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- 【ネタバレ】復讐の連鎖 4
- しゃりり 2013/10/05 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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人でも国でも、復讐は復讐を呼び、憎しみと苦しみの負のスパイラル、悪循環しか呼ばない。それを断ち切る為には、許せなくても、復讐を、憎しみを、誰かがどこかで“忘れる”しかない。そしてその先に本当の幸せが見える。そんな象徴的な、そして社会的な作品と読み解くことが出来るのかもしれません。思い浮かんだのが、«復讐するは我にあり»という言葉。もともとそれは神が言った言葉で、即ち復讐と裁きは神が行う。神の領域であるから、人が手を出すべきではない、人は善を以て悪に勝て(聖書。うーん、欧米圏原作的?)、と。なかなか、難しいですけれど・・・。まあ、そもそもの“発端”を作らないことも大事ですか。(しかし、男性主人公・タロスが無意識に惹かれたのが、、ヒロイン・イヴが誘惑しようとして作った姿ではなく、彼女の本来の姿だったというのも、これまた皮肉にも暗示的?) ・・・等々いろいろ連想させられましたが、結句、小難しく考えずにハーレの、愛憎の物語としても、そのままで読み応えのある作品でした。
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- 【ネタバレ】エンディング分岐点 3
- しゃりり 2013/10/05 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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ゲームだったら、『ペトラED』なんて有りそうですよね。ハーレでも有るじゃないですか。長年恋心を抑えてプレイボーイ社長(男性主人公)に仕えてきた秘書(ヒロイン設定)が、ある日一夜を共にしてしまい・・・というお話が。その場合は、男性主人公が、けなげな秘書の魅力に気が付いて、という流れになり、愛人側が敵役と、まったく逆の設定になるわけですが。今作、特にペトラが、財産目当てというふうでもなく男性主人公・アンドレアスに惚れていて、というカンジに描かれていたので、余計にこの辺、考えてしまいました(原作は、どうなのでしょう?)。何がこの逆転の分岐点なのか。やっぱり、“ヒロイン”であれるか、は、性格?そして、そこから出てくる、物事への接し方や対処?『彼が好き』、でもそこからの“やり方”や行動の仕方・・・それが分岐点だったかな、と。なので(?)ヒロイン・クレオは、性格も行動も、本当に良い子です。ペトラも、“画策”しちゃあダメですよ。でも、アンドレアスに身勝手(&身から出たサビ)な所があったのは否定できませんけれど(苦笑。ホントに子供がいたらどうしたんだ・・・)。(ペトラもある意味ある部分被害者?)♥3.3で。
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- 画も綺麗、話も綺麗、読後感もキレイ 4
- しゃりり 2013/10/05 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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そして、こんなに感じの良い男性主人公がいたでしょうか。なかなかいません。誠実で、真っ直ぐで、愛情深くて。品のある物腰、なのに軍所属でもありしっかりしていて、好きな相手に少し不器用なところもまた味があって。誤解すらも心配と思い遣りから。おおっ、スゴイ。ゴーマン攻撃てんこ盛りのハーレ男の中にあって、ひとつの輝く星?こんな男性に守られるヒロインも、可愛らしくて頑張り屋で。(子供の父親に関しては、不用意に男を見る目がなかったけれど。)キレイで素敵なカップル。こんな二人が寄り添って、幸せになっていくと良いなと思えるお話でした。たまには傲慢でない男性主人公を見たいと思う方には、オススメかもしれません。(子供達は、是非とも母親似であって欲しいですし、男性主人公がヒロインと共にしっかり正しい方向に育てていってくれるでしょう。)
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- ショートヘアのカワイイ娘、もっとプリーズ! 4
- しゃりり 2013/10/02 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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ハーレ・コミックスって、髪の長いヒロイン率が高いですよね(原作から?)。中には、長すぎて現実にはちょっと有り得ない、鬱陶しい、等々興ざめな場合があります。実際周囲を見渡してみても、そうそう髪の長~いキラキラの人って、見かけませんしねえぇ。いくらハーレが現代のお伽話的といっても、あまりに現実離れしているのもちょっと。その点、本作のヒロイン・イブは、ショートな髪が似合っていて(職業にも合っていて)、現実にいそうな女の子だし、しっかりしていて、とってもキュート。少年ぽいのにちょっと無意識に小悪魔的で、結局彼女に惑わされて(?)振り回されちゃう男性主人公・ドリュー(富豪と言うより御曹子、そう、田舎地方のいいとこの坊ちゃん?←イイ大人なのに)に笑わせて頂きました。結構、おもしろくて好きかな?(笑)。こういうカンジも時にはイイかも、という作品です。(エミリー伯母さん、サバけていますねぇ。テオの恋も気になるなあ。弟達も。)
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- 【ネタバレ】確かに、独断で聖域に踏み込まれるのには 3
- しゃりり 2013/10/02 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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腹が立つ、と言うかショックがあります。凛さんが書かれていますが、同感有りです。が、荒療治が必要だったのかもしれない。・・・と、思う事にした。(でないと、収まらないから。笑。)男性主人公・ジェイクも後で反省してヘコんでますし。仕様がないなあ。それで許せて、それでも好きだという気持ちが凌駕するなら、確かに愛なんでしょう。ジェイクも、ヒロイン・エマの心の奥の扉をこじ開ける必要性を感じたのでしょう。ただし、それがいつも正解とは限らないので、‘聖域’については、今後もお互い、もう少し慎重な方が良いのかも・・・。精神衛生上(?)でも、又、人間としての尊厳や存在意義に係わることも有り得ますから。(結婚するなら尚更。 親しき仲にも何とやら。親しいからこそ、信頼や約束を破られるのは(思いやっての行動でも)、ダメージありますしね。) お話全体は、良いカンジでした☆(余談ですが、趣味を仕事にした途端、ツブれるというのも往々にしてあることで。もし本人が純粋に楽しみとして、栄達を望んでいないのなら、いくら惜しくても、それ以上は押しつけになります。逆に相手を壊しかねない。«型にはまらず純粋に楽しんで驚くほど自由に空を飛び回っていたのに、周りに知られて、飛び方をあれこれと批評されアドバイスされ指図され、とうとう自分の飛び方がわからなくなって、全く飛べなくなってしまった»という寓話(?)を、ちょっと思い出しました。)♥3.3で。
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- 【ネタバレ】「クリスマスに何が欲しい?」 4
- しゃりり 2013/10/02 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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ハーレに珍しく(お金持ちではあっても)一般人で大工の男性主人公・マイケルの背負うものは、とても特殊で重い出来事ですが、対して、ヒロイン・カーステンの背景が良く分からず、その辺の印象が散漫になったのが残念です。彼女については、昔、痛い大失恋(裏切り?)があったらしいと分かりますが、『叶わぬ夢リスト』の件を加えても、マイケルに比較すれば世をすねるほどの体験でもないようですし、他に何かあるのかとか、又、何の仕事をしてどうやって暮らしているのか等もまったく分からず。その‘対’を明らかにして頂けたなら、もっとじーんと来たかな?と。良い作品だけに余計に感じてしまうのかもしれません。(ただ、一方で、『ぼくよりつらい人間などいない』→もっとずっと辛い酷い境遇の人もいるかもしれない。でも、不幸や辛さは、比較の問題ではないのかもしれません。相対と絶対・・・?)それから、プレゼントが壊れてしまうシーンも、読み手としてどう受け止めたものか、戸惑う体験をしました。・・・とはいえ、クリスマスにふさわしく、人の心が癒されていく日々に、静かに、じんわりとする作品なのは間違いが無く、特にその季節には読み返してみるのに良い作品だと思います。クリスマスに一番欲しいもの、それは、それぞれに何かを抱える人たちにとって、贈り物のような奇跡の出会い、だったのかもしれません。
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- 【ネタバレ】大丈夫か?サフェイロス 3
- しゃりり 2013/09/27 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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大公も大公だが(アンタだよっ、男性主人公・アレックス)、タブロイド紙のゴシップまがいの記事を真に受けて騒ぎ、宮殿の城門に押しかける島民も島民・・・と。ううーん。でも、島民も納得(⁈)し、アレックスも大反省しているので、まあ、イイか。(←イイのか?) それにしても大丈夫なのか?ベン。あんな女性を選んじゃって⁇ ・・・いろいろと、この作品は突っ込み所を楽しむ作品、と見ました。(違う⁈笑。) 全体として、楽しめました。(こんなアレックスが、シリーズ作ではその主人公達にアドバイスしていますが、クリセイスのステファノスへのアドバイスには、“・・・実体験から、学んだな?”な一言が。合わせて読み返したら笑えました。)♥3.3。
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- 手元に置いておきたい作品 5
- しゃりり 2013/09/22 このレビューを 21人の方が参考にしています。
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個人的に、本来的には、出来れば電子媒体よりも紙媒体で味わい楽しみたい(その方が性に合う)タイプ。なので、特に、心惹かれる作品には、よりその傾向が強いようです。そんな中で、本作は、紙媒体(本)で是非に手元に持っていたいと思う作品の一つです。穏やかで、じんわりしっとり。心の動きを、在り方を、丁寧に自然に、辿って行きます。人と自然によって「身体だけでなく心も癒」し癒されてゆく。そんな作品。秋のヨークシャーの美しさ穏やかさ、そしてその息吹までも感じさせる。・・・是非、読んで味わって欲しい逸品だと思います。(立ち読み部分で引き込まれますが、その後もさらに秀逸です。)
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- 【ネタバレ】準備段階が大事でしょう(何事も) 3
- しゃりり 2013/09/21 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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男性主人公・ロレンツォもだけど、ヒロイン・マリサの家族も(カネだけもらっといて)、準備しなさすぎです。もっと前の段階から、状況や事情、気持ち等をヒロインに説明して、周辺から準備(少なくとも方向性)を詰めておくべき。特に子供から抜け出せていないような若い子が花嫁で、しかも侯爵家の婚礼ともなれば、もっとデリケートかつ周到であるべきでは?ヒロインの身体の問題にしても(後からわかるって・・・)、心の問題にしても。そういう準備を怠るから、問題は後になるほど、こじれるし大きくなる。危機管理というか危険予測・回避に関して、侯爵家(とその周辺)、経営・運営、大丈夫なのか⁈ と不安になります。その上に後先考えずに感情で酷い事していては、余計にこじれるのは必至ですし。とにもかくにも、“慎重に正攻法”が一番はやいのかも、とハーレを読んでいると感じます。それじゃ、例によってお話にならないのでしょうが(笑)。ともあれ、男性主人公、不器用すぎですね。(確かに衝撃度高めの作品です。が、立ち読み部分で想像していたほど酷い展開ではありませんでした。一度で後悔していましたし。中にはいますよね、何度もヒロインいたぶる輩も。でも、傷付いたからって、他に手ぇ出しちゃダメでしょう。8ヶ月すら辛抱できない愛って・・・?また何かあるたびに愛人に慰めを求めそうで、これまた、今後が不安です。外で子供、作りそうだし・・・。跡継ぎ・・・。)♥は3.3位で。
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- 【ネタバレ】うーん☆・・・そして、“サンタクロースはホントにいるの?” 3
- しゃりり 2013/09/20 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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少し、ゴチャゴチャしちゃいましたかねー。牧先生のお話、好きなのですけど、今回は、先生の画質とお話の関係具合で、そんな感覚を覚えました。じんわり良いお話♡なのですが、もう少し、“スッキリ感”が欲しかったかも。(うわっ、ゼイタク?) 妖精譚を信じる子供にどう接するか・・・は、親兄弟もしくは友達からの“サンタさんはいないんだよ”の通過儀礼(?)に似ている?これに対しての答えは?・・・目に見えるものが全てじゃないよ。見えない=無い、ということではないんだよ。アメリカは、サンタクロースの存在を信じる女の子の手紙に、そんなふうに社説(ニューヨーク・サン)でちゃんと答えちゃうようなお国。(この有名な社説が素敵。妖精にも触れているようで、欧米の人は、これを連想するのかな?)そして、年月と共に分かってくる。サンタの心を持つ全ての人がサンタでもあるんだよ・・・と?(それにしてもホント、姿を変え形を変え、『ジェム』はいろんな所で活躍しているみたいですね。)
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- ちょっとびっくり。おもしろい! 3
- しゃりり 2013/09/15 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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邦題やあらすじから、う゛ーん、どうかな゛~?と思って読んだのですが。イイです。読んでいて楽しかったですし、読後感も良いお話です。アラブの王宮の政権争いだハーレム問題だといっても、ドロドロ感は無し。それどころか、カラリと爽やか。確かに突っ込み所はあるでしょうが、それさえ突き抜けて微笑ましい⁈ ひとえに、人物達の人柄によるものでしょう。明るくあっけらかんとしてて前向きなヒロイン・ピッパは、まるで走り回る姫ヒマワリの様。彼女を(からかいながらも)大切に思うようになる男性主人公・ミコラも、穏やかで、アプローチも正攻法。(国王なのに強引じゃない。笑。)ハーレムの女性達や衛兵も、イイ人たち。宮殿内は、『陽気な動物園』ならぬ‘楽しいワンダーランド’⁈ 何かちょっと邦題がそぐわない気がするのですが、深く考えずに軽く明るく気を晴らしたい時に、ちょっと良いかもしれないと思う作品です。(何箇所かある“どうゆう”“こうゆう”の表記は気になりますが。・・・←意図的なのでしょうか・・・?) ♥3.8?4に近し。
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- 読み終わり感がイイな~ 4
- しゃりり 2013/09/15 このレビューを 22人の方が参考にしています。
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文月先生の作品は、読み終わった後の感覚がじんわりと良いものが多い感じがします。本作もそうでした。じれったくて可愛くて、イイ大人の男性主人公・チェイン(しかも企業の会長)が、若い純真無自覚秘書のヒロイン・ジョリーンに振り回されて(?)、惚れた相手に内心ヤキモキする様が楽しかったです。ラストの大告白(説明)大会も、ハーレには男の変なプライド等で自分の気持ちを説明しも解き明かしもしない傲慢男(←誤解の大元凶)が多い中で、異彩かつ好感でした。こうやって歩み寄って向き合って、打ち明け合って話していければ、今後も安心安泰ですね。それにしても、描写背景はフルに仕事三昧、会議に実地見学・打合せに交渉メインのフル出張。二人とも(いや、関係者一同)良く働くなあ。こんなに仕事しながら恋してる作品も珍しい⁈ だって、多くの作品で、“あなたたち仕事どうしたの”状態が多い様な気がしたりしていたので(笑)。これだけ仕事こなしながらの恋愛、やっぱ有能でないとダメなのね。
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- 【ネタバレ】ただ信じる 4
- しゃりり 2013/09/15 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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証拠も証明も無しに、その相手を信じ、信頼する。難しいことです。究極、宗教もそうなのかも知れませんが、ハーレ永遠の課題なのかもしれません。それが出来れば、ハーレのストーリーは大半無くなるワケですし(笑)。蔓延していますからね-。ヒロインの言うことを信じずに、疑い、誹謗し、傷付けて、しまいには逃げられちゃう傲慢非道男性主人公。証拠の手紙や写真・証言、医者の検査結果や診断やらが出て、はじめて信じる。でも、それって、“信じる”っていうのと違いますから。それでは駄目だと、それでは信じているということにはならないのだと、それを、本作のヒロイン・ペトラが男性主人公・リサンドロスに正面から突き付けています。それが出来ないのならば、『終わっているの』だとまで。なんて真っ当な、真っ向勝負なヒロインなんだ!しかも正論!(若いのに!理想論かもしれなくても。)と、ただただ拍手。それにひきかえ、男どもが情けないなあ。でも、まあ、仕方がないか・・・とラストでミョウに納得しちゃったのは、もり先生の筆致の妙でしょうか(?笑)。まあ、男性主人公を疑うヒロイン、というパターンもハーレにはありますが。人知を超えて、理屈を超えて、ただ信じる。それは究極なのかも知れません。
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- 【ネタバレ】え?こーゆーカンジ? 2
- しゃりり 2013/09/14 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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ラストで、思わず(スミマセン)口にしてしまいました。前半立ち読み部分での期待度がとても高かっただけに、後半の密度に逆に少し肩すかし?本当に惜しい。配分やバランスが、もう少し整っていると、全体の濃度・密度が上がって良かったかもしれない・・・などと思ってしまいました。ところで、発端は、遺言と言うより、経営ミスによる財政破綻で、既に『取引』が出来上がっていたっていうことですね?遺言だったら、遺留分減殺等で『法的に無効にできるはず』のケースにもなり得るし。そもそも、そんな‘企業’で(非公開株だとしても)『一族で株の100%を保有』なんて出来るのでしょうか。他の株主が少なからずいるはずでは。欧米は違う?結局、遺言も取引も口実で、ヒロイン・アリーシャを案じた父の二重の策だったのでしょうね。しかし、男性主人公・ルーカスを評する記述も、『毎年何人もの美女とゴシップ誌で騒がれ』て『清廉潔白』『誠実』?・・・あわわ、考え始めるとドロ沼なので、カット。笑。でも、庇護者タイプで、アリーシャには今度こそ幸運ですね。全体にとても‘惜しい感’があった(特に後半イロイロ)読後の為、 ♥2.6。辛めでスミマセン。
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- 【ネタバレ】読んでいて、気が付いた・・・ 3
- しゃりり 2013/09/09 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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というか、気付かされました。自分の嗜好性に。お話自体は、年月の分じれったいけれども、それも相まって、とても魅力的です。良いと思います。でも、何か一つ、モヤモヤ感が。で、ハタと。私事で恐縮ですが、(他の作品のケースも含めて)どうも、‘幼なじみモノ’が多分、個人的に、イマイチなのか⁈ と。幼なじみというものが存在しない様な環境で育って来た人間なので(?)、何か一つ薄紙一枚隔てた様な、そんな感覚になってしまうのですよね。そして、むかーし読んだ少女漫画のセリフを思い出してしまいました。彼氏がその幼なじみとくっついてしまった女の子が泣きながら言う、「幼なじみっていうだけで恋が叶うのなら」イイわよね、イヤミや皮肉の一つも言いたくなるわ、云々というもの。男性主人公・ニックに別れを告げられた女性達からすれば、こう?(幼なじみよりも他の子とるケースも勿論あるので一概にそうとは言い切れませんが)過ごしてきた年月の差や濃さは絶大?スタート地点から大差有り?環境によってチャンスに差?それも運命?とか、考えてしまう時点でイカンのか私。ダメですねぇ(笑)。幼なじみモノ好きな方には、とっても素敵な作品です☆ニック、カッコイイし。(それにしてもヒロイン、甘えすぎだ。)
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- 【ネタバレ】ティピカルというかベーシックな作品 3
- しゃりり 2013/09/09 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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という感じでした。なので、筋立てや展開の想像も付きやすく、ある意味、安心して読めます。宮本先生のいつものキラキラと怒濤の(?)勢いとは幾分抑えられて、しっとりとした感じで進みます。この“しっとり”をじんわりと味わうか、物足りないと感じるかは、様々かと。それにしても、老婆心ながら、不安の残るラストなのですが。ヒロインの義弟は世俗まみれの凡庸で、子爵家が不安。ヒロインの継娘ジョージーナもまだ子供で、その彼女を溺愛する男性主人公の弟ジェイミーもまだまだといった感じで、伯爵家も不安。でもって、ヒロイン・エマと男性主人公・アレックスも、新大陸行きって、この時代、命がけの大変さだよ~?等々で不安。・・・でも、愛が全てを解決するんですよね・・・。きっと。
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- 名前だけで言えば、 3
- しゃりり 2013/09/07 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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『トリスタン』(“悲しみの子”の意味)でも合ってたかも、とか思う程に、不運と言うか悲運の人ですね。男性主人公・ランス。なのに、ひねくれて人に酷い事をしたり言ったりせず、とてもまっすぐで思いやり深い。本当に正しき“騎士”の心の持ち主です。こんなランスに巡り逢ったヒロイン・アンドレア。彼女にとって、それは不幸な出来事の後の一筋の明かりでしたが、またランスにとっても希望でした。二人で幸せを築き上げてゆくラストがじんわり来ます。ひとつ、アーサー王伝説って、イギリスというイメージがあったので、フランスが舞台・・・?って違和感があったのですが、そうか、ランスロット、出自がフランス。ううーん、あやふやでうろ覚えな知識の私には、ちょっと調べ直したりしてお勉強になります(笑)。♥3.5。
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- キチッとまとまったお話です 3
- しゃりり 2013/09/01 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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ストーリー的にも、心の経緯的にも。でも、う゛~~ん。期待しすぎた(?)のかなー。う゛う゛う゛む。ただ、ヒロイン・アレイナの母、レディ・ヴェロニカ(若過ぎですお母様)はお見事な気っ風でした。男性主人公・リュシアンも、まあ、かないませんね。あの母にして、この娘でしょうか?亡き父君も良い男だったのだろうと拝察します。それにしてもリュシアン、フクザツな男だなー。(境遇からも)気持ちは分かるんですけどね。(ところで、リュシアンの母は、本当に心から後悔して修道院に入ったのだろうか?とか考えてしまいます。ヒロイン母とは対照的な母・妻、ですね。)
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- もう一ひねり欲しかった 3
- しゃりり 2013/09/01 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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もしくは、もう一スパイス!穏やかすぎるというか、白身魚のムニエルのような・・・。上品で美味しいんだけれども、あっさりしていて、食べた感じがしない。もう一つ、どこかにパンチが欲しい。惜しいなぁ、と。ホントに。主人公達もそれぞれに良いカンジでしたし、素材と方向性は好きなんですケド。今回は、無理のない、実際にあるかもしれない様なすれ違いな(アリエナイだろの突っ込みの少ない)お話でしたが、その分起伏も低めで(?)、『淡々』具合が、ちょっとだけ、ビミョーだった、ということでしょうか。
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- 【ネタバレ】うっっわー。スゴイ一言。 3
- しゃりり 2013/08/31 このレビューを 20人の方が参考にしています。
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「これ以上資産を増やしても面倒なだけだし」。・・・財産目当てのプロポーズと指弾されて、男性主人公・セバスチャンが、サラッと返したセリフがコレ。この一言で、吹っ飛びました。どんだけ金持ちなんだ。・・・言ってみたいわ゛⌘ 会社を手に入れる為とか、のし上がる為とか、手段選ばずヒロイン達を陥れ貶める輩も多いハーレの中、こ、これには、あっけらかんと毒気を抜かれました(笑)。とどめ、「今僕が欲しいものは金では手に入らないからね」と。そうか。金満ち足りて愛、か。と、ヒネたナナメな感想をつぶやいてしまう私は小物のビンボー人ですね。男性主人公、大物なのか、何なのか。ちょっとご都合主義な感覚はあっても、楽しめました(笑)。♥3.3くらい。
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- 【ネタバレ】かくも長き不在 3
- しゃりり 2013/08/31 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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新婚旅行という名の捜索旅にしろ、その後のラストの紀行(半年⁈・・・2頁で。笑)にしろ、そんなに御当主様本人が領地(本国)を不在にしていて大丈夫なのか⁈ 男性主人公・マグナス⁈ とかヘンな所でハラハラしてしまいました。きっと、有能かつ忠実な家令や執事がいたのでしょうね(ま、領地に帰らずロンドンで遊び暮らす貴族とかもいたようですし)。お話は、何かバタバタッと、想像していたより‘コンパクト’にまとまってしまったかなという感じがしました。後半、もっと膨らむ(話的にも、旅的にも)のかな?と思っていたところ、旅の途中で急速収束。主人公二人の在り様がイイカンジだったので、うーん、惜しいです。ホント、2巻モノにしても良かったのではないでしょうか。画については、一見雑っぽく見えるきらいもありますが、一つの画風・個性と考えて、魅力的な描き手先生だと思います。マグナスは美麗だし、ヒロイン・タリーも可愛いし(弟もハンサムになりそうだ)。惜しい分辛めで、♥3.4。
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- 思い込みと決め付けと 3
- しゃりり 2013/08/24 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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が激しい一族だなあと、このシリーズを読んでいるとつくづく思います。そういう遺伝的家系なのでしょうか(←それで弁護士家系って・・・)。ヒロイン・ケイティの双子の姉・ルイーズも凄かったけれども、妹も妹で、凄い・・・。性格は違う様でも、似たような事(横恋慕して、それを止めてくれた相手と・・・というパターン)しているわけですし。うーん。本作の男性主人公・セブをはじめ、この一族に関わると、振り回されますね。お気の毒(笑)。でも、すったもんだ有っても、それで自分に合う相手であれば、オーライなわけで・・・。お疲れ様です。(巧みな画なのに、独立して味わえる一作というより、シリーズという枠にとらわれた一作に感じられて、少し残念?)♥2.8で。
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- 三兄弟から三兄弟へ? 3
- しゃりり 2013/08/23 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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素敵な三兄弟です。ハンター家の三人の三者三様の魅力を、容姿・性格から行動まで、英先生が、流石、上手に見事に描き分けています。そのお相手のヒロイン達もまた三者三様。シリーズ作品を同じ描き手先生が手がけていると、安心ですし、楽しみも倍増します。一作一作独立して読めますし、その一方で三作の流れもあって、それも楽しめる作品です。3部作ラストの今作のヒロイン・ステイジー。彼女からまた他の流れへ(?)という期待も☆原作の方には、気になる彼女の兄達、プリンス三兄弟のお話(シリーズ)もあるようですね。コミック化はまだ(?)のようですが、是非、英先生で、お願いしたいです!♥3.5(個人的には、この三作目が一番楽しめたか、な?と)。
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- 【ネタバレ】かじってみたら、 3
- しゃりり 2013/08/22 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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食べてみたら思いがけず美味しかった、ってこと?男性主人公・ニコロ。ヒロイン・ダニエラにキツい意地の悪い態度をとっていたのに、仮面舞踏会の夜に彼女と知らずに抱いてしまった後の変化といったら。食わず嫌いののち中毒かよ。と、思わず突っ込みたくなりました。が、いや、これは、一度でも触れてしまったら前後不覚に夢中になってしまうと深層意識で感知して、嫌いなんだと思い込もうとした無意識の退避行動だったのか?・・・→なんだ。結局、出会った頃からの変型一目惚れの一種かい(笑)?その、最初の頃の気持ちを認めたくない無意識は子供みたいだけれども(気付くキッカケと動機が身体の相性(?)というのも少々ナンですが)、思いを認めてからは一直線なのはまずまずです。しかし、ダニエラの祖父の描写や、彼女の前夫に何をどう言ったのか等々、他にもスッキリしない要素も多く、不満も少々。子供達の後日談よりも、その辺をもう少しクリアに描いて欲しかったです。
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- いろいろと混在してる?混沌してる? 2
- しゃりり 2013/08/17 このレビューを 4人の方が参考にしています。
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・・・言動一つ取っても、いくら田舎から出て来た牧師の娘といったって、現代でここまで浮世離れ(?)しているというか世事に疎い女の子がいるものなんでしょうか?22才にしては、処世も考えも子供子供ですし・・・(女性、というよりは女の子、です)。大いに疑問でした。それから、舞台はロンドンですよね?記述や描写が、英国国教会とカトリックとプロテスタントがごっちゃな様なカンジがするんですが。気のせいでしょうか。(あ・・・、気付いちゃいました。そういう事とかいろいろな事が引っかかってしまって、個人的に、‘牧師の娘’ 的設定関連が、少し苦手かもしれません。←もちろん、良いものも有りますが。)それに、その世間知らずのウブな女の子を口説くことを第一目的に職権を濫用する男性主人公も男性主人公ですし・・・。絵柄は好きなんですが、今作は、しっくり来ませんでした。♥2.5切り?
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- 【ネタバレ】とても綺麗で丁寧 3
- しゃりり 2013/08/17 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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に描き込まれた2作だと思います。両方とも素敵なのですが、1作目の方が好きかな?クリスマスのわかりやすい恋と愛の出会いのショートストーリー。2作目は、“幼なじみモノ” がイマイチ苦手(?)な私でもOKな甘酸っぱいお話。ただし、男性主人公が両親に背を押されて謝り(告白)に行ったのは、赤ちゃんが生まれてから?生まれる前?いくらすれ違って別居してても、愛しているなら一人で出産させるのはドヒンシュクです。(立ち会え!もとい、駆け付けろ!せめて、生む前に修復しろ。というわけで、出産前だと読み解きたい・・・。)♥3.5に近いです。
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- おわっ、悲劇じゃない!ドロドロじゃない! 3
- しゃりり 2013/08/09 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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光﨑先生なのに!・・・って、スミマセン。だって、光﨑先生のハーレ・コミックスというと、ホントにハッピーエンドになるのか⁈ というような悲劇的嘆き的展開や、収拾が付くのか⁈ というようなドロドロがほとんど(あわわ)な印象なのに(ス、スミマセン)、これは違う!明るい!軽快!コメディタッチあり⁈ 男性主人公が酷い事言わない⁈ しかも、ダイアナ・パーマーなのに⁈ (・・・偏見だらけ・・・?笑)とにもかくにも、読後感もあっけらかんと明るい、意外なお話でしたー。いやー、ビックリ。
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- 極みの一作 5
- しゃりり 2013/08/05 このレビューを 33人の方が参考にしています。
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ハーレにもいろいろな分類、方向性がありますが、その中の一端・一極の、代表的作品だと思います。昨今多めに見られる激情型・大事件(事故・妊娠・復讐等含む)発生型・ドロドロ混沌型等(勿論これらも良いのですが)と対極を成す、穏やか型・日常型・清涼型とでも申しましょうか。ちょっとした気付きや想いの積み重ねで、日々の平凡な過ぎゆく生活が、一日一日が、変わって行き、輝いて行く。牧先生の画や描写と相まって、読み終わった後に、じんわりと深い、穏やかさ、温かな爽やかさの残る愛情の物語になっています。今思えば、ハーレ・コミックスに手を付け(もとい、引き込まれ)始める入り口になった作品の一つです。・・・変わらないクラシックな良さ、是非読んで、味わってみて欲しいと思います。
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- 夏バテにも、冬の冷えにも効く一作かも 4
- しゃりり 2013/08/04 このレビューを 1人の方が参考にしています。
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最近、夏バテしたのか、濃ゆ~いお話の合間に、爽やか風味を求める自分に気が付きました(笑)。そんな時に、この作品の涼風。しっかり者であろうとする健気なヒロインと、はじめ誤解をしていたけれどもそれを知って支えようとする男性主人公。ぎこちない近付き方から入って、引き込まれます。どちらも激情的にはならず、抑えながらも惹かれてゆくじれったさ優しさ。絵柄と相まって優しく吹き抜ける風を感じる印象でした。(谷口先生の描く男性主人公も、独特の雰囲気というか色気(?)があって、結構惹かれるのですよね。いつも。)題から思っていたほど‘危険’ではないピュアな一作(笑)。冬に読んでも、ほっこりでしょう。
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- イイやつだなー 4
- しゃりり 2013/08/04 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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この男性主人公。頼れるけど、可愛げもある。画策無しに、前向き、ストレート。熱くて強引だけと傲慢じゃない。相手の気持ちや立場も考えられる。(最後にちょっと暴走しちゃうけどね。)ちょっかいだして構いたくなるのもわかるな、弟嫁・ガビィ。その立場、オイシイかも(笑)。忠津先生、懐かしくてビックリ。嬉しいです。うっすら記憶にいらっしゃった先生で(スミマセン)、幼い頃でしたので、作品というよりも、絵、ぬりえした記憶が・・・(あわわ)。可愛い女の子の絵が大好きで、よく懸命に塗ったような。今作を見ても、とても優しくて清潔感があって、好感が持てる素敵な画でした。そう、作中の白い薔薇のような。あとがきも含めて、これからもこの品の良ーい‘おっとりさ’を期待しています。(しかし、いろんなイミで、“フィアンセがいるのに”だったわけですね。笑。)
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