20歳の自分に教えたい地政学のきほん
日本と世界の成り立ちや思惑を読み解ける!
いちばんやさしい地政学の入門書
地政学とは「地理学」と「政治学」を組み合わせたもの。
地政学の視点で国際情勢や歴史をみると、地理的条件から各国の政治が左右されてきたことがよくわかる。さらに言えば「国の性格」のようなものまで、地理の影響を受けています。
地政学が理解できると、世界の国々の成り立ちや思惑が見えてきます。
◎地理が国の性格を左右するって、どいうこと?
◎「ランドパワー」「シーパワー」ってなに?
◎「チョークポイント」とは?
◎なぜ北朝鮮は核・ミサイル開発を続けられるのか?
◎アメリカと中国の勢力争いはどうなるのか?
池上さんが、世界の成り立ちや思惑を地政学からやさしく読み解きます。
※カバー画像が異なる場合があります。
はじめに──「地政学」には落とし穴もある
第1章 地政学とは? ──シーパワーとランドパワーの国がある
地政学でわかる国際情勢やその国の狙い
貿易立国の国・日本は「シーパワー」
領土を拡大する傾向が強い「ランドパワー」
世界の覇権を握るのはシーパワーの国!? ほか
第2章 地政学で「ロシアのウクライナ侵攻」を読み解く ──注目すべきはヨーロッパのディフェンスライン
冷戦時代に続いたソ連と西の同盟の勢力争い
ソ連崩壊後、ディフェンスラインが東へ動いた
「ウクライナのNATO加盟は認められない」
内陸国のロシアは海路を確保したい ほか
第3章 地政学で「アメリカと中国の勢力争い」を読み解く ──地図から中国の狡猾な狙いが見えてくる
シーパワーがアメリカ、ランドパワーが中国
日本の近くにあったディフェンスラインと緩衝地帯
アメリカと中国が対立する朝鮮半島
中国が海へ出るルートを邪魔する日本列島
中国は海からも勢力を拡大していた! ほか
第4章 中国の香港制圧、地政学的な意味は? ──台湾統一への布石
民主化運動が弾圧され、デモもできなくなった!
香港は100万人の大規模デモで大荒れに
イギリスの植民地として発展し、豊かに
返還交渉でサッチャーと鄧小平が駆け引き
一国二制度の下、香港には自由が保障された
中国にとっては「金の卵を産むガチョウ」
国家安全法とはどういうものか?
国家安全法で一国二制度が変質した!
きっかけは「逃亡犯条例」改正案
中国の本当の狙いは一国二制度による台湾統一
香港デモで中国とアメリカの争い!?
アメリカは香港優遇をやめ、対中制裁を強化 ほか
第5章 「日本の安全」を地政学で読み解く ──日本が世界の脅威に対抗するには?
海に囲まれた島国は攻められにくい
日本の近くには三つの核保有国がある!
日米シーパワー連合と緩衝地帯としての韓国
台湾有事で石垣島、尖閣諸島はどうなる?
「ウクライナは明日の東アジアかもしれない」
日米韓3カ国だけでは東アジアを守れない!
オーストラリアが日本の準同盟国になった
中国海軍がオーストラリア周辺に出没
経済でも無くてはならないほど重要な国
RCEPは中国の存在感が大きい
中国包囲網としてのQUADとIPEF
いま注目の経済安全保障とは? ほか
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(C) TV asahi 2023
出版日:2023/04/28