というか、気付かされました。自分の嗜好性に。お話自体は、年月の分じれったいけれども、それも相まって、とても魅力的です。良いと思います。でも、何か一つ、ﾓﾔﾓﾔ感が。で、ﾊﾀと。私事で恐縮ですが、(他の作品のｹｰｽも含めて)どうも、‘幼なじみﾓﾉ’が多分、個人的に、ｲﾏｲﾁなのか⁈ と。幼なじみというものが存在しない様な環境で育って来た人間なので(?)、何か一つ薄紙一枚隔てた様な、そんな感覚になってしまうのですよね。そして、むかーし読んだ少女漫画のｾﾘﾌを思い出してしまいました。彼氏がその幼なじみとくっついてしまった女の子が泣きながら言う、「幼なじみっていうだけで恋が叶うのなら」ｲｲわよね、ｲﾔﾐや皮肉の一つも言いたくなるわ、云々というもの。男性主人公・ニックに別れを告げられた女性達からすれば、こう？(幼なじみよりも他の子とるｹｰｽも勿論あるので一概にそうとは言い切れませんが)過ごしてきた年月の差や濃さは絶大？ｽﾀｰﾄ地点から大差有り？環境によってﾁｬﾝｽに差？それも運命？とか、考えてしまう時点でｲｶﾝのか私。ﾀﾞﾒですねぇ(笑)。幼なじみﾓﾉ好きな方には、とっても素敵な作品です☆ニック、ｶｯｺｲｲし。(それにしてもﾋﾛｲﾝ、甘えすぎだ。)

ヒロインが気づかないのはまああるかなと思うんですが、母親が気づかないって。しかも古い火傷跡なんてものまであるのに。…ところでこの頃の絵、悪くないですね！デフォルメされすぎてる最近より好感が持てます。

ベティのお助けヒーローがこんな鈍感な無自覚・無神経男だったなんて知りたくなかった。結婚式の日に言った言葉が「くよくよするなよ」あれ？この男言ってることがどうもおかしいとは思っていましたが、、、。 文庫本で読んで、ヒーローが恋に落ちたと言い出すのがラスト6ページ。え、じゃあ、それまでの進展のない関係に素で満足してたわけ？ 機が熟すまで策を弄してジッと待つおじ様ベティヒーローにいつもキュンキュンしているのに、このヒーローはとんだお子ちゃま。(いい歳して) ジレジレする男心を勝手に妄想してた私は肩透かしをくらいました。私の妄想を返してほしい。 あんたはとっくの昔に恋に落ちてたのよ、鈍感！！

ベティニールズのヒーローは、なぜか結婚しても妻に手を出さない。妻が自分を受け入れてくれるのを、紳士な態度で静かに待つつもりだったという感じかな。でも、そんな距離感がストレスになって、妻にそっけない態度をとってしまい、逆に夫婦間に溝を掘ってしまう。優しくしてくれたかと思えば、急に不機嫌になってロクに口もきいてくれなくなる、そんな夫、誰だって嫌だよね！最後の最後で、『愛している人と友人のように暮らすのは無理』というヒロインの言葉でこれまでのヒーローの矛盾した行動が説明されるけど、これだけでは説明不足と感じて、読者としては、消化不良です。愛なんて信じていないとか、過去に愛に失望したトラウマがあるとか言っていた部分の説明は？ヒロインへの愛に気づいていなかったとか言わせているけど、けっこう最後の方まで冷たく突き放すようなこと言っていたよね。馬小屋の立ち聞きの件も、読者としてはどんな誤解をしていたのか、はっきりして欲しかったな。想像はつくけど、やっぱり説明は欲しい。

おもしろいんだけど、どうも腑に落ちない・・・ ヒロインは確かにかわいそうで、ヒーローも傲慢シークで、大好きなシチュエーションなんだけど、どっちつかずで・・・ヒロインはしっかりしているようでしていないし、ヒーローは改心したのか、しないのか・・・ 別な男と関係をもったと思い込んだヒーローの怒りもわかるし、子供のことを第一に考えて会いに行ったヒロインの気持ちもわかる。でもなぁ～何かにつけてベッドで解決♪じゃあねぇ～嫌いじゃないけどさー・・・そんな風に流されちゃっていいの？！って忠告してあげたくなる。

作画と合わないというか…あと男性のふりをするなら喉元はちゃんと隠してくれないと。ぺたんこ胸だから大丈夫ってもんじゃないし。あの里親が逮捕されるのは見たかった。そうでないとまた被害者が出そうで怖い。

ラストがちょっと強引に感じました。 あの時点でお互い一目惚れって、まだ奥さんとも分かれてない筈。⇒不倫？ 巻き戻しになると奥さんとの誤解はいつ溶ける？ 和やかに行き来する経過が謎。 巻き戻し後と前が同じ比重で描かれていたなら、すんなり納得できたのですが、突然ラストに跳んだ印象で、気になる問題がいくつか頭に残りました。

全て単品で購入したので全巻買うならセットでお得に買いたかった。壮大なストーリーでした。姉2人の前半2冊はロマンスが中心で、すれ違いや切なさが描かれていてときめきました。妹、兄さんの後半2冊は趣が変わり、ロマンス半分、陰謀、政争が入り少し血生臭い雰囲気が漂います。この国の特殊な事情や民族が出て来たり、なぜ王子が行方不明になったのか理由が明らかにされます。長子の男子が後を継ぐ世襲制では無く選挙で選ばれる王って言うのも中々に特殊な国だなと思いました。このシリーズで一番凄いのは4冊目のヒロイン、兄さんの奥さんなのではないかと思う。人の苦しみを問答により癒す力があります。

小さな嘘がすごく大きな問題に・・・いじわるをしたあの子も、根っからの悪人ではなく。報いを受けることに。そしてヒロイン、その生い立ちから愛を信じられず、でも愛してるから苦しむという・・・まさにタイトル通りな。一番かわいそうなのはヒーロー。まさに覚えのないことで離婚の危機に！！　最後はまとまって良かったけど、愛してるって言いながら別れるとこがどうなの、て感じです。ヒロインが信じさせてほしかった、というけれど・・・ちょっとそこは引いた。どうして受け身なんだお前。

自分の言葉がどれだけ酷いかを自覚なく放ち、あとで後悔する典型的モラハラDV野郎というか…胸糞悪いです。83ページでも元恋人の弟に殴りかかってますが、そんなことできる立場では無いです。ほんとヒロインに逃げてほしい……。 原題が「Heartbreaker」なのはヒーローがひたすらにヒロインにひどいことをし続けるからでしょうか。 しかし作画はとても良かったので、今後も作品が増えるのを期待します。