本当は分裂は避けられない!? 中国の歴史
巨大国家でありながら脆弱、その歴史的必然
中国の歴史を振り返ってみると、これほど外国の侵略に対してあっさりと屈服し、支配を受け入れてきた民族もない。共産党がいまでも抗日を国是としている理由、中国でもっとも尊敬されている日本人が大平正芳である理由など、中国人も知らない本当の中国史!
習近平主席は就任以来、強権発動で大国としての世界的地位を確立し、かつての「中華民族の栄光」をとり戻そうとしているかのように見える。しかし、国内では無秩序な開発によって、大気汚染、水資源汚染などは甚だしく、およそ人間が安心して暮らせるような環境ではなくなってきてしまった。中国共産党の一党独裁がいつ壊れるかはわからないが、崩壊しはじめたら急激だろう。共産党の上層部は、家族の誰かを海外に移住させ、そこに大金を送付して、崩壊に備えているという話もある。「反日を掲げ、反日教育を受けてきても、結局優れた日本製品を買う中国人たち」彼らは一体どのようにして生まれてきたのだろうか? 日本人にもなじみ深い中国の歴史をひもときつつ、矛盾にみちた現代中国までの成り立ちを探る!
第一章 中国は四〇〇年の歴史しかないという理由
第二章 五六民族による多民族国家の矛盾
第三章 神話の世界と漢字の誕生──三皇五帝と夏・殷・周
第四章 始皇帝とナポレオン──秦・漢
第五章 日中外交事始め──三国・南朝
第六章 北朝から生まれた隋・唐帝国──五胡十六国・北朝・隋
第七章 大唐帝国の国際感覚──唐・五代十国
第八章 経済は超一流で軍事は三流の宋、これと真逆の大元帝国――宋・金
第九章 遊牧民族と漢民族と海洋民族──元・明
第一〇章 満・漢・蒙の連合王国と紫禁城の黄昏――清
第一一章 近代中国の誕生と苦悩――中華民国
第一二章 赤い中国の資本主義的躍進──中華人民共和国
第一三章 中国にとっての少数民族と領土
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(C) 2015 Kazuo Yawata
出版日:2015/04/15