弱く、間違った不妊治療が縁で知り合った二人の、特にヒーローの戸惑いが、あまり感じられませんでした。

リン・グレアムのシーク物は本当に素敵です。　原作は知りませんが、このコミック版はまさにリン・グレアムの世界を忠実に、そして丁寧に描いており、非常に読み応えがありました。最初から最後までドキドキしながら読んでしまいました。　シーク物はおとぎの世界のお話でハーレクインの醍醐味ですね。　また、こういったシークは初めてでもありました。最愛の妻を守る為に自身が犠牲になり、離婚して彼女の身を守る。ヒーローが本当に素敵でした。二人が互いに重要な秘密を抱え、それを口外しないのが互いの疑惑となり回り道しましたが、これからの未来は明るいと実感させてくれる作品でした。本当に読み応え十二分でした。

没落しかけた貴族の令嬢と実利のみを取る大富豪の政略結婚。ハーレクインのお約束ですね。　実はこの作品の原作本を持っていますが、なかなか読めずにいます。思いがけずコミックが先になりました。既に内容を知ってしまいましたが、原作とコミックを比べつつ読みたいと思います。　ヒーローはヒロインに貸しがあり、その対価として結婚を迫るのですが、実は最初から愛し始めていて、最後に自分の心に気付く。そこへ辿り着くまでには色々あると想像しますが、その辺があまり感じられませんでした。 顔の表情や仕草から、ヒーローが本当にヒロインを愛しているという実感が感じられなくて残念でした。　作家先生の技量が大きく左右しますね。

何だか、けったいで･･･変った話でした。　ハーレクインには珍しい設定ですね。　噂話は広がるのも早いし本当に怖いです。おまけに人は噂話はが大好きと来ています。　これも典型的な内容ですね。　噂に尾ひれが付いて一人歩きしてしまい、もう収拾がつかない。　それにしても噂の元凶でありヒロインを憎む幼馴染は最低ですね。　こういった人間はいつか自分の行動にシッペ返しされますよ！！　犯罪の保護観察プログラムという、日本では馴染みのないシステムが作品の根底にありましたが、ヒーローも通常のハーレクイン・ヒーローとしてみたら影が薄く、トキメキ等は一切ありませんでした。　

回想劇が長く本当に長く、とても丁寧に描かれていたと感じました。原作は知りませんが、主人公の二人が愛し合いながらも別れてしまった過去、同時に互いが現在までずっと引きずっている過去が、この話の根幹であり、ヒロインが子供の頃からヒーローと共に二人で育んで来た過去がこの作品そのものだとも感じました。　こういった形でストーリーの大半が回想劇なのも珍しいです。ヒーローにとってヒロインは最初は妹的な存在であり、それが年月が経つ毎に二人に恋愛感情が生まれ、愛し、嫉妬し･･。　回り道をしましたが、二人が最後の賭けをした（笑）気持ちに正直になり良かったです。　読み応えがありました。

ほのぼのとしたお話でしたが、これは一体いつの時代の作品？？と思う程に浮世離れした作品でした。 ある意味、脳天気で心優しく、世の中の穢れを知らないヒロインと、逆境と恨みを己自身の糧にして、のし上がったヒーローのサクセスストーリーでもありますね。 大人になった二人の出会いが全く描かれておらず、いきなり本題から始まっているので、正直、解せぬ部分はありましたが、 土地と恋愛の手引きを交換条件とし、実利からのスタートが真実の愛に目覚めてしまう、よくありがちな話ではありましたが、 一気に読んでしまい、作品としての面白さや魅力は充分でした。 ヒーローが敵とする異母兄弟が良い人すぎて（笑）普通は反対なので、平坦に終わった感はありましたが･･･良かったです。

随分前に、この作品の１巻だけを読んでいました。　コースの中の１冊でしたが、１巻・２巻と続編があるにもかかわらず、当月に１巻がありましたが、翌月にも２巻は入っておらず、信じられない事に続きが読めないまま今月に至っていました。　１巻は、かなり前に読んだきりなので、既に内容も忘れており、今回２巻を読むにあたり１巻を読み直しました。　本来ならば続編のある作品に関しては同じ月に入れるべきです。　そんな訳であまり楽しめませんでした。

軽くてコメディタッチなのに、いつの間にかドンドン引き込まれてしまいました。　ヒーローは、まるでヒロインの父親みたいですね（笑）　心配で心配で、悪い男につかまりはしないか？　 たとえ真面目な男でも、彼女の魅力に気付いたらどうしようか？などなど。　本人も知らないうちに、ヒロインに魅かれ、メロメロになっている。　自分以外の男と一緒にいる事が既に許せないんですね。　そんな気持ちに最後まで気付かず、他人から言われて初めて自分の本当の気持ちに気付くなんて･･･アホです！！ 原作は知りませんが、こんなタッチの作品はコミックの方が良いのでは？　そんな風に感じたりでした。　面白かったです！！

ハーレクインにはありがちな話ですが、本当にひねくれたヒーローでした（笑）　母親を逆恨みし、そのことが女性を真剣に愛せない、女性を心底信頼出来ない心の闇になっています。　しかし、そのヒーローが家政婦であるヒロインを愛し始めたのは、心の片隅に家庭の安らぎを欲したのでは？と感じました。　男は家で待っていてくれる人が居るのが嬉しいものです。　意固地に凝り固まった了見の狭い男ですが。実母への誤解が解け、本当に大切なものに気付けて良かったです。　しかしながら不思議に思ったのは、ヒーローの母が屈辱的な手紙を長年持っていたことです。　普通なら腹立たしい怒りで、すぐに捨てます。　原作は知りませんが、コミック版は面白く読めました。

使用人と雇い主の関係が逆転し、金銭に困窮したヒロインが、かつて愛し・裏切った相手である、成功したヒーローに助けを求め、彼はその見返りにヒロインを手元に置いて･･･。　この内容はハーレクインでは、よくある話です。 今回のは、ヒーローの知らなかったヒロインの本当の境遇や、詐欺事件が絡んでいます。　それが１つ１つ解決するにつけ、主人公の二人の誤解が解けるのですが、最後が駆け足すぎて、無理やりハッピーエンドにしか感しかありませんでした。　それと両家の親の、それぞれの相手に対する思いも中途半端で、説得力に欠けました。　何だか全てが中途半端に思えてなりませんでした。

ヒーローが自分の胸１つに隠し、抱え、十字架としているものが頑なで･･･重たい･･と思うつつ読んでいました。　本当に愛しているからこそ、互いが相手に結婚という永遠の約束を望まない。　辛くて苦しいけれど、不器用な深すぎる愛なのだと思います。　 主人公２人と彼らに関わる人物達が丁寧に描かれていたと感じました。　ヒーローが亡き父の会社を取り返したい気持ちは十二分に理解出来ます。　その目標があればこそ頑張って来れたのですから。　しかし、血が通った会社よりも、もっと大切な血が通う家族達。　彼らを失ったらヒーローの人生は無意味なものになってしまう。　最後に気付き本当に良かったです。　また疎遠になっていた身内とも再会出来て･･･何よりの結末でした。

父親を救う為にヒーローに言われるまま体を提供する。　ハーレクインにはありがちな話です。　しかしながら、このヒロインは、ややこやしくて好感が持てませんでした。　気持ちが二転三転です。　確かにヒーローの提案は褒められたことではありませんが、それでもヒロインは大人としての話し合いに来たのだから、あんな子供じみた行動はおかしいです。　これまでの同じような境遇のヒロインとは全然違いました。　その後のヒーローとの展開も面白くなく･･･　唯、読み終えたという感じでした。

何だかピンと来ない話でした。　憧れのスターレーサーのヒーローと、たった１度の出会いで結ばれ、その果てに妊娠し、数年後、子供をシングルマザーとして育てるヒロインの元に、ヒーローが偶然やって来て、止まっていた時間が再び動き始める。 いつもヒロインを不安にさせるヒーローです。　私なら･･･もう関わり合いたくないです（苦笑）

最初は何だか少女マンガのような印象を持ちつつ読んでいましたが、やっと途中からハーレクインらしくなって来ました（笑）　 幼馴染のヒーローを変らず愛し続けるヒロインですが、全然気付かない彼に振り向いて欲しくて、内気なヒロインが自分を変えるべく大胆な変身を遂げます。　段々と綺麗になり、自分の知らない女性へと変わるヒロインに接しながら、いつの間にか、ヒロインが密かに愛する男性に嫉妬するようになるヒーローでしたが、 その気持ちを素直に伝えることの出来ないもどかしさ（笑） 最後の最後にやっと････真実に気付く（笑）　本当に鈍感なヒーローです。

ヒロインとヒーローとの出会い、出会ってすぐに彼と結ばれたこと、実父とのわだかまりの解決。その全てが全部トントン拍子に進み、あまりにあっけなく終わった感が否めませんでした。　 この話はヒロインの母が、妻のある名家の男性と恋に落ち、不倫の子供（ヒロイン）を産み育て、実の父親の妻の存在が、ある意味キーポイントになっていたはずですが、その辺りも都合良く進んでしまい、何だか都合の良いシンデレラストーリーと化していました。原作も同様でしょうか？　単純に事が進んだせいか？　ぺーじ数もいつもより少なく感じました。

人生、人と人との出会いは偶然ではなく必然なのかもしれません。　この作品はそんな気持ちを抱かせてくれました。　ヒロインは普通の、美人でもない、ごくありふれた人ですが、ヒーローはイタリアの実業家で貴族。　その二人が普通ではない出会いをし、彼の住む国で、互いを尊重し求め合い･･･。　内容は大変ドラマチックなのですが、何せヒロインが美人でもなく、野暮ったくて（失礼）　あまり感情移入出来ませんでした。　ヒーローの名前を騙り、家名を辱めようとした男が、最後には結果、二人を強く結びつけることになるなんて、人生とは不思議なものです。

まるで子供みたいな･･･少女みたいなヒロインでした。　唯、彼女が裕福な家の娘というのがピンと来ませんでしたが。　純粋無垢で、やはり子供みたいだから、ヒーローも関心を持ったのでしょう。　過去のトラウマから、愛を信じないヒーローと、一途に彼を愛するヒロインとでは価値観が違いすぎます。　何でも自分の思い通りにする彼と、自由にのびのびの彼女。　原作もこんな感じなのでしょうか？　　ともすると少女マンガのようであり、けれど男女の絡みも描いているのだから、やはりハーレクインですね（笑）　あまり心に残るものはありませんでしたが･･･。

面白かったです！！　内容は復讐目的の結婚で、ハーレクインお約束の内容ではありますが、画も大変綺麗で、ドキドキしながら一気に読んでしまいましたし、読み応えの十二分でした。 危険で傲慢な人と知りながらも、ヒーローを愛してしまい、愛人でも良い･･と、そこまで彼を愛してしまい、思いがけずプロポーズされ、幸せの絶頂から結婚した目的を知り、地獄に突き落とされるヒロイン。　しかも離婚も出来ない足かせがあり･･。　ヒロインに否定的な意見もありましたが、私は理解出来ました。　最終的にはヒーローの勘違いだった訳ですが、愛されての結婚ではなかった事実は変らず、夫を受け入れる事が出来ない。　互いの心の奥底は同じ気持ちなのですが、上手く絡み合えない哀しさ。　二人の感情が本当に丁寧に描かれていて堪能出来ました。

原作は知りませんが、十二分に楽しめました。　まさにハーレクインの世界が、あますところなく描かれていてドキドキしながら最後まで楽しみました。　一族の復讐に燃えるヒーローと、彼と契約結婚しなければならないヒロイン。　二人は互いの利害の上に成り立った結婚でしたが、いつしか愛するようになり、後悔と嫉妬と恋心が複雑に絡み合い、とても面白い作品でした。　自身も、いつしかヒロインの気持ちになり読み進んでいました。　途中からのヒーローの優しさが、ヒロインには反対に辛く、それでも愛さずにはいられない、女の弱さと切なさを感じました。　読み応えと作品の説得力も十二分で素晴しい作品でした。

既に原作を読んでいました。　こちらは原作に忠実で、寸分の違いもありませんでした。　ダイアナ・パーマーの世界である、傲慢な牧場経営者と無垢なヒロインが、あますところなく描かれていました。　ヒロインを昔から密かに愛し、彼女の初めての男性になると決めていたヒーローですが、怪我というアクシデントから彼は、ヒロインから距離を置きます。　互いに惹かれあう二人ですが、絶縁したくない思いから、あえて友情を口にするものの、ヒーローの妹のつまらぬ嫉妬から、身を切る思いで離れ離れに･･･。　激しい恋心と激しい嫉妬。その辺りが丁寧に描かれていて、原作の世界を忠実に画像化していました。　活字で想像する部分も、そのまま画で確認出来、本当に素晴しかったです。　画も作品の雰囲気そのもので、本当に良かった！！　堪能させて頂きました。