自業自得とはいえ、一族一致で「元凶がいなくなったので全ての問題は解決」的な扱いを受けるジーサマの存在って・・・。そんな因業なジーサマの死を静かに悼むマディは、強くはなったけれど優しいままでした。対してマックスの顔立ちが改心する前の妖しげな表情だったので、ちょっとビビッていたら、黒マックス様はマディに嫌われることを何より恐れているって可愛すぎるだろう！マディと改めて絆を深めたことにより、ラスト美貌に磨きがかかりました。今作のヒーローはマックス、次いでデイビットだと思って読んだので、私にはとっても面白かった。それにしてもヒロインオリビアの余裕のなさが、刻まれてきた傷の深さを物語っていて痛々しかった。散々酷い目にあわされてきてたからこそデイビットのよき祖父ぶりに「じゃあ私はなんだったの」と更に傷つく負のスパイラル。キャスパーはサンドバックでなかったら、抱き枕か。オリビア、一人で折り合いをつけて抱き枕を支点にして立ち直ったような気がするのですが。確かにサンドバックは気の毒だけれど、それを理由に夫婦関係が破たんしかけ、文字通りヒーローが不在。オリビアは傷つきながらも成長したと思うのですが、キャスパー、夫婦再生のために何か努力したっけ？（オリビアの心の拠り所になり得た献身は、放浪時のアレでぶち壊しになった感が）呑気に一人リフレッシュしていただけだろう。そう思ってしまって満点評価ではないのですが、一族の物語を紡ぐ、というのが今作の目的でＨ／Ｈはとりあえず形だけっていうのが原作のスタイルなんでしょうか。巨匠の考えることはわからん。

私もこのヒーローが許せません。レイプして、結婚しても子供だけ取り上げて離婚するつもりだったとか本当に最低です。 姑はまだ酷いことを言ったくらいで罪も軽いし最後にはテーブルコーディネイトをさせたらなんて物言いで折れてくれましたけどねぇ……。 ヒロインも過去の自分を否定するばかりで何だかなぁという感じでした。

もやもや残るんだけど。ヒーローはなに流されてキスしてんのか…とがっかり。でもマックスとマディが好きなので二人のその後はとても良かったです。

絵は、うーん。まぁ、申し訳ないけれど、そうかーこんな感じかーって読んでます。暮林さんの個性なんだろうなーって。でも、カラーはいい感じなんだけれどなー。 で、ひどいのはヒーローですかね。ヒロインの元旦那が出て来た時の態度。あとで、あれは……なんて言われても、ちょっとひどすぎやしないですかねぇ。 お話的にもあまり受け入れられない感じのヒーローだったので、残念です。

このシリーズは全部読んでいますが、今回が一番面白くないし納得いかない。なんだか内容もマックスとマディのお話なのか？ってくらい誰が主人公なのかわかりません。そのせいでオリビアやキャスパーの苦悩が薄れてしまって、二人がモトサヤに戻っても感動が薄い。むしろマディ良かったね、という感想しか浮かばない辺り、やはりマックスとマディの物語だったのか…マディのその後が気になってはいたから良かったと言えば良かったんだけど。オリビアにモリーとの事言わないの？別居とは言えまだ既婚者なのにあれはアソコで電話が鳴らなかったら不倫？いくら奥さんに出ていけって言われたからってケジメつけないで女とキスしてる場合か？お義父さんからの電話でもケジメつけろって言われたんじゃ？彼女に辛辣な言葉を投げつけた自覚あるの？大人になれって最悪の言葉。オリビアの苦悩はあんまり解決してない感じだし、この夫婦のその後が心配だ。生い立ちなんてそう簡単に乗り越えられないからこそ、パートナーが心に寄り添ってくれる事が大事で…肝心な時に冷ややかだったのに「君を受け止められるのは僕だけ」とか嘘でしょ？オリビアは苦しくても異性には逃げなかっただけ彼女の方が良識的だよ。マックスとマディの性別を逆転させた物語って感じだけど、キャスパーが無理だった。でも橋本先生の作品なので☆2。

元夫のヒーロー兄。最後に愛してるって言い残したからなんだって？ 10代の女の子レイプして無理矢理結婚して暴力に借金苦まで背負わせておいて愛してるのは本当だよって？お酒がなくても酔えるみたいですね。 あとヒーローもあれだけ騙しうち、誘拐まがい、慣れない砂漠越え、とやってきて信じろもないよ。一回寝ただけで自分の真実を理解し合えるなんてファンタジーかハーレクインだけだよ。 息子が思慮深くとってもいい子のようなのでハートはおまけです。

なんだろう、話自体がすきじゃないかもしれない。橋本先生の本はどれもだいたい好きだけれど、この話は多分話自体が受け付けない。罪に対する赦し、人は完璧でないことを謳ったシリーズであるけれど、それにしては尺が足りてない気がしてしまう。なんか現実にありそうだけど、もやもやもやもやもやもやする。どこが悪いとか否定するわけじゃないんだけどもやもやもやもやもやもやする。 完璧でないが故に苦悩する人々の赦しと再生が描きたかったはずなのに、すべてが薄まってしまってるからかなぁ…？もはやヒロインがマディにとって食われてるし…。 ヒロインが一番辛い時に居なくて、最後帰ってきたキャスパーもなんなんだ！？って思ってしまった…。他の女と浮気しといて何が『君を受け入れることができるのは俺だけ』だよ！ヒロインの苦悩を真に理解する人は居ないから、頑張って自分で乗り越えろってこと？？見ず知らずの若い女と妻を比べて、この子は偉いなんて言う夫やだな…。

造園の会社はつぶれてしまったの？借金を返すアテはあったのかな。最後が駆け足でしたけど、クソババァの啖呵のくだりはスカっとしました！

仕事も母親もプロフェッショナル、と厳しい女性上司から認められるところ、グッときてしまいました。 仕事と子育て、一生懸命やっていてもどちらも中途半端に感じてしまう自分には、明日も誠実に両方に対して取り組もう、ヒロインみたいに前向きにがんばろう！と思いました。 読後感も爽やかで、読んでよかったと思える作品です。

テンポ良く…と言えばそうなんだけど、いつのまに２人は愛をはぐくんだんだい！？というスピード恋愛。ま、このお話は２人の母の愛がテーマなのでしょうが、ヒーローの活躍はほぼゼロで魅力がわからなかった。そもそも大事な手紙の住所間違えるって…死に目に会えなかったのはおまえのせいだっつーの！！

読み始めた当初からおなかが空きました（笑）食いしん坊にとってはたまりません＾＾；ヒロインも気持ちよく食べていて可愛かったし。それだけでなくシェフとしての自負と誇りを持ったヒロインの姿も同性として素敵に思いました。ビジュアルも良かったのですが、めっちゃ不満なのは最後のウェディングドレスをまとったヒロインの姿、ありゃないわ～。センスが・・・。

藍まりとさんのカウボーイの描き方の上手い事と言ったら。こんな素敵な奥地のカウボーイがいたらたまらないです。 原作も既読でとても好きだったので雰囲気がそのままでとても感動しました。ジェシカハートの良さは普通の良く働く男女の恋愛に醍醐味があると思います。このヒロインもヒーローも良く働き、お互いに唯一人の存在になる所が好きです。そして奥地の雄大な景色。流石藍まりとさんだと思いました。